【高校世界史・近現代史】『韓国・北朝鮮の悲劇 米中は全面対決へ』藤井厳喜、古田博司著を読んでみました→韓国と北朝鮮、中国の2018年を振り返ると今が見えてくる!|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

 

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

今回は過去の世界情勢に触れていきましょう。分野的には高校世界史かな?特に近現代、世界が大きく動いた2018年は注目に値します。なんせあのGAFAのうち2つの企業が中国と密な関係になった年でもありますから。市場に国境など関係ない巨大企業にとってはあまりに魅力的な市場ですから、中国を獲りに行くのは当たり前なのでしょうが、それで世界は大きく変容してしまいました。

 

 

さて、歴史を学ぶ意味というのはここにあります。2018年はほんの2,3年前ですから、過去と呼ぶにはあまりに直近とは言え、今は過去の積み重ねでできています。過去を知らずして今を理解することなどできません。世界情勢なら尚更です。2000年以上前の歴史も平気で今に影響を残す世界ですから、過去を学ぶことで今の世界情勢を少しでもスッキリさせていただけたらと思います。

 

 

そこで今回読んだ本は『韓国・北朝鮮の悲劇 米中は全面対決へ藤井厳喜、古田博司著。最近注目している藤井厳喜さんの関係されている本ということで読んでみました。ここ最近は先のアメリカ大統領選のこともあって世界情勢に関心が寄っているので、世界中の歴史を総ざらいしているところです。めちゃくちゃ楽しいんですが、めちゃくちゃ大変です(笑)でも米中戦争が間近か!?という流れに正に直結した話がなされているので、もしご興味あられましたら是非読まれてみて下さい。

 

 

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高校世界史で紐解く北朝鮮の過去と今

2018年の主役は北朝鮮と言っても過言ではありません。あのアジアの問題児・金正恩さんが大きく動いた年だったからです。

 

 

2011年に父・金正日さんが亡くなって最高指導者を引き継がれた金正恩さん。当時27,8歳。今ですら私と同じ歳です。そんな若さで国のトップに立ち、アメリカや中国、韓国と渡り合って行かなければならないという過酷な状況。なんせ経済はガタガタで都市部以外はほとんどが劣悪な環境。祖父、父からの強い遺志で「核は絶対手放すな」と言われ、そのせいで常に他国に抗戦的であらねばならない御国事情があります。

 

 

北朝鮮は裏切りと暗殺の文化ですから、自分の身を守るだけでも大変でしょう。むしろすでに金正恩さんは影武者(つまりは偽物)なんじゃないかと言われるほどです。少し前には妹の金与正さんを側におき、姿を見せなくなった一時期は韓国との国境にある南北共同連絡事務所を爆破するなどして威嚇を欠かさず動いていましたね。せっかく南北融和に近づきつつあったのに、体調を崩して席を空けるというだけでも国家転覆に直結するという危機感からだったのでしょうか。

 

 

そう、2018年は南北融和が大きく前進した年でもありました。韓国の文在寅さんと手を繋いで国境を越えるパフォーマンスが記憶に新しいと思います。韓国は以前から南北統一の意思を金正恩さんに猛アピールしていて、それがようやくまとまりつつあったのが2018年です。

 

 

さらにはアメリカのトランプ大統領とも史上初の首脳会談を達成するなど、北朝鮮は大きく開国と融和への道を進んでいたように見えました。しかしそんな動きに歯止めをかけていたのが中国です。

 

 

GAFAがついに中国進出!AIによる『1984年』化

2018年に大きく動いたのは北朝鮮だけではありません。実はGAFAに数えられているFacebookとAppleもまた、この年に中国市場に参入しているのです。

 

 

中国に参入するということは、中国共産党(CCP)の監視体制に協力するということです。なぜそう言えるのか。それはFacebookとAppleのビジネスモデルが関係しています。

 

 

まずFacebookですが、この企業は主に私たちの個人情報を商材として利益を上げています。もちろんFacebook広告からの収益もあるでしょうが、基本的には個人情報を他の企業に販売することによって利益を上げます。だから私たちはこのSNSを無料で使うことができるのです。

 

 

また、Appleですが、以前からiPhoneは私たちの会話を常に録音しているという話がありました。実際に、内蔵されたGPSやジャイロ機能はデフォルトで自動学習設定になっており、私たちの行動をパターン認識してデータを分析し、ルーティン化された行動に対してフォローするような情報を勝手にこちらに投げてくるようになりました。

