レバノンの首都ベイルート爆発はなぜ起きた!?高校地理と高校世界史で可能性を解説!

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

先日起きたレバノンの首都ベイルートでの爆発”事故”を受けて、あまりなじみのない国名であるレバノンについて改めて調べてみることにしました。レバノンは日産のカルロス・ゴーン氏が亡命している先であることで一時期話題に上った国ですね。

 

 

なお今回の写真はAFPBBニュースから転載させていただいたものですが、この「AFPBBニュース」はAFP通信というフランスの通信社の日本支社に当たります。ではなぜフランス通信社の写真を使わせてもらったのかというと、レバノンが1943年までフランスの委任統治領だったからです。ここら辺は高校世界史が絡んできますので、そちらの方からアプローチしていこうと思います。

 

 

また高校地理の側面からは、レバノンが地理的にどういう位置にあるのか、なぜ今回のような大爆発が起きてしまったのか、それを周辺国との関係性から紐解いていこうと思います。

 

 

もちろん今回の爆発が本当に”事故”なのか、それとも周辺国とのいざこざのために起こった”事件”なのかの真相はまだ分かりません。今回爆発の原因となった硝酸アンモニウムに関する爆発”事故”や”事件はこれまでも何度も起きていますから、本当に人為的なミスから生じた悲しい事故かも知れません。キプロス警察がロシアの実業家を捕らえたという話があったり、インドも韓国から輸入した硝酸アンモニウムが690トン保管されていることが確認され対応に急いでいる、といったニュースも報道されています。

 

 

まだまだ分からないことだらけですので、まずは事実確認だけを行っていきましょう。

 

 

レバノンの首都ベイルート爆発原因を高校地理から読み解く

こちらはGoogle Mapから切り取ってきたものですが、レバノンは地中海に面した国、ということ以上に、国内事情が複雑にならざるを得ない場所に位置していることがお分かりいただけると思います。東にシリア、南にイスラエル、北にトルコ。今回ロシア人実業家が捕まったとされるキプロスは地中海に浮かぶ島です。もう少しギリシア方面に目を移すと、そこにはかつてクレタ文明が栄えたとされるクレタ島があり、大陸伝いに南下していくとエジプトの首都カイロが見えてきます。エジプト文明もまた、世界の太古の四大文明の1つですよね。

 

 

ちなみにレバノンという国の人口規模は約600万人。東京都の半分ほどの人口です。「レバノン杉」は教科書などで知っている方も多いのではないでしょうか。もうほとんどが伐採され尽くしており、1998年には文化遺産に登録されているレバノン杉は、レバノンの国旗にも刻まれています。

 

 

さらに言えば、レバノンがある辺りは正に3つの大陸のつなぎ目に当たります。ヨーロッパ大陸、アジア大陸、そしてアフリカ大陸です。つまりこの辺りは、あらゆる人種、文化、宗教が混じり合う複雑化必達の土地と言うことができるわけです。その地理的特異性はビジネスに活かされる要素でもあるため、1943年の独立以降の内戦状態に入るまでは「中東のパリ」と呼ばれるほど中東の金融センターとして栄えていましたが、宗派間争いによる内戦をはじめ、2006年に起きたイスラエルとヒズボラの武力衝突によって国内インフラは崩壊。今ではその再建に手間取る政府への不満が国民の間で爆発し、大規模な反政府デモが起こる事態となっていました。

 

 

もともとあまりに多数の人種、宗教、宗派が入り乱れるレバノンでは、18ある宗派のバランスを図るべく、各宗派への政治権力配分がデリケートな問題として内在しています。大統領をマロン派(レバノンを中心に信者を擁するアンティオキア派の伝統に属するキリスト教東方典礼カトリック教会の一派)が、首相をスンニ派が、そして国会議長をシーア派が務めています。

 

 

ちなみにスンニ派、シーア派というのはイスラム教の宗派ですが、イスラム教の9割はスンニ派です。スンニ派というのは創始者ムハンマドの決めた「スンナ(慣行)」を重視する人々のこと。一方シーア派は「シーア・アリー(アリーに従え)」という教えを重視する人々で、アリーとはムハンマドと血の繋がりのある人物であり、彼らの子孫からイスラム世界の指導者を選ぶべきだとする思想の持ち主です。基本的にはイスラム教の教義の違いはありませんが、経済的な利権といった政治的な理由で争いが生じてしまいます。それに加え、レバノン国内のカトリック系キリスト教徒とイスラーム教徒とは激しく対立しており、中東情勢の不安定要素の一つとなっています。

