私立推薦入試の小論文対策|小論文のポイント

こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

前回は小論文の対策自体をどう進めたら良いのか、という点について解説しました。次に知りたい情報としては、実際の小論文対策の一環として、やはり小論文のポイント自体を掴んでおくことでしょう。そこで今回は私立、推薦入試での小論文のポイントを解説していきたいと思います。

 

 

私立、推薦入試における小論文のポイント

最初に考えたいのは「小論文とはなんぞや」ということです。一応”小”と言っても論文なので、自由感想文と違って論理性が最重要視されます。つまり小論文で試験官が見てくるのは、この子に論理的思考能力があるか、という点です。

 

 

論理性で気をつけなければいけないのは2点。

 

 

・文法的な論理性

・内容的な論理性

 

 

文法的な論理性とは、文法を正しく理解して使えていますか?といったことです。主語と述語のつながりが途中でねじれていないかとか、語弊を生じさせない明確な語順で書かれているか、といったことが挙げられます。

 

 

例えば「私はよく兄弟と歩きながら考えていた。」という文章があった場合、「私が一人で考えていた」のか「私が兄弟と一緒に考えていた」のか、どちらの意味にでも解釈できてしまいます。すると、どんなに自分の中では意味が伝わっていると思っても、読んでいる側(採点者)からすれば「これはどっちの意味?」となってしまう。解釈が1つに絞れないと色んな文脈的な可能性が出てきてしまうので、読みづらい文章になってしまうのです。

 

 

内容的な論理性に関しては、論文を書いているうちに最初の主張と最後の結論がずれてきてしまったりとか、主張の補強のための本論なのに、主張とずれた内容で書かれていたりすると、全体的な整合性が崩れてしまうので論理性に欠けると評価されてしまいます。筋道立てて論を展開する、読みやすい文章を書ける能力が論理的思考能力ということになります。

 

 

ただ、意外とこの点が重視されていない気がします。どう書くかという点ばかりがフォーカスされて、論理的思考能力が見られているんだよ、ということが意識されていないように感じるのです。小論文を課されるそもそもの理由なのに、です。是非この記事でその視点を認識して下さい。

 

 

小論文対策には意外と時間が掛かる!?

勿論、論理性だけで点数が取れるとは限りません。減点はされませんが、加点がないと周囲との差別化にはならないでしょう。そこに必要なのは「独自の視点」です。

 

 

人とは違う視点、切り口で内容を持ってこれると、読んでいる方も「そういう発想か」と読む気になります。ただし単なる奇をてらった文章を書こうとしてもダメです。そこはやはり情報収集が鍵になります。与えられたテーマに関する予備知識が多ければ多いほど、論として詰め込める内容が豊富なので、冗長性(ダラダラ感)はなくなります。そして説得力が増します。ここに結果的に独自性が生まれてくれば良い、ということです。

 

 

例えば小論文には以下のように4つの型があるとされています。

・テーマ・タイトル型

・文章読解型

・自由課題型

・表、グラフ型

 

 

それぞれの型の説明は割愛しますが、例えば「テーマ・タイトル型」で言えば「◯◯について述べよ」といった、ダイレクトにテーマを与えられて書かされるものを考えるとします。すると、あまりに準備不足でいくと漠然としていて書きようがありません。

 

 

しかしこの課題で、例えば「あなたにとってアイデンティティとは何か。600字以内で論じよ。」という場合、それがある女子大の人文学部の出題だったとしたら、漠然としている、とは言えません。そこにはその女子大の沿革、設立時の時代背景や設立者の思い、欲しい生徒像などの情報が前提としてあると判断できるからです。すると前もってその女子大の歴史などを調べて、設立者がどういう思いでこの学校を立ち上げたのかを調べておくことで、「あ、これは女性の社会性に関するアイデンティティをベースに持論を述べればいいのか」と見えてくるわけです。

 

 

ここにアイデンティティに関する哲学的知識や、社会学や女性の仕事論などの知識が前もってあることで、さらに持論が説得力を持って展開できるようになります。これが読解力と表現力です。

 

 

つまり小論文とは、書いて練習するだけでなく、情報収集、知識武装が重要な下支えになる課題だったということが分かります。それゆえに結構時間をかけて対策する必要があるわけです。

 

 

熊本の塾長が考える小論文の対策ポイント

では最後に、この小論文の対策をどう進めると効率的かという観点からポイントをお話しすると、それは先ほども少し出てきた「型」を覚えることに尽きます。これは「パターン」とも言いますが、要するに自分なりの書き方のパターンを2,3パターンに絞って練習しておくことで、試験時間中に考える時間を極力減らす戦略です。

 

 

小論文は、減点のない書き方をして、プラスそこに表現力(特に発想力)で独自性を出すことで加点を増やし、総合得点で勝ちに行くものです。60分で600字とか800字を書かないといけないとなると、さすがに「どうやって書き出そう」と悩んでいる暇はありません。ですから「この場合はこの書き出しで」「この課題の本論はこっちのパターンで」といった、自分なりの決まった型を持って臨むのです。

 

 

ですから、小論文の対策のポイントとしては以下の2点に絞れることが分かります。

 

 

・読書やネット活用による知識補強

・自分の型を覚えこむ実戦演習

 

 

この2点をしっかり取り組めば、2,3ヶ月でも十分な小論文が書けるようになっているはずです。勿論添削は必須。自分でもできると思いがちですが、自分の癖は人に見てもらわなければ治せません。こればかりは独学の一人勉強では難しいところです。

 

 

まとめ

前回から引き続き小論文対策についてのお話しでしたが、今回はより実戦的な内容を書いてみました。書き方をマスターしたら、あとはフィードバックを繰り返しながら細かい部分に配慮できるよう練習していくだけです。ただし、ただ書くだけではダメ。ちゃんと知識を増やしながら書かないと内容が濃くなっていきません。

 

 

面接や小論文が必要な方というのは、総じて勉強しなければならない教科数が少ないはずですから、その分の時間をしっかり面接対策や小論文対策に使って、少ない枠でもより確実につかめる準備をしていきましょう。ここで読書の習慣やネットの検索スキルのアップ、ネットリテラシー(ネットを活用するスキル)が習得できれば、それはそれでアドバンテージですね。

 

 

加えて言うならば、ネットには嘘も誠も入り混じっています。要するに小論文に使う情報は、その情報の信憑性が気にされるべきということです。本当かどうか分からない情報をネタに選んでしまえば即アウト。あくまでもあなたの論を補強するために有効な情報を、どこから得た誰の引用なのか等の情報と併せて活用して下さい。もしそういった総合的なサポートをお求めであれば、熊本の個別指導型学習塾ブレイクスルー・アカデミーに是非お気軽にご連絡を。

 

 

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