『半沢直樹』第7話は神回!大和田取締役、中野渡頭取、開発投資銀行”鉄の女”谷川の胸熱な展開を熊本の塾長が語る

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

今回の記事はTBS日曜劇場ドラマ『半沢直樹』の話です。特に先日の第7話は前評判通りの正に神回!私は個人としては大和田取締役の役員会議での演技に胸が熱くなりました。またネットでは開発投資銀行の”鉄の女”谷川のガッツポーズが話題になっています。

 

 

そこで今回は、神回だった第7話の胸熱な理由をお話しした上で、この半沢直樹2の展開が2009年以降JALに対して行われた財政再建の実話に基づいて描かれていることをネタとして取り上げ、このドラマを今後もっと楽しむための記事にしようと思っています。ネタバレがありますので是非本編をご覧になられた後でご覧下さい。

 

 

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『半沢直樹』第7話神回!大和田、谷川に胸熱!

ネットでは開発投資銀行の帝国航空担当者である谷川の、債権放棄拒絶を掴むまでの影の奮闘と、それを表す小さなガッツポーズに涙が出たぞ!といった話題が挙がっていましたが、個人的にはその前の役員会議で行われた、半沢直樹の大演説と、それに対してケシかける大和田取締役に注目します。私が最も胸が熱くなったポイントは、正にこの大和田の行動だったからです。

 

 

役員会議では、政府に対して債権放棄を受諾するのかしないのかの最終的な意識共有を目的とした会議が行われていました。頭取の意向を汲み、あらゆる可能性を模索し尽くした半沢は、自らも政府からの「帝国航空への債権の7割を放棄せよ」という要請を拒絶する旨を提示します。しかしここに大和田は猛反発。半沢の要請拒絶を撤回させるべく、半沢の発言に真っ向から反論を繰り返します。

 

 

最終的にはその全てをはね除け、バンカーとして、東京中央銀行として、断固政府からの要請を拒絶すべしと訴えた半沢に、大和田が全面的に賛同を表明するという大どんでん返しの展開に。

 

 

そんな二人のやりとりを一時私たちは見守る形になるのですが、途中半沢の筋の通った大演説を、大和田が少し目を潤ませながら眺めているシーンがありました。ここが私の一番の胸熱シーンです。大和田は実はわざと半沢にケシかけ反論し追い込んでいました。誰が政府とつながっている裏切り者なのかをあぶり出すつもりだったと、後の場面で明かされていますが、それが今回選んだ写真の場面に当たりますが、私はその前の大和田の潤んだ目で半沢を見るあの場面ですでに泣いてしまいました。決して好かない部下を、それでもこいつは自分の猛攻を全てはね除け、この場を必ず「債権放棄拒絶」に持っていけると信じた大和田が、その自分の信頼に100%で応える半沢に対して熱くなるあの場面が、どうしても感動してしまうのです。

 

 

政治を知るからこそ自分がどう振る舞うべきかを知っている大和田。政治を知るからこそ自分を追い込み然るべき方向に誘う大和田の真意を知りつつ、全力でそれに応えてみせる半沢。その二人を信頼して展開を任せてみせた中野渡頭取。三者のそれぞれの思惑が最高の形で凝縮された名場面だったと思いました。

 

 

また、政府系銀行としての微妙な立ち位置の中でも、債権放棄の拒絶に向けて上役の意見を集約させに奮闘する谷川の鉄の女としての固い意志と行動力、それを無言のガッツポーズで描いてみせたクライマックスはまた胸熱です。

 

 

『半沢直樹』第7話は正に神回でした。

 

 

『半沢直樹2』はJAL再建を描いた実話!?

