劇場版名探偵コナン『100万ドルの五稜郭(みちしるべ)』サクラマチ映画館で初日に鑑賞してきました!|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。


今日2024年4月12日は待ちに待った劇場版名探偵コナン100万ドルの五稜郭(みちしるべ)』を息子と二人で鑑賞してきました!いや〜毎回毎回ここまでのクオリティは凄い。毎回、前作を超えてくるのは本当に凄まじいものがあります。


熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー代表の安東は毎年必ず劇場版コナンは映画館に観に行くほど大好きなので、特に映画のクオリティーの高さ、その上で毎回超えてくるプロ魂、ここまでかと盛り込む満足度MAXの2時間の作り込み方に感嘆してしまうわけです。


今回の舞台は北海道。特に新撰組、土片歳三、五稜郭というアツいテーマが下地に敷かれ、そこに平次やキッドのドラマが重なって、ま〜かなりの見応えがありました!それに合わせて、私の中では「そもそも五稜郭ってなんやったっけ?」「なんで今回のテーマは刀なんだっけ?」「100万ドルって!?」「この人たちはどこまでが実在してるの?」みたいなことが気になってきてしまったので、終わって速攻でブックオフ行って資料探したり家に帰って調べたりしてで、この投稿に行き着いています。


ということで、この記事ではネタバレは基本なしで、前提となる情報についてお話ししようと思っていますので、ご興味あられましたら是非お付き合い下さい^ ^


劇場版名探偵コナン『100万ドルの五稜郭(みちしるべ)』のテーマ

先にも申し上げたように、今回の舞台は北海道。それも幕末の戊辰戦争の終結地となった函館(当時の箱館)の五稜郭と、その地で命を散らした新撰組鬼の副長、土片歳三がキーパーソンとなって登場します。


今回怪盗キッドも登場するものの、なぜかお宝は宝石ではなく刀。なぜ彼が宝石ではない刀を狙うのか、そもそもなぜ今回のテーマが刀なのか。そのためには歴史的な背景が関わってきそうです。


実際私はある程度の歴史は知っているものの、あまり下調べなくして映画鑑賞に至っているので、もっと調べてから観れば気付ける小ネタもあったのかな?なんて思いました。なので今回のテーマである


・五稜郭
・土片歳三
・刀


この辺りを掘り下げていくことにしましょう。


劇場版最新作名探偵コナンの舞台となった五稜郭とは!?

まずは五稜郭について。


五稜郭とは、正式名を「亀田御役所土塁」と言います。当時蝦夷地と呼ばれていた北海道の拠点、天然の良港として古くから栄えていたのが箱館でした。この地に1864年に築造された「箱館御役所」(通称「箱館奉行所」)が五稜郭です。


この五稜郭、そして弁天岬砲台の築造及び諸術調所置を計画したのは、著名な蘭学者である武田斐三郎(あやさぶろう)。設計のベースとなる知識は、安政2年(1855)に箱館に来たフランス軍艦コンスタンティーン号の軍人から,中世のヨーロッパの西洋式の台場と土塁(フランスのパリ郊外のものとみられる)について教えられたものです。


この武田斐三郎という人がまた凄い。先祖は当然名前から分かるように甲斐の武田氏。大坂の緒方洪庵の適塾で学び、のちに塾頭となり、2年後には洪庵の紹介で東京で伊東玄朴や佐久間象山に兵学、砲学まで学んでいます。ペリー来航のときには、象山に連れられて吉田松陰らとともに浦賀に行って黒船を見て『三浦見聞記』を著しているほど。ヤバすぎでしょう😅


さて、五稜郭から見て取れる特徴的な形状は、稜堡(りょうほ)と呼ばれる5つの角がある星形の五角であり、15世紀のイタリアに起源を持ち、16世紀のヨーロッパで発達した「城郭都市」「城塞都市」をモデルとして設計されたものです。城郭都市は銃や大砲などの火器の発達に対抗するために考案された土木技術で、武田は、フランス軍人からの助言に独自の工夫も加えた上でこの五稜郭を設計しています。ちなみにこの形状の建物はこの五稜郭と長野県佐久市の龍岡城五稜郭の2か所だけなのだそうです。


ただ、こういう特徴的すぎる形状の建物については、やはり建てられている方角が気になるところです。特に五稜郭の場合は、一箇所だけ不自然にできた小要塞「半月堡(はんげつほ)」があります。なぜ1箇所なのか。

当初は5箇所全てに建てられるはずであった半月堡は、五稜郭の鉄壁の守りを補完するために必要不可欠なものでしたが、結局1箇所だけになってしまいました。ただそれが建てられたのはしっかり裏鬼門。北東には元々1864年の五稜郭完成時に建てられた函館東照宮がありましたが、箱館戦争時の兵火で消失しています。