 

 

レバノンの首都ベイルート爆発原因を高校世界史から読み解く

国内だけでなく、周辺国との関係性も複雑です。それこそ前述したように文明の十字路と言われるこの辺りは「ビラード・アッ=シャーム」と呼ばれ、人類の歴史に大きな影響を及ぼしてきました。レバノン、シリア、ヨルダン、パレスチナ、イスラエルで構成されるこの地域では、それこそ地球上で今のところ確認できる最古の都市が生まれ、 アルファベットが発明され、ユダヤ教・キリスト教という一神教が成立したのです。

 

 

例えば隣国シリアとの関係は歴史的にも深く、シリアはレバノンを「我々は同じ民族である(ハーフィズ・アサド元大統領は「レバノン(人)とシリア(人)は二つの国家における一つの人民」と表現した)」と考えています。そのためか以前はシリアがレバノンを実効支配してきましたが、2005年にレバノンの当時の首相ラフィーク・ハリーリ氏が暗殺されたことを受けて「独立インティファーダ」(杉の木革命)が勃発。シリア支配から脱却し、その後2016年からは彼の息子サアド・ハリーリ氏が首相を務めましたが、彼もまた2017年11月滞在先サウジアラビアでなぜか突然の辞任表明。

 

 

もともとサウジアラビアとアメリカには共通の目的があります。それは中東でのイランの封じ込めです。そしてイランの封じ込めに関して重要な要素がヒズボラの封じ込めです。日本の公安調査庁の国際テロリズム要覧を参考にすると、ヒズボラ(アラビア語で「神の党」)とは1982年頃に設立されたシーア派組織で、レバノンにおけるシーア派主導のイスラム国家樹立及びイスラエルの滅亡,短期的にはレバノン国民議会での議席獲得を通じた合法活動の拡大が活動目的とされています。これが親イランと呼ばれるのは、ヒズボラがイラン・シリアから政治支援を受けて活動をしている組織だからです。イランの革命防衛隊「コッズ部隊」と強い結びつきがあり、米国防総省のホフマン報道官は「ヒズボラはイランの手先である」と警告している組織です。だからサウジアラビアはハリリ首相を軟禁して首相辞任を迫ったのではないかと考えられています(本人は軟禁の事実はないと否定し、さらには帰国後にミシェル・アウン大統領から説得されて辞任を保留していました)。

 

 

ハリリ氏が辞任表明を行なった際に口にしていたのは、インフラ崩壊に加えて経済立て直しに苦戦する政府への不満が国民の中でずっとくすぶり大規模な反政府でもが繰り返されてきたことへの行き詰まりでした。2020年1月からは首相がハッサン・ディアブ氏に交代しましたが、それでも抗議者たちの不満は収まらず、ベイルートでは反政府デモ暴動が続いていました。そんな最中で起きたのが、今回の大爆発だったわけです。

 

 

レバノンの首都ベイルート爆発はなぜ起きたか

今ではニュースの中では人為的ミス、それこそ硝酸アンモニウムが積み上げれた倉庫の扉を溶接作業で修復していたことが原因だったとか、正体不明のミサイルによるものだというニュースまで流れています。実際ミシェル・アウン大統領も「(爆発の原因は)過失かミサイル攻撃」と発言していることから、ヒズボラかシリアかイランか、そういったレバノンと対立構造にある何者かがミサイル攻撃を行った可能性もあります。

 

 

そうすると、2019年12月にイラクやパレスチナに空爆を行ったばかりのアメリカや、第一次世界大戦後のオスマン帝国の崩壊後1920年にセーヴル条約によって委任統治を任されたフランス(レバノンは1943年に独立)は、黙って静観、とはいかないでしょう。早速8月6日にはフランスのマクロン大統領が、大規模爆発が起きたレバノンの首都ベイルートを訪問し、アウン大統領らと会談して支援を表明したようです。

 

 

中国が多方面威嚇の姿勢を崩さず、朝鮮半島では韓国が北朝鮮へ喧嘩まで売って正に迷走状態。そこに今度は中東の不安要素が具体的な動きを始めたとなれば、本当に世界全体が戦争状態となっていきそうです。嫌な状況になってきましたね。

 

 

 

 

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