 

 

「あなたは今ここにいます。次にこちらに向かう予定ですよね。今の交通状況から勘案すると目的地まで約何分で到着しますよ。」

 

 

といった情報を、こちらが聞いてもいないのに教えてくれるのです。便利と言えば聞こえはいいのですが、、、

 

 

こうした、個人情報を吸い上げるシステムのFacebookと、位置情報や会話情報を収集するツールとなるiPhoneが市場に投入されたということは、それらのデータは全て中国共産党(CCP)が閲覧し放題なわけですから、中国国民は完全なる監視体制下に置かれるということを意味します。これはまるで全体主義化したイギリスを舞台に描かれたディストピア小説『1984年』(ジョージ・オーウェル著)の世界です。

 

 

そしてそんな中国は、北朝鮮がアメリカ大統領との史上初の首脳会談を実施するにあたり、その前後でなんと3回も中朝首脳会談を設け牽制しています。朝鮮半島と中国との間に楔を打ちたいアメリカと、アメリカの威光を朝鮮半島から排除したい中国の綱引きです。

 

 

韓国・北朝鮮の悲劇と米中戦争

韓国と北朝鮮はなぜ悲劇に見舞われるのか。それはいずれにしても中国に飲み込まれる可能性が高いからです。

 

 

それこそ韓国だってそこまで経済大国ではありませんし、北朝鮮なんて都市部以外は本当にひどい有様です。そんな2国が1953年以来の休戦協定を平和協定に変更し南北融和に至ったところで、経済的に立ち行かないことは明らかです。すると経済不安から国民は中国や日本といった市場に出稼ぎに出るしかない。むしろそうなれば中国は企業を派遣して朝鮮半島内に仕事を生み出しそこで働くように手を差し伸べるでしょう。そういったインフラ整備や企業輸出を通して中南米やアフリカ諸国を飲み込んできたように、朝鮮半島も同じように経済圏に飲み込まれてしまうはずです。

 

 

仮にアメリカが在韓米軍を北進させて北朝鮮を討ち果たし、完全にアメリカ領として占領、統治しても、数年では治安の回復は見込めません。統治するにも軍隊を数万人規模で派遣しなければなりませんし、それで10年かけて北朝鮮に統治移譲したとしても、結局は中国に食われてしまうのがオチです。

 

 

戦略上は朝鮮半島そのものはそこまで重要ではないアメリカにとって、本当に厄介なのは北朝鮮の核を放置することでイランにそれが渡ってしまうことです。北朝鮮とイランは1973年に国交正常化し、1980年のイラン・イラク戦争ではイランに武器を輸出することで協力体制を築きました。今や北朝鮮の核技術はイランに流れていると言ってもいい。ですから北朝鮮の核問題を放置することはイランに核を取られるリスクを放置するのと同じなのです。

 

 

そしてイランの近くにはイスラエルやサウジアラビアといった同盟国がいる。アメリカとしてはこれらの同盟国が核の脅威に晒されている現状(2018)を無視することはできないわけです。するとイランの封じ込めのためにアメリカは生ぬるい条件だったイラン核合意から脱退。新たな核合意に向けて動き出しました。

 

 

そんなイスラエルとサウジアラビアも、バイデン政権に移行しそうな動きを見て、早い段階でポンペイオ国務長官同席の下、イランを双方どう抑え込むかという話し合いを持ったそう。つまり北朝鮮問題は中東情勢にも関わる案件だったということです。

 

 

とすれば、このまま北朝鮮を好き勝手にしておくよりも、北朝鮮を武力ででも抑えて確保しておきたいところ。でも南シナ海をはじめ領土拡大、覇権を狙う中国からすれば朝鮮半島にアメリカが出張ってくるのは困る。ということで、おそらくこのまま流れが激化すれば、アメリカと中国はぶつかることになるのではないか?というのが「米中全面対決へ」という言葉に表れているわけです。

 

 

ということで、今回は高校世界史、特に近現代史の観点から、『韓国・北朝鮮の悲劇 米中は全面対決へ』藤井厳喜、古田博司著の内容を踏まえたお話をさせていただきました。何かの参考になれば幸いです。

 

 

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