五稜郭が建てられたきっかけはやはりあれ。時は遡ること1853年。世に言う黒船来航。ペリー総督と4隻の軍艦によって日本の鎖国政策は大きく揺らぎ、徳川幕府の威厳も翳り、翌年54年にアメリカ大統領の新書を受け取った幕府の下で日米和親条約が締結されました。この条約で下田 (神奈川県)と 函館 (北海道)の2港が開港されましたが、同様の条約はイギリス、ロシアとも結ばれました。つまり、鎖国政策から一転、突如世界に向けて開け放たれた要所の1つが箱館だったのです。だからこそ警戒の意味も込めて「要塞」が必要になった。しかしその要塞は、世界に向けてではなく、国内の分裂戦争で使われることになります。


新撰組鬼の副長土片歳三と五稜郭

五稜郭の戦い。別名箱館戦争と呼ばれたこの戦いは、新政府軍と旧幕府軍の最後の戦いです。大政奉還によって始まった鳥羽伏見の戦いからおよそ1年、これによって戊辰戦争は終結するわけですが、その場に新撰組の副長、土片歳三はいました。


新撰組の総長、近藤勇、天才剣士、沖田総司と共に戦い続けた新撰組も、幕府方についていた立場上、新政府軍にとっての敵に回る立場となり、国のために誠を掲げて戦った者たちは最終的に、朝敵と呼ばれて追われる立場になってしまいました。


京都の鳥羽伏見、関東、宇都宮、会津と北上しながら、途中近藤総長を失った後もなお戦い続けた土片歳三は、仙台で榎本武揚の率いる軍勢に加わります。


榎本武揚は旧幕府軍の海軍のトップ。彼もまた戊辰戦争で劣勢に置かれており、彼は艦隊を率いて仙台に寄港。東北戦争に敗れた大鳥圭介ら旧幕府軍を収容しながら五稜郭に向かっていました。ではなぜ五稜郭に向かっていたのか。


実は榎本は明治新政府に対して別の政権樹立を考えていました。その国の候補として蝦夷地を考えており、それらを旧幕府の徳川家臣団に与えることを新政府に要求するつもりでした。その拠点として考えていたのが箱館の五稜郭だったのです。


ここでなぜ五稜郭だったのか。榎本は10代の頃に箱館奉行の堀利煕(としひろ)に小姓(身の回りの世話をする武士)として仕えていた折、蝦夷地の調査に従事していたのですが、なんとそこで武田斐三郎と出会い、弟のように可愛がられていた間柄だったのです。


別の面から見れば、西洋式の武器をバンバン使い倒す新政府軍を見て榎本は、同じく西洋式の大砲や銃に対する堅固な要塞として建造された五稜郭こそが、それらに対抗できる拠点だと考えたのかも知れません。


とにかくもこうして、それぞれの縁が紡がれていくことで、土片歳三と五稜郭が近づいていくことになります。


100万ドルの夜景

劇場版名探偵コナン『100万ドルの五稜郭(みちしるべ)』にある100万ドル。日本円にして1ドル150円換算で1億5000万円の夜景ということになります。それくらい電気代が掛かっていそうなほどに広範囲に渡って眩しい美しい夜景のことを言います。


が、実はこれ、実際に計算されたものだったようです(笑)


『話がはずむ「ムダ知識」』(PHP研究所)によると、

”1953年(昭和28)年、当時の電力会社の副社長が、六甲山から見る夜景のすばらしさに感動。その感動が忘れられなかった彼は、なぜか山頂から見える大阪・尼崎・芦屋・神戸の電灯の数を計算したという。すると、その数は496万7000個で、その電気代はひと月で4億2900万円。これを当時の1ドル=360円で計算すると、100万ドル強になったのである。偶然にもアメリカではすでに「100万ドル分の宝石をちりばめたような」という枕詞が、美しい夜景をさすものとして使われており、神戸の夜景のキャッチフレーズが「100万ドルの夜景」とされたのだ。”


当然これを今のレートで換算すれば100万ドル以上にはなるわけですが、それは流石に野暮という話で、あとはもう語呂の音の良さで世間に浸透し市民権を得た慣用句になったとして切り替えましょう。


この100万ドルの夜景の起源は神戸の六甲山からの夜景だったのですが、では日本の三大夜景はどこだろう?ということで調べてみると、ドンピシャ繋がりました。


1、北海道は標高334mの函館山から眺めた夜景
2、神戸は摩耶山掬星台(まやさんきくせいだい、標高約700m)からの夜景
3、長崎は標高333mの稲佐山から眺めた夜景


100万ドルもちゃんと北海道にあるわけですね!


ちなみにこの「100万ドルの夜景」には計算方法が存在します(笑)ちゃんと計算した上でランキングを決めているわけです。それはそれでしっかりしてるなぁ。夜間光データ(NASAのSuomi NPPという人工衛星に搭載されているVIIRSというセンサーで観測したデータ)やJAXAのALOS全球数値地表モデル(DSM)という地形データ、光の減衰や視野立体角、人間の視野角を考慮した計算から算出されています(このランキングを掲載しているサイト『お天気ナビゲータ』だけなのか?)。


ということで、「なぜ刀なの?」というところまでの考察まではできませんでしたが、今回の劇場版名探偵コナン『100万ドルの五稜郭(みちしるべ)』も、期待を超える最高の作品になっていますので、是非映画館で大迫力の映像をご堪能下さい😃👍✨✨✨


 

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