小学校の学力別クラス分けは正しい選択?マツコさん大反対の理由|熊本市の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本市の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。


今日のテーマは「小学校の『学力別クラス分け』は正しい選択か」ということでお話しします。


これは先日5日に放送されたTOKYO MXの番組「5時に夢中!」で、マツコ・デラックスさんが教育について語った内容が話題になっている、ということでFBで流れてきた記事からインスピレーションいただいたものです。


前提としては、子を持つ親を対象に行われたアンケート結果で「小学校で学力別にクラスを分けて欲しい」という保護者の声が多かったことを受けたものです。その中で、株式トレーダーの若林史江さんが「小学校でつまづくと中学校でも高校でもつまづく。だから絶対学力別でクラス分けした方がいい」という発言を受けて、マツコさんは「つまづいたっていいじゃない。」「勉強でつまづいたら勉強以外のやらなきゃいけないことを作ってあげる方が本来の姿だと思う」など訴え、共感を呼んでいる、という内容でした。


勿論この内容には視聴者からの賛否分かれる意見が寄せられたとのことで、果たして学校での学力別クラス分けが正解なのかどうかを私としても考えてみたいと思いました。熊本市の学習塾ブレイクスルー・アカデミーとしては色々指摘したいこともあったりするので、結論に至る過程を重視したい思いです。


小学校での「学力別クラス分け」は正しい選択か!?

まず前提として「小学校での」という部分が重要です。そして私はあえてタイトル画像は「学校の」としました。これは小学校だけでなく中学校、高校での問題としても拡張させて考えるべき問題だと思ったからです。


話を具体的に展開する前に私の結論を申し上げれば、「小学校でのクラス分けは必要ない」というもの。勿論若林さんがこの番組の中で指摘されている「フォローアップの仕組み」は必要だと思います。小学校でのつまづきが中学校、高校へと影響を及ぼしていくのは明確なので、つまづきを解消するシステムは学校にあって欲しいところです。


ただそれが「クラス分け」なのかという点は考えなければなりません。そしてそれが小学校から行われることの是非です。


そもそも画一的な教育体制の限界は以前から指摘されている通りです。これだけ多様性が求められる世界で、未だに学校現場はクラス単位で行われ、授業も画一的。偏差値で輪切りにされて進路指導がなされる状況は、決して教育的とは言えないだろう、という指摘です。


勿論受験制度というのがありますから、学生は皆、頭の片隅では常に受験があり、そのための勉強(受験するための準備)はしなければならないと感じています。そして学校もまた、そのためにもしっかり機能してくれることが望まれるわけで、マツコさんが言うように、「学校がそんな風に塾のようになるなら、みんな塾に行けばいいじゃない」っていうのは、ちょっと暴論ですね^ ^;


マツコさんはなまじ説得力のある話し方をするので、つい「あ、そうかも」って思ってしまいがちなんですが、決してそんなことはなく、お話しされている内容はちょっと乱暴な論だったりします。理想論というよりも突発的な感覚的意見、という類のような気もします。


「学力別」の「学力」って何?

注意していただきたいのは「学力」という言葉についてです。


この「学力」というものを、おそらく多くの方が得点力と誤認しているため、話がズレてしまうことが予想されます。というか、勉強というテーマがこうもややこしくなる原因の一つは、一つ一つの言葉の定義が曖昧なまま議論が展開することなんです。勉強とは何か、教育とは何か、学力とは何か、そういうことへの明確な定義付けなしに、それぞれがその用語に抱く感覚的なイメージをベースにそれぞれの解釈で話を進めれば、話がまとまっていくことは難しくなります。


では学力とは何かということですが、それは文字通り「学ぶ力」なので「学び」の概念が基礎になっています。学ぶ力は「学ぶスキル」と「学ぼうとする意志」の2つから成っており、その学びが英数国社理などの教科に活用される場合、それを「勉強」と呼ぶことになります。そしてその勉強の習得度合いを測るための指標が「得点力」です。


つまり「学力」という言葉と「得点力」という言葉は明確に異なるものなのです。しかしこれを混同して使ってしまっている場合が非常に多いことが混乱の原因となります。


すると今回テーマに挙がっている「学力別クラス分け」というのも、「得点力別クラス分け」か「偏差値別クラス分け」とするべきでしょう。後者の方が分かりやすいかもですね。


ちなみに偏差値というのは成績分布から導き出されるその集団における、その人の成績の位置を示す指標なので、その学校でしか通用しない数値であることは注意が必要です。つまり、他の学校が同じように偏差値別クラス分けを採用した場合でも、その学校の有する母集団での成績分布は独自のものなので、同じ偏差値を示していても、同じ習得度合いかどうかは分からないということです。Aの学校の偏差値60が、Bの学校の偏差値60と同等とは限らないということです。


中学校、高校でのクラス分けは正しい選択か

では偏差値別クラス分けという手法は、中学校や高校ではどうでしょうか?


ちょっと意地悪な聞き方をしたなと思うのは「正しい選択か」とした点です。「正しい」ってなんでしょうか?自分で書いておいてなんですが、実はわざとなんです。なぜなら今回のテーマが「正しい解答」が存在しないものだったからです。正解がないので、最善解を探るしかありません。何が妥当なのか、ということです。


すると、小学校から偏差値でクラス分けするなんてことはやるべきじゃないというのは私の結論として、その理由は「他の仕組みを併用すれば対応可能だから」であり、小学校から偏差値でクラス分けされた子どもたちの「認識への影響」が心配だから、です。


でも一方で、中学校や高校では、かえって偏差値別クラス分けが合理的であり、受験制度にも対応しやすくなるメリットが大きいのと、逆に小学校と違って併用できる仕組みが作りづらいことが挙げられます。フォローに回せる資源が学校現場にそこまでないのではないかということです。


ただ弊害もあります。要は偏差値の変動に伴って頻繁にクラス間で移動が行われる必要があるのと、ベースが偏差値という「結果」であって「理解力」といった能力面が度外視されているため、偏差値が高いから高度な授業をしていい、ということでも、必ずしもないからです。


「理解力」とは突き詰めると情報処理能力のことですから、共有された情報をどれだけスムーズにアウトプットできるようにできるかという問題で、知識が正確に頭に入っている量が多いというだけの生徒さんにはキツい環境になりそう。だから結果的には自己判断になるかも知れません。要は、偏差値はBクラスだけど、情報処理能力に不安があるから、クラスはCクラスがいいとか、理科はAクラスだけど英語はBクラス、といったように、教科、科目ごとにクラス移動しなければならなくなるし、さらにクラス毎に人数もバラけてくるので、じゃあ席数が変動するのは困るから人数で区切っていくか?ってなると、偏差値での区切りができなくなるので、なんだかごちゃごちゃしてきそうです。それが苦でなければ偏差値別クラス分けがいいかも知れませんが、、、実務が問題でしょう。誰がどの科目でどのクラスにいるっていう情報管理も毎度テスト毎に変動するので、結構面倒臭いですね^ ^;


ですから、今回クラス分けが求められているのは、自分の子どものレベルにあったクラスで授業を受けさせたいという保護者の皆さんの要望が多いというところから、その問題解決の手法としてクラス分けが挙げられたんだけれど、今のクラス編成のままで他の方法でフォローできるようにする方が良さそうということです。そしてもっと本質的な解決ができる方法があるとすれば、やはり自分で勉強できる力を身につけてもらう、ということになるでしょう。画一的な教育体制が解消されて、別の仕組みに変わることも期待されますね。

 

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