劇場版『鬼滅の刃ー無限列車編ー』を観て。映画から何を学ぶか|熊本の塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

本日やっと劇場版鬼滅の刃無限列車編ー』を鑑賞できました。映画を見る前にアニメ版全26話を全て観てから臨みましたが、テレビアニメの続きが今回の劇場版の内容だったんですね。

 

 

私は原作漫画派ではなく、あくまでもテレビアニメ初心者派なので、詳しい部分が分からないまま劇場版に入りましたが、ジャンプ掲載中は一切『鬼滅の刃』を読んだことがなく、完全に今の盛り上がりに乗じたミーハー行動としての映画鑑賞となりました。ですから原作にあったような細かい機微が知識としてないまま劇場版を観ることになったわけですが、それでも今回の映画には圧倒されました。ちなみに冒頭の写真は、映画鑑賞の後その足でゲームセンターに行き、鬼滅の刃の何かしらを取って帰ろうと思って今回の主人公であった煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)のバスタオルをUFOキャッチャーで取ったものになります。完全に鬼滅の刃にハマったようです(笑)

 

 

さて、そこで今回は無限列車編を観たことで私が何を考え、その前段階としてアニメ版を通して鬼滅の刃から何を学んだかについて、なるべくネタバレをしない形で共有していきたいと思います。

 

 

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『鬼滅の刃』とはどんな漫画か

まず大前提として、この鬼滅の刃とはどんな漫画なのでしょうか。

 

 

私のざっくりとした印象は『進撃の巨人』(別冊少年マガジン連載)と『結界師』(『週刊少年サンデー』2003年47号から2011年19号まで連載)を足して二で割ったような作品だなと思いました。そこに『ワンピース』(『 週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1997年34号より連載中)的な要素と『BLEACH(ブリーチ)』(『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2001年36・37合併号から2016年38号まで連載)的な要素が混じってる感じです。

 

 

ストーリー全体は分かりやすく、文字通り鬼を倒すわけですが、家族を惨殺され、唯一生き残った妹も鬼となり、その妹を人間に戻すために鬼を倒す鬼殺隊に入るという流れで、その過程に修行だったり試練だったり葛藤が入り混じったストーリーが続きます。

 

 

また、倒すべき対象である鬼も、主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)の妹がそうであるように、当初は人間で、人を喰らい何十年何百年と生きている凶悪な鬼であっても、鬼に成り果ててしまうだけの悲しい過去があるという設定が、感情を揺さぶることになります。

 

 

個人的にはこの「鬼」という設定が「犯罪者」とリンクして、この漫画全体が犯罪心理を物語る側面もあるのではないかと解釈しています。残忍な犯罪を犯すような凶悪犯であったとしても、そうなるには何かしらの事情があるのではないか、という思考の葛藤が私には感じられました。

 

 

また、これだけ鬼にフィーチャーした作品である割には、その鬼殺隊自体は世間に正式に認められた存在ではなく、あくまでも非公式な、堂々と振る舞うことをはばかられる存在である点がかえってリアルです。鬼という存在が世間的には必ずしも認識されているわけではない設定のようです。

 

 

こういった鬼殺隊はある種『シティハンター』(『週刊少年ジャンプ』1985年13号から連載)を連想させますね。確実に必要な存在ではあるけれども、でも正式には認められていない影の存在という意味で、そして私がリンクさせている「鬼=犯罪者」という意味でも、影のスイーパーという役回りは重なる気がします。鬼滅の刃はそういう漫画です。

 

 

劇場版『鬼滅の刃ー無限列車編ー』とは

私は原作を一切読んでいないので、これまでのアニメ版と今回の劇場版からの推察をお話することになりますが、今回の映画ではあまりストーリーとしての核心は語られていないような気がします。

 

 

例えば『鬼滅の刃』アニメ版では、ストーリー自体に現時点でいくつもの疑問が湧いています。

 

 

・鬼舞辻無惨の正体

・鬼舞辻無惨が鬼を生み出せる理由(そもそもなぜ鬼舞辻無惨(鬼)は生まれたか)

・鬼舞辻無惨がやらかした失態(炭治郎を狙う理由)

・竈門禰豆子(かまどねずこ)の鬼としての特異性

・炭治郎の父の正体(受け継がれた耳飾りとヒノカミ)

・鬼殺隊のボス”お館様”の正体

・鴉(からす)が進むべき道を示す理由(お館様が炭治郎と無惨を遭遇させた?)

