熊本の塾長の理科・生物学|「頭を良くしたいなら運動しかない!」脳を鍛えるには運動しかないその理由とメカニズム!|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

このタイトルはあまりに分かりやすいので、わざわざ読まなくても「そうだよね」って思われるかも知れませんが、実際にこのタイトルの示す通り「頭を良くするには運動しかない!」かも知れません。成績を上げるために運動しよう!という単純な話ではなく、頭の機能自体を確実にアップさせるには、という観点でお考え下さい。成績を上げるには運動で鍛えた脳に、然るべき情報をインストールしてあげないといけませんから、絶対に勉強という作業が必要になってくるからです。ただ、運動をすれば確実に頭は良くなります。それがなぜかが明確に分かる1冊がこれなのです。

 

 

熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー塾長として、この本を、というより、身体を動かすことそのものはかなりお勧めしたいと思っています。現に私自身もこの記事を書いている時期に運動を本格的に生活に採用して、続けています。ただ、このタイトルのように漠然と「うん、運動は身体にも脳にも良さそうだよね」と分かるのですが、私の場合は理屈屋さんなので、その具体的なメカニズムが知りたくてこの本を読んでみたのです。すると運動をすることによって脳で起きていることが分かったことで、さらに「運動をもっともっと続けていこう」と思えるようにもなりました。それくらい運動は脳にとって素晴らしいリターンをくれるのです。

 

 

今回はその中でも特に私が気になった点を抜粋して共有したいと思います。

 

 

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運動なくして脳の進化はない!

「頭が良くなる」ということはどういうことでしょうか。それを生物学的に考えると、脳細胞が増えてそれらが活性化すること、と捉えることができます。もちろん、この状況を成績という具体的な成果に繋げるためには、先に申し上げたように然るべき努力が必要なわけですが、そのためのベースとなる脳の機能自体を格段に引き上げるための手段として、運動は最もその効果を期待できるものだと言えます。

 

 

なぜそこまで運動が大事なのか。それは私たち人間が本来は動物だからです。

 

 

この本ではないのですが、私たちは自分たちが本来動物であったことを忘れている、という文言を目にした時にはグサッときました。確かに。私たちはどこか、動物と人間の間にラインを引いている。しかしあくまでも人間も哺乳類という歴とした動物です。さらには、私たち人間の脳というのは、未だに10万年〜1万年前の世界を生きています。当時の環境の中で最適化される状態にようやく進化した状態なのです。実はここが非常に重要なことです。

 

 

脳は身体が動くことが前提で機能します。10万年〜1万年前の狩猟採集時代の祖先たちの生活とは、常に餌を探し求めて命を繋ぐ日々でした。餌を探すためには身体を動かさねばなりません。餌を探す、餌を獲る。その過程で他の動物に襲われることもあったでしょう。その時には「逃走か、闘争か」。つまり逃げるにしても戦うにしても瞬間的な運動量が必要でした。昔の祖先たちは、常に膨大な運動量が必要な環境で暮らしていたのです。だからこそ、脳はこうした運動前提で機能するように進化を遂げてきたわけです。

 

 

頭を良くするには運動しかない!

学習や記憶もその一環でした。何がどこにあるのか、どこにどんな危険があるのか、あらゆる情報を経験や伝聞から学習して正確に記憶しておかねばなりません。その結果脳も学習や記憶の部位を進化させてきました。私たちが日頃何気無く使っている脳の機能は、実は狩猟採集のために必要だったからこそ進化した能力だったのです。さらには、頭だけではなく身体を動かすことが前提で働くというものでした。

 

 

しかし現代人はもうほとんど動かなくても様々なニーズを満たすことができるようになっています。仕事をするにもデスクワークがメインだったりしますし、移動も電車にしても車にしても立つか座るか。祖先たちに比べて今の私たちの運動量は格段に減ってきています。

 

 

脳は身体が動かなければ進化する意味がないので、運動が著しく減った状況では進化が大いに減退します。脳細胞は筋肉と同じで使わなければ衰えていくだけですし、どんどん死んで減っていきます。脳細胞が減るということは活動領域が減るということと、情報伝達機能が低下するということですから、脳の働きが減じていくのは避けられません。

 

 

しかし逆に、あなたの生活にもし十分量の運動を取り入れると何が脳に起こるか。それには大きく3つの効果が期待できます。「ホルモン」と「因子」と「血管」に関する嬉しい効果です。

 

 

ホルモンとは神経伝達物質、因子とは脳の栄養分、そして血管とは脳内の毛細血管のことです。運動によってノルアドレナリン、ノルエンドルフィン、セロトニン、ドーパミンといったホルモンが分泌されることはよく知られています。これらは情報伝達のためのホルモンなので、運動によって脳内の情報の伝達が促進されることは以前から知られていました。そこに因子という脳内の栄養分が増えることによって情報の通り道が新生され、維持される。さらには運動によって血流が増えて末梢の毛細血管が伸びていき、より脳の深くまで酸素やブドウ糖が行き渡ることによって脳細胞が活性化していくのです。

 

 

運動によって脳に何が起こるのか!?

情報伝達物質の各ホルモンの分泌が促進されると、当然情報の伝達は促進されますが、それも「情報の通り道」があるからこそです。しかし運動をあまりしない状態が続く中で脳が衰え、脳細胞が減少していった結果、運動前の今の脳内では、その通り道が十分に確保できていない。今ある通り道の中での情報伝達が促進されるにとどまるということです。

 

 

しかし運動をすると脳内でもう一つ「因子」というものが増えていきます。最も注目したいのが脳由来神経栄養因子(BDNF)です。これは脳にとって肥料のようなものです。これが脳内での情報の通り道であるニューロンとシナプスを増やしてくれるのです。

 

 

実は以前は、一度消滅した脳細胞(ニューロン)は復活しないと思われていましたが、最近の研究によって「成人後でもニューロン新生が起こる」ことが分かってきました。つまりニューロンを増やすことができるのです。この「ニューロン新生」を起こすための因子がBDNFです。これが運動によって増えてくれることによって、情報の通り道も増えることになります。

 

 

さらには、運動によって血流が増すと、脳内の血管を通る血液量も増えていきます。すると血圧が上がるので末梢の毛細血管が押し広げられ、より長さを増していくのです。毛細血管が延びることでより脳の深くまで酸素やブドウ糖が行き渡るようになるため、脳細胞が活性化していくというわけです。

 

 

このように、脳細胞が活性化し、ニューロン新生によって情報の通り道が増えて強化され、さらにホルモンの分泌によって情報伝達が促進されることで、物理的に脳の容量が増し脳の機能が引き上げられるのです。つまり運動によって脳が進化するということです。

 

 

脳の容量は特に海馬や側頭葉、前頭葉で顕著に増えるようで、これらは記憶や思考にとって重要な箇所なので、学習と記憶自体が直接的な恩恵を受けることが分かります。

 

 

こういったことから、運動によって頭が良くなるという直感的な理解が、理論で補強されることになります。だからこそ「運動すればするほど脳が進化する」と確信することができますし、もっともっと運動しようと思えるのです。

 

 

今回は『脳を鍛えるには運動しかない』という本をご紹介しました。成績を上げたい、頭を良くしたいという方は、生活に十分量の運動を採用することをお勧めします。ただし、運動は身体の疲労も蓄積させますので、そのせいで勉強できずに眠りこけてしまった、ということでは本末転倒です。バランスを考えて取り入れていただけたらと思います。

 

 

 

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