これは作者の池井戸潤さんも明言されていることですが、今回の帝国航空再建に関する一連の展開は実は、JAL再建の実話を基に描かれています。帝国航空がJALというわけです。

 

 

2001年のアメリカで起きた同時多発テロ事件、SARSの流行やイラク戦争、そして2008年のリーマンショックによって完全に経営危機に直面していたJALは、2009年に発足した鳩山民主党政権時に、前原誠司国土交通大臣の下、政治主導の事業再建を余儀なくされています。前原大臣が私的に立ち上げた「JAL再生タスクフォース」によってJALの内部調査が徹底的に行われ、正にドラマ『半沢直樹』内で描かれているような赤字路線の減便、大規模なリストラや銀行団への債権放棄の要請も行われました。

 

 

例えば今回「開発投資銀行」とされているのは、現実には日本政策投資銀行です。財務省所管の持株会社なので、株式会社ではありますが政府系と言われる銀行ではあります。

 

 

そもそもJALが倒産に至った原因は、ドラマで描かれている通り、政治によって赤字路線を多く持たされ、そのせいで赤字が膨らみ続けたことが根本的なものとして挙げられます。グランドデザインもないまま全国にバシバシ空港を増やしていった政治的な判断が原因だということです。空港建設は半分を国が出してくれますから、そんな大型建設工事で潤いたい地方と、天下りへの活用のためにも空港整備特別会計(他の特別会計と統合されて社会資本整備事業特別会計)を適切に使ってこの特別会計枠を存続させたい行政側の双方の事情によって、この狭い国土に97もの空港がひしめくことになり、そういった空席必至な地方路線へも大型機を飛ばさざるを得なかったJALは、赤字路線を山のように抱える構造となり、そもそもが特殊法人であるがゆえの複雑な機構で体質改善が効果的に進められなかった結果、最終的には9592億円の債務超過となったわけです。

 

 

ここまで赤字が膨らむと、返済の目処が立ちません。そこで2010年会社更生法の下でJALを倒産させ、前原国土交通相直属の「JAL再生タスクフォース」指揮下で、業務改善が急ピッチで行われました。その過程で株式会社日本政策投資銀行をメインバンクとする銀行団へ債権放棄を要求しました。はじめに提示したのはなんと債権の90%の放棄。流石にこれには銀行団も抵抗を強め、最終的には3830億円(日本政策投資銀行1421億円、みずほコーポレート銀行が566億円、三菱東京UFJ銀行が514億円、三井住友銀行が176億円、住友信託銀行が133億円など)になりましたが、社債1000億円、デリバティブなどが加わり総額5215億円に。また再生計画の一環として全従業員の30%に当たる1万6000人がリストラの対象になりました。

 

 

つまり、銀行団には債権放棄を要求した上で、別途公的資金を当面の資金繰りを支え、路線1つ1つを検証して赤字路線を減らし、人員を整理して、大型機を売却させながらまずは黒字に転換させるという方針だったのです。

 

 

『半沢直樹』の面白さと大和田、谷川の奮闘

このように、私も当初はドラマとしてしか観ていなかったものが、実際の、それも誰もが知るJAL(全日空)の再建事案が元ネタになっていることを知って、俄然面白さが増してきました。事実は小説よりも奇なりです。

 

 

勿論、半沢直樹役の堺雅人さん、大和田取締役役の香川照之さん、中野渡頭取役の北大路欣也さん、”鉄の女”谷川役の西田尚美さんら、俳優陣の圧倒的な演技力によって裏打ちされたものであることも間違いありません。最初は「見せる感」が前面に出ていて”やりすぎ感”がどうしても気になってしまったのですが、第7話ではそれが緩和されていたように感じます。政府系の人間はかなり悪意があるくらい悪く描かれているのですが、あれは流石にリアルではないでしょう。

 

 

面白い映画、ドラマ、アニメといった作品は「感情を揺さぶる」ことで面白さを作ると言われていますが、何よりもジャイアントキリングという展開に加えて、はっきり物言う気持ちよさと、現実とリンクした話題を取り上げてのリアル感。今後ますます『半沢直樹』にハマっていきそうです。

 

 

大和田取締役、中野渡頭取、”鉄の女”谷川、そして半沢直樹が今後紀本常務、白井大臣、箕部幹事長を一網打尽にしていく展開から目が話せません。

 

 

 

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