・今回の劇場版の題名『無限列車編』の”無限”の意味

 

 

今回の劇場版『鬼滅の刃ー無限列車編ー』では、鬼舞辻無惨の率いる部下のうち弱い方の半分から一人が選出され、彼が炭治郎たちの相手として登場します。また、そこには鬼殺隊の最高位である「柱(はしら)」の一人、煉獄杏寿郎が乗り合わせており、彼と合流してこの無限列車の戦闘が繰り広げられる展開です。

 

 

ここで”無限”が意味するニュアンスはいくつかあります。どんなことがあっても断ち切ることができない人間の想いを背負って走るという意味での「無限」、何度斬られてもすぐに回復し無限に戦うことができる鬼の性質を指しての「無限」。ネタバレをしないようにアバウトな書き方でお伝えするには限界がありますが、鬼と人間との戦いには終わりがないという意味での「無限」や、鬼の寿命を指しての「無限」、今回の敵の特異な能力を反映した意味合いでの「無限」である可能性もあります。そして何より人の可能性や想像力が「無限」であるということかも知れません。鬼からすれば皮肉なネーミングと言えそうですが。

 

 

考えさせられるのは、人間の寿命は有限であり、特に肉体的にピークを迎え、それを維持していられるのはほんの短い間だけであることと比べ、鬼は何倍もの寿命に加えて、怪我がすぐに治ってしまう超回復力を有するという点です。同じ一人の剣士であれば、限られた命のほんの一瞬の肉体的ピークと、永遠に鍛錬を続けて高みを望み続けることができる無限の成長と、一体どちらが魅力的なのでしょうか。単純に「死なない」ということではなく、剣士としての能力を極めたいという時にある人生上の限界をあえて受け入れるか、鬼となり永遠の命でそれを極めるまで修行が続けられる生を取るか。

 

 

はたまた、決して思い通りにいかない現実と、全てが満たされる仮想現実のどちらを生きたいか。これは今の私たちが直面することになるかも知れない重要な問いとも繋がってきそうです。

 

 

『鬼滅の刃』が教えてくれたこと

どんな漫画も学ぶべきことがあって、実際この『鬼滅の刃』の場面をスマホで撮って生徒さんに送ったこともあります。特に修行の場面では私のコンサルと生徒さんとの関係にも重なるところが沢山あって、育手の鱗滝さんの発言や、錆兎(さびと)が炭治郎に放ったセリフなどはズバズバ刺さりました。

 

 

例えばこんなことです。教えることができたとしても、それができるかどうかは分からない。全ては生徒さん次第ということです。メンターにしても、教師にもしても、コーチにしても、教えることはできます。でも、それを生徒さんがどう受け取るか、受け取ってどうするかは誰にもどうにもできません。教えても教えて聞き流されれば当然その生徒さんはいつまでも変われないままですし、どんなに懇切丁寧に教えたとしても、生徒さん自身が明確な目標の下そのアドバイスを生かそうと自助努力するかどうかまでは責任が持てません。

 

 

そこまでをさせるのがプロなんじゃないの?と思われるかも知れませんが、残念ながらそこはどうしても生徒さんの問題の領域なんです。責任持って適切なアドバイスを与えた後は、与えられたアドバイスを自分のものにするかどうかは生徒さんに委ねられます。代わりに頑張ってあげることはできませんし、無理やりねじこむこともできません。

 

 

これはアドラー心理学でも言われている「問題の分離」という話です。

 

 

特に教育分野においては教える側が、本来生徒さん自身の問題であるはずの領域にまで責任を負おうとしてしまう、もしくはそうさせたいと思ってしまう側面があるのですが、一体どこまでが教える側の問題であり、一体どこまでが生徒さん側の問題なのかは、線引きされなければなりません。そしてそれを保護者さまも認識しておくことが求められます。

 

 

もちろん、学習塾とはブラックボックスなので、一度お子様を預ければ学習塾で何をどう教えられているのかは分かりませんし、それを評価するにも目に見える成績でしか判断できません。しかし実際には、教えるべきことは教えてもらっているのに全然結果が出せないという場合もあるわけです。鬼滅の刃ではその修行期間が半年とか1年とかあっという間に過ぎているのですが、本来はそれくらいやっても結果は簡単には出ないものなのです。勉強に関しては剣術という物理的な体力や素質(運動能力)の問題とは異なりますので、単純比較はできませんが、それくらい「変わる」というのは難しいことだったりします。「変わり方」を学んでも、です。

 

 

劇場版『鬼滅の刃ー無限列車編ー』で、鬼舞辻無惨に直接血を注入されて苦悶の末に力を得ることとなった敵の鬼のように、無理やりドーピングみたいな方法で頭をよくする方法があったら、また違った問題になってしまうかも知れませんが、生身の人間であれば自分の力で問題を解決するしかありません。そして教えられたことをどれくらい消化し自分の血肉に変えられるかは、完全に自分自身の問題なのです。

 

 

自分の果たすべき役割を知り、そのための努力をして、何度も何度も乗り越えられそうにもない試練に行く手を阻まれようとも、自分を救えるのは自分しかいません。そのことを改めて感じさせられた映画だったなと思います。

 

 

今回は劇場版『鬼滅の刃ー無限列車編ー』で学んだことを簡単にまとめて共有させていただきました。何かの参考になれば幸いです。

 

 

 

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