安倍首相辞任!各国の反応とポスト安倍への考察を熊本の塾長が解説|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

安倍首相が28日、2012年以来7年8ヶ月、2799日に及んだ歴代最長の総理大臣の職を辞任することを正式に表明しました。本当にお疲れさまでした。国指定難病である潰瘍性大腸炎という持病を抱えながらの激務に加え、東京オリンピックの今後の流れや新型コロナウィルスによるパンデミックの終息への対策など、2020年令和までしっかり支えて下さいました。

 

 

安倍首相の辞任表明を受けて各国指導者はどう反応したのか、そして今後の新政権を担う「ポスト安倍」は誰になるのか、公民知識の復習も踏まえて色々考察していきたいと思います。

 

 

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安倍首相の辞任表明に各国の反応は?

今回の安倍首相の辞任は、その表明が28日に電撃的に!というニュアンスで伝えられていますが、実際にはこんな大きな出来事を電撃的に発表すれば世界中が大混乱、というか大迷惑しますので、おそらくは「近く辞意を表明する」旨は各国の指導者には伝えてあったはずです。

 

 

というのも、安倍首相の辞任表明はその会見の前には各メディアに流れていたし、アメリカや中国のメディアでは生中継がなされたり、即ネット記事にアップされたりと反応があまりに迅速でしたので、事前の通達があったことは間違いないかと思います。

 

 

こういった記事を今回書こうと思ってから、安倍首相の辞任表明に各国はどう反応するんだろうかと興味を持って色々調べていたのですが、調べながら私は実際涙が出そうになりました。

 

 

政治に関しては本当のところはどうか分かりませんが、安倍首相が世界各国の指導者、リーダーたちから「友人」として高い評価を得ていて、それぞれがすぐに「友人よ、お疲れさま」とメッセージを発信してくれていたのです。ロシアや中国のような、関係性がまだまだ微妙なところからは当然報道官が間に入ってのコメントだったりして、距離感を感じずにはいられませんでしたが、あの中国メディアですら「安倍は優秀なライバルだった」と評価しています。言い方は問題ありますが、それでもこれだけ関係が悪化している中国も安倍首相のことを評価していた。韓国は相変わらず「日韓関係を拗らせたのは安倍だ」とか言ってますが、他の国々は総じて安倍さんを「友人」として感じ「まずは健康を」と祈念してくれていたのです。これは純粋に嬉しかった。

 

 

アメリカでは日本のメディアよりも早いくらいに報道がなされ、トランプ大統領も、他の同盟国の指導者たちと比べてひときわ個人的に良好な関係を築けていた安倍首相の辞任を心から残念に感じているとコメント。

 

 

ロシアではペスコフ大統領報道官も「安倍首相は日ロの平和的な関係構築に大いに貢献してくれた」と評価。先ほど述べた中国に関しても、沖縄県の尖閣諸島国有化問題以降関係が悪化していた日中関係を、習近平国家主席を国賓として訪日させる調整を行うところまで関係を改善させたことを評価し、全世界的にも、オーストラリアのモリソン首相、イギリスのジョンソン首相、ドイツのメルケル首相、インドのモディ首相、台湾の蔡英文総統、そして国連のグテレス事務総長など、本当に各国のリーダーたちが一人の人間として安倍首相の辞任にコメントを残して下さいました。

 

 

国として各国に事情があり、歴史があり、指導者として求められる振る舞いがあり、本当に複雑でデリケートな政治という生き方の中で、第二次世界対戦での敗戦国という立場をなお背負いながらも、隣国の大国中国と、宗主国アメリカとの間で小さな島国日本をよく世界に誇れる国として舵取りして下さいました。安倍首相は世界の偉大なリーダーの一人であったと強く感じます。

 

 

とにかく、長きに渡る総理の職、本当にお疲れさまでした。

 

 

安倍首相辞任に際しポスト安倍はどうなるのか!?

さて、今回安倍首相は在任期間を1年ほど残して新政権へバトンを渡すことになります。二階幹事長に一任された次期総裁選は9月15日までに実施される予定で、そこで発足する新政権は2021年9月までの1年間を予定しています。第99代目の総理大臣を担う人物の選任です。

 

 

ただ「電撃辞任」と言われるように、今回の政権交代は緊急の事態なので、通常とは異なる選挙戦になる見通しです。というのも、本来の総裁選ならば議員投票と党員投票の合計で競うことになるものが、党則にあるように「緊急を要する場合には、党大会に代わる両院議員総会を開き、国会議員と都道府県連代表各3名のみの投票で後任を選任できる」とありますから、党員投票をしない方向で検討されているのです。

 

 

党員投票があるのかないのかによって、この総裁選は大きく影響を受けることになります。というのも、党内での味方が少ない一方で党員人気の高い候補者は確実に不利になるからです。つまり今回の総裁選は自民党内で基盤をしっかり作れている候補者有利に事が動く可能性が高いということ。

 

 

例えば現時点でポスト安倍として名前が挙がっている人は主に以下の通りです。

 

 

岸田政調会長(63歳、広島1区)

石破元幹事長(63歳、鳥取1区)

野田元総務相(59歳、岐阜1区)

下村元文科相(66歳、東京11区)

菅官房長官(71歳、神奈川2区)

麻生副総理(79歳、福岡8区)

河野防衛相(57歳、神奈川15区)

 

 

このうち公言している候補者として岸田さん、石破さん、野田さん、下村さん。岸田さんは元々安倍さんの後任として最も注目されていた人物で、これまでの安倍さんの功績を委ねるに足る人とされていたようで、党内での支持者は多そうですね。一方で野田さんはこれまでも推薦人20名のノルマで苦戦してきた方なので、今回もちょっと心配です。メディア受けして知名度や国民からの人気はあるものの、安倍さんと敵対的な動きをしてきた石破さんは、今回の臨時の総裁選ではかなり不利になりそうな予感です。約100万人とされる党員を含めた選挙戦ならば可能性もありましたが、今回の緊急事態では大掛かりな総裁選は難しいだろうという見解ですので、期待薄です。

