『古文の読解』これが古文最強の勉強法!ここから1ヶ月で共通テストに間に合わせるには!?|熊本市の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本市の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。


今私は、来年2023年の1月14、15に実施される共通テストに向けて準備を進めています。準備というのは、実際にそこで共通テストを受験するつもりで勉強をしている、ということです。正直、他に国家資格の試験が4つあり、本業である勉強戦略コンサルタントの法人対応の準備、読書等含めた自己研鑽に加えての大学受験勉強の全科目見直し(具体的には数学1A2B3、英語、国語の現代文及び古典、世界史、化学、物理)は我ながら無理がありました^ ^; でもリアルを体感しないと私の言うこと考えていることが陳腐化し評論家みたいになってしまいます。受験生のリアルから離れれば離れるほど、非現実的なアドバイスをすることになってしまう。かと言ってここまでする必要は必ずしもないのですが、ちょうど教育改革の最中で混乱期ですし、一度このタイミング頭の中を整地し直すにも良いかなとその気になったので、不定期的にですが受験生と同じ立場に立ってみることにしたんです。


やるなら合格するつもりでって取り組んできたのですが、そのおかげもあり、私の指導できる範囲と精度が格段に上がってきています。そしてこれまで知らなかった重要参考文献や、この問題集はやるべきとか、やるんだったらこう取り組むのが最善!といったことまで練り直すことができてきました。熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーとしては、常にプレイヤーでもありたいという思いもありますので、忘れかけた知識を思い出す機会にもなっているし、せっかく学生時代に習得した知識を、大人になった今の立場から再インストールする楽しみを堪能したいと思っています。


さて、前置きが長くなりましたが、その受験勉強の過程で見つけた色々な参考文献の中でも、これは是非知っておいて欲しい!と激しく思ったものを1冊ご紹介したいと思います。なお、高校生が大学受験のための高校古文対策をする上で、現在の2022年11月18日から1ヶ月でどう古典(古文だけでなく漢文まで)を間に合わせるかという視点からのことを一部お話ししますので、ご興味あられる方は是非ご一読下さい^ ^ まだ時間はあります。全力で間に合わせましょう!

古文対策における永年のバイブル『古文の読解』!

今回ご紹介する1冊は『古文の読解』という小西甚一先生の本です。書かれたのはなんと1981年!私も生まれる前です(笑)この本はすでに『古文研究法』という別の題名で復刊されており、長年受験生の古文対策のバイブルとして親しまれていたものとなります。


かなり分厚い文庫本として私は購入しましたが、通読するにもそれなりに時間が必要なので、これを取り入れるタイミングは普通の受験生にとっては正直今だとキツいと思います。ただ私の場合は、『古文の読解』を最近知ったという事情と、そもそも古典への興味関心が非常に高まっているという習得欲求がMAXであるという前提があり、「はじめに」を読んで私の思考とベクトルが一致していたことに感動を覚えたこともあって、今使っていた古典の参考書そっちのけで、こちらの本の読書に入ることに決めました。かなり賭けに近い行為かと思いますので、受験まで1年以上ある方以外は決して真似しないで下さい^ ^ 私はあくまでも今の自分の全科目の習得状況と今後の進捗をベースに、自身の欲求とこの本の価値を秤にかけて判断したという感じです。あくまでも結果を出すためにこの本を読むことを選択したということです。


さて内容としては、古文というものを言葉いじりだけで攻略するのは無理があるのだから、当時の文化や慣習など背景からしっかり理解した方が良いですよね、というもの。ただし小西先生の素晴らしいところは、それをあくまで受験対策本として書いたということです。今ではマドンナ古文常識とか、モロに受験対策本としての背景知識習得用参考書がありますが、これの元祖版かつ詳細版だと思って下さい。


