勉強が嫌い、苦手、やりたくない!に効くクスリ|熊本の塾長コンサルタント
こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導塾、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。
勉強が嫌いだ、苦手だ、やりたくない!という方は本当に多いです。ですが、お子さまがもしそういう状況であったとしても、それは悪いことでも何でもありません。むしろ健全です。こうした疑問やモヤモヤをしっかり感知できるお子さまの感性は大事にされて下さい。
かと言って、そのまま勉強が嫌だという状態のまま放置しても良いということでも、勿論ありません。ただ「勉強が苦手な子専門の塾、家庭教師」という環境に預けて症状が改善するかというと、それは難しいかも知れないということも言わせて下さい。それはなぜか。今日はそんなお話をさせていただきます。
勉強が嫌い!やりたくない!
実はそういう風に素直に口に出してくれることの方がかえってありがたいことです。それを口にできずに真面目さゆえに根性で乗り越えられてしまう子の方がむしろ心配になります。なぜなら対処が遅れてしまうからです。
勉強が嫌い!とか、勉強なんてやりたくない!といった症状を、保護者の皆さまはどう受け取られるでしょうか。「そんなこと言わずにやりなさい」「みんな一緒なんだから我慢しなさい」「勉強しないと後で困るでしょ」なんて押さえつけていませんか?申し訳ありませんが、それは一番やってはいけないことです。それをすると症状がもっと悪化する恐れがあります。
ではどうするか。まずはその本音をしっかり聞いてあげて欲しいのです。「どうしてそう思うの?」「何があったの?」と、まずは傾聴してあげて下さい。
その時大事なのは、結論ありきで話をしないこと。あくまでも傾聴は相手の話を聞いて「なるほど、そういう理由で嫌なのか」と理解を前面に示すことが目的であって、決して保護者さまの結論を伝えるためではありません。ましてやその最終的な結論が「勉強頑張ろうね」であってはいけないのです。そこに落とし所を持って話を聞いても、お子さまはそれを感知して反発してしまうと思います。
まずは相手の考えていることを聞いて理解し、「なるほど、この子はこういう風に考えているのね」と思うことだけに集中して下さい。
「勉強が苦手な子専門の塾、家庭教師」の落とし穴
ではそこにおいて「勉強が苦手な子専門の塾、家庭教師」といった環境は解決の糸口になるでしょうか。
私は残念ながら解決の糸口にはならないと思っています。それは上記にも示したように、最終的な着地点が「勉強をさせる」にあるからです。
こういった塾や家庭教師は、おそらく勉強が苦手な子に共感を示すところからスタートすると思います。「そうだよね、わかるよ」と理解を示してくれるでしょう。しかしそれはあくまでも「勉強をさせるため」になっています。
普通、塾や家庭教師というのは勉強を教えるのが仕事ですから、最終的な落とし所が「勉強を頑張らせる」にあること自体は悪いことでもなんでもありません。問題は、今解決したいのがお子さまの勉強嫌いの症状であって、勉強のやり方を教えるよりも前の段階の話であることです。
結論が最初から「勉強を頑張らせること」にある以上、どんなに共感を示したところでお子さまも気付くでしょう。「結局勉強させたいんでしょ」と、かえって心を閉ざしてしまう危険性があります。その関係性のまま歩み寄ろうとしても、結局は勉強のやり方をこうやって、ああやって、、、という話にしかならないですし、そういう話になっても聞く耳を持てないと思うのです。それで症状が改善するでしょうか。
ここが難しいところなのですが、あくまでも結論を「勉強を頑張らせること」に置かない状態で、素直にお子さまの考えていることを知りたい、という姿勢を示さなければなりません。本当の結論は「お子さまの本音を知ること、理解すること」にあるはずだからです。そしてそれをお子さまも求めているからです。
時間を掛ける覚悟
こういう問題はとてもデリケートです。心理的な壁や障害を取り除いていく作業になりますので、あまり結果を急ぎすぎると事態を悪化させることも十分あります。もとより数ヶ月単位の時間が掛かるものとお考え下さい。
その上で、おそらくですが、こういった問題を相談する相手は学校の教師や塾の講師といった、勉強系に偏った環境の人でない方が良いでしょう。彼らに相談しても、どうしても最終的な落とし所が「勉強を頑張ろうね」になってしまうからです。これは当然です。彼らの仕事が「勉強をさせること」だからです。そういった人に相談すれば結論はそうなります。
私がお伝えしたいのは、最初から時間を掛ける覚悟で臨み、かつその結論は決して「勉強頑張ろうね」にしない、ということ。この2つが徹底して守られた上で、じっくり対話や理解に努めれば、確実に何かの進展があります。
こういう言い方をするとちょっと軽く聞こえてしまうかも知れませんが、勉強するのかしないのか以前に、本来はお子さまの幸せが重要なはずです。でも、学校教育があるおかげで、つい学校の成績や授業の習得、受験の合否に意識がいってしまいがちになります。すると「勉強へのやる気がない」ということに必要以上の不安や心配を抱き、焦りゆえについ口調が強くなって喧嘩になってしまう。この繰り返しをまずやめなければなりません。
「やりなさい」でやってくれるほど事態は単純ではないはずですから、ここはどうしても対話が必要ですが、その対話の前提はあくまでもお子さまの本心に寄り添い理解しようと努めること。全てを理解できないかも知れませんが、それでも良いのです。むしろ世代が20年以上も離れていれば、分からないことだらけになっても不思議ではありません。でも、だからこそ聞くことが大切なのです。
「分からないから教えて」
「あなたのことをもっと理解したい」
「そのための知識が私には足りないの」
こう伝えてあげて下さい。勿論、そう言われて素直に対話に応じてくれないこともあると思います。でもこれをしないといつまで経ってもすれ違ったままです。ここが保護者さまにとっては最もキツいところですが、とにかくお子さまの理解を第一優先に考えて下さい。自分が言いたいことよりも、相手が分かって欲しいことをなるべく正確に知ろうとして下さい。絶対に何かが変わります。
第三者が必要なときには
親子関係は近すぎてつい感情的な言い合いになってしまう、という場合には、上手く第三者を使って下さい。第三者の方が気楽に本音を出しやすい場合も結構あります。それは保護者さまの本音もそうです。
こういった場合には一番キツいのは間違いなく保護者さまであって、むしろ保護者さまの方が本音を押さえて相手に寄り添うことにもなるため、どこかで本音を吐露する場所が必要です。そういった場合に、ある程度の専門知識がある人にお伝えいただいた方が、かえってスッキリされると思います。
そういった場面で当塾ブレイクスルー・アカデミーはご利用いただけることが多くなってきました。間に入って双方のご意見を上手く橋渡しする役です。
お互いに上手く伝えきれていない部分を、間に入った私が緩衝材となることで伝わるようにする。そうすることでお互い冷静に話ができて「そんなこと考えてたんだ」という発見に繋がります。この発見は次の進展に確実に繋がります。大きな前進です。
もし今お子さまの勉強へのやる気のなさにご心配が募られている場合には、是非当塾ブレイクスルー・アカデミーをご利用下さい。少なからず何かの進展に向けてお役に立てるかと思います。時々第三者を交えて話をすることの良さをご体感いただけると嬉しいです。
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