 

 

菅さんはポスト安倍レースに関与するつもりはないとブルームバーグのインタビューでは答えていますが、何より二階幹事長から高い評価を受けている上に、実力もあって、さらに最も安倍政権のことを理解しているとなると、やはり菅さんを推す人は少なくないでしょう。ただ、その後ろ盾になる二階幹事長は7月23日にワシントンのシンクタンク戦略国際問題研究所の「日本における中国の影響力」という調査報告書の中で名指しで「媚中だ(中国寄りのけしからん奴)」と批判されていた事が先日話題になりました。菅さんの後ろに二階さんまでセットでいると思われると、親中派の後任選出をアメリカは快く思わないかも知れません。11月のアメリカ大統領選挙で同じく親中派のバイデン候補が勝てば足並みが揃うことになるかも知れませんが、バイデンVSトランプであれば私は断然トランプ優位と見ます。

 

 

麻生さんに関してはハッキリと出馬を否定しているものの、安倍さんからの信頼も厚く、内閣法9条としても第一順位指定大臣の立場である麻生さんが、今回の安倍さん代理の1年間を任される可能性もないことはないです。ただ失言多すぎな破天荒麻生にこのデリケートな時期を任せたいかと言えば、私は個人的には避けてほしいかなと思います。

 

 

河野さんに関してはご本人が出馬に関して発言しているというよりも、周囲が話題に挙げているという感じです。防衛相としてハッキリしたモノ言いが国民として気持ちが良い印象を受けているので、少なからずメディア的に推したい一人なのでしょう。

 

 

あくまでも安倍首相の残した1年という短い閉めの時期を任すのは誰かということであり、本当の後任を競う総裁選は2021年9月以降の第100代目総理大臣選任のタイミングかと思いますので、個人的にはやはり菅さんに一時的に任せて、その後本格的なバトンは岸田さんに繋ぐことになるんじゃないかなと考えています。来年党員投票まで実施するのであれば石破さんも考えられますが、中国寄りな石破さんをこのタイミングで起用するのは怖い。せっかく安倍首相がここまで整地してきた国際的な状況をぶち壊すことになりかねない気がしていて心配です。何より石破さんに今勢いがない。個人的には岸田さんに期待したいかなと思っています。メディア受け考えたらちょっと物足りませんが。

 

 

総裁、政調会長、官房長官、幹事長、、、ちょっと復習します!

最後に補足ですが、個人的にモヤっとした役職名について復習させて下さい。力関係がちょっと分かりづらいんですよね。どの役職の人がどんなことを任されているからどうなんだ、という点をこのタイミングで理解しておきましょう。

 

 

まず「総裁」。これは自由民主党の党首の呼び方です。例えば立憲民主党や公明党などは「代表」を使いますし、日本共産党は「幹部会委員長」です。党首の呼び方はそれぞれ異なりますが、自民党の党首が「総裁」であり、今の日本の政治機構からすると、それはイコール総理大臣を意味することになります。だから総裁選は実質「総理大臣を誰にするかを選ぶ選挙」ということなのです。

 

 

「政調会長」はどうでしょうか。政調会長の「政」の字は「政策」の意味です。つまり自由民主党の政調会長というのは、自由民主党の政策を立案する際の取りまとめ役、リーダーということになります。本来国会議員とは政策や法律を立案するのが仕事ですから、その取りまとめをするリーダーという役職はかなり位が高いことになります。

 

 

では後任が囁かれている菅官房長官の役職「官房長官」とはどんなポストかと言うと、閣議や重要な会議で決まった内容を記者団らに向けて伝達する役です。当然一方的なアナウンスだけではなく記者団からあれこれ質問をされるので、それらにも答えなければなりません。また省庁間を橋渡しして内閣全体を上手く機能させるための重要な要とも言える立場にあります。だからこそ安倍政権の全体を最も把握しているであろう人が菅さんだと言われるのです。

 

 

最後に「幹事長」。二階幹事長ってなんでこんなに力があるんだろう?と疑問に感じるわけですが、正確にいえばそれは幹事長だから、という以上の理由があります。要するに二階さん自身の影響力とか腕が、その圧倒的裏ボス感を出しているということです。ただ、当然「幹事長」というポストそれ自体の効力もあります。幹事長の最も着目すべき要素は「公認権」です。候補者に対して党の正式な候補者であると認める権利を有しているのが幹事長ですから、要するに選挙の当落の最も大事な部分を掴んでいる役職ということになります。当然候補者として正式に認めた以上は全力でバックアップしますし、実際候補者が通れば感謝されるなり仲間が増えるなりして、次の選挙の時にも大きな影響力を持つことができます。TBS系『半沢直樹』の進政党幹事長・箕部啓治(みのべけいじ)のような存在です。

 

 

とにかく今回の安倍首相の辞任で日本の未来は大きく揺れ動くことになります。今後中国も戦略を練り直さざるを得なくなるでしょうし、アメリカのトランプ大統領との関係性も微妙に変化するでしょう。世界各国のリーダーたちとの個人的なつながりもどうなるのでしょうか。意外と(意外ではないかも知れませんが)リーダー間の個人的な友好関係が政治の上では結構な影響力になるのではないかと思うので、ポスト安倍が誰になるのかは本当に日本の行く末を占う上で大きな問題ですから、ここ2週間ほどはなんだかソワソワしそうです。

 

 

 

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