正直古文常識まで必須か?ということで言えば、必須ではありません。小西先生の言う「言葉いじり」、つまりは古文の文章だけを吟味練習することで試験対策をする、というのでも十分な方の方が多い。共通テストの出題傾向を鑑みても、そこまでは求められていませんので、こちらの本が古文対策にとってバイブルと言えるほど素晴らしいものだ!ということと、それを受験生必携!と評するかどうかということとは、実はイコールではないのです。ですから、他にも取り組んでいる参考書、問題集があるという場合や、そこまで古文に思い入れが持てていないという場合には、相当シビアに判断しないと、この本を読むことがかえってマイナスの結果につながります。それくらい本気で向き合うべき本です。


ただ昔の本ではあるけれど、全く違和感なく現代のものとして遜色なく読めるものです。小西先生の、対面授業を受けているかのような文体は非常に読みやすい。クソ真面目なお堅い授業を受けているような重々しさもありません。これは学問として古文を教えようというものではなく、他の教科科目も色々勉強せねばならない受験生の大変さを考慮に入れて、なお読みやすさに配慮して、必要最低限の古文の背景知識を説明する本として書かれているので、受験生は安心して集中して取り組むに足る1冊ということです。

高校古文最強の勉強法!

小西先生としては、言語を学ぶことにおいて、本当にその言語の練習だけでその言語を理解するのは至難の技だろうという懸念があります。それは英語も漢文もそうです。特に古典であれば1000年前の当時の様子は現代とはまるで違っているわけで(漢文なんて国すら異なります)、その思想、文化、慣習、常識といった、その言語の裏にあるものへの理解があった方が、はるかに文章読解が深まるものです。ただし先ほども申し上げた通り、受験生というのは受験のために勉強している部分も多分にあるわけで、そんな受験生に各学問の専門家としての立場の先生方が、それぞれの科目を学問として教え始めたら、そりゃあ受験生はキツいよって話なんです。あくまでも出題される内容に対して、要点的にまとめられている必要があります。そういう意図で書かれた本ということです。


では、この本を使うと使わざるとに関わらず、残り1ヶ月で古典の対策を仕上げ、無事に共通テストに間に合わせる勉強法が実際にあるのでしょうか?


あります。


ただ前提があります。本当に間に合わせるつもりで取り組むつもりがあれば、ということです。方法論としてこの勉強法を知ったところで、おそらくペースとして間に合わないと思います。間に合わせるには最短ルートでどう行けばいいか?という話になります。


その視点から申し上げると、まずやるべきは文法知識の完全掌握、、、では決してなく、文章の読み込みです。それもちゃんと日本語対訳、現代語対訳を横に置いての読み込みです。


多くの受験生は文法知識の演習を先にやります。短い文章を読みつつ、その中に出てきた文法知識を抜粋して習得していく、というのを授業でやらされるわけです。でもこんなことしてたら間に合いません。これは非常に牛歩であり、もどかしいくらい鈍足な勉強法です。


古文は言語学ですから、まずやるべきは古文のリズムを頭に染み込ませること、古文への慣れを習得することです。その上で、「なにこれ?」っていうのを逐一調べながら進めるわけですが、少なくても単語においては横に置いた対訳を使えば一瞬で確認ができます。問題は古文常識知識。来ている服や建物の各所の名前、位の上下、その他出てくる地名などの知識については、やはり調べておく方が良いので、これに時間が欲しいところです。ここを略してしまうと、どんなに文法が習得できても読解が半端になるんです。でも今はスマホがありますから、スマホでチャチャっと検索すればほぼ解消されます。問題があるとすれば、そのスマホの使用を学校や学習塾までもが制限しているということです。校内で使ってはいけません!なんて時代錯誤もいいところですが、そうであれば文句を言っても仕方ないので、できる限り使える環境の中で勉強する、という各自の選択で対処するしかありません。とにかく、古文対策をする上で最初にやるのは古文を読みまくることです。


ある程度読み込んでいくと、読みやすい部分と読みにくい部分が分かれていくはずです。そこから始めて文法知識への深掘りを始めます。特に接続を意識して下さい。未然形接続なのか已然形接続なのか。それぞれの接続する相手によって、同じ「ぬ」でも意味が異なりますし、そういう細かい読みわけができないと読解で誤解が生じてしまいます。


ちなみにこれは漢文もそうなのですが、文法や単語の意味に対して、程よく英語を採用して理解を試みると効果的です。漢文の語の並びなんて英語のSVOCと一致させると分かりやすいですし、古文の「おもしろし」はinterestingではなくwonderfulに近いといった感じで、英語を理解のツールとして使うと実は便利なんです^ ^


幅広く勉強してくると色々な知識がこのように有機的につながっていき、お互いの理解を助けてくれるから面白いですよね。


こういった流れで大→小という感じで勉強を進めていくと、かなり勉強時間を短縮できます。残り1ヶ月で古典を仕上げようと思ったら、最初に共通テストの過去問で出題傾向をさらってから、古典の読み込み用を1冊決めてやり込むようにして下さい。過去問(赤本)をダイレクトにその読み込み用に採用しても構いません。そうするとさらに対策時間を短縮することができます。直前にやるべき過去問がなく困った!ということがないようにだけ注意して下さいね!

共通テストまでまだ時間はある!

もう11月も18日まで来ました。いよいよ迫ってきましたね、共通テスト。ここまでくると焦りや緊張、不安に飲まれる受験生もかなり増えてきます。要は、もう共通テストの競争は始まっているということです。何も競争は受験当日だけじゃない。むしろ今が正念場と言っていい。


受験勉強ができるのは当日の合図が鳴る瞬間まで。そこからはやってきたことを出すだけですから、大切なのは今何をやるかです。感情に飲まれているわけにはいきません。これまでサボってきた自分を責めるよりも、残った時間でのもがき方を考えるべきです。


、、、と、言うのは簡単なんです。でも感情を抑える、感情に飲まれないように踏ん張って思考を巡らせて勉強に取り組むっていうのは、言うほど簡単なことではないわけです。こういうところはプライヤーの立場に立ってみなければ分からない感覚でしょう。


私の場合、焦りや緊張やプレッシャーが強くなりすぎて頭が正常に働いてくれない時には、深呼吸した後、ふと自分の未来に思いを馳せます。何のために目の前の勉強をやっているのかを思い出すんです。


私の場合は実際切実です。この歳にもなってまだ高校生と同じことをやっているのですから、そこには明確な意志や目的があるのですが、それを取り戻す以前に、これで結果が出なかったら恥ずかしいやら悔しいやら無念やら(汗)ですから受験生にも負けず劣らずのプレッシャーをそれなりに感じながら勉強している立場にありますから、余計にこの「感情に飲まれず冷静に勉強をし続ける」という点には意識が向いています。ですからこの「本来の目的に立ち返り、何のために今頑張っているのかを思い出す」という数分の立て直しの効果を実感しています。


そんなものないよって方は、正直焦りも不安もないはずです。落ちても別にどうでもいいならプレッシャーもないはずですから、感情に飲まれるなんてこともないでしょう。でも逆に、明確にそんなことを意識したことがないはずなのに感情に飲まれそうになっている方は、気づいていないだけで実は受からなければならない理由があるんです。そのことを自覚した方がいい。そしてイメージに落とし込んで思い出せるツールにするんです。


「私は◯◯のために努力している」


この明確な目的意識が、感情に飲まれそうなあなたを必ず引き上げてくれます。


「私は受からなければならない理由があるのだ」


この当初の思いや覚悟を思い出すだけでも絶大な効果を発揮します。動揺したって何も生まれません。今しかできない努力の時間を、冷静に使い倒すには、自分の中に確固たる自分を持つしかありません。まだない方は今作って下さい。無理矢理でもなんでもリアルに感じられる素直な、嘘偽りのない本心なら、必ず武器になる。まだ時間はあるんです。最大限の努力をしましょう。


ということで、今回は古文の勉強法に関する内容でした。何かのお役に立てれば幸いです。


 

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