熊本の塾長が気づいた真実!人は内心不幸を求めて生きている!?合格を自ら手放す不合理な心理の正体|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

今回のテーマは「幸せ」「不幸」。そこに関連する受験での「合格」を自ら遠ざける心理についてお話ししていきたいと思います。ちなみに写真に使った『鬼滅の刃』は話に全く関係ありません(苦笑)ただ「幸せ」について考えるきっかけにはなったものなので採用しました^ ^;

 

 

なお今回の話は、昨日の夜に酒に酔いながら書き連ねた雑記的な内容を、今度は醒めた頭で改めて練り直し内容をアップグレードしてお伝えしているものですので、元ネタが気になられる方はこちらのnote『人は幸せを恐れている!?酒に酔いながらふと考えたアドラー心理学的な話!』を併せてご覧下さい^ ^

 

 

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受験合格という幸せを自ら手放す不合理な心理

ダン・アリエリー著『予想どおりに不合理』という行動経済学の本をご存知でしょうか。人は自身の行動を論理的でかつ合理的なものだと思う節があるものの、その一方で実際に取る行動というのはなぜか非論理的で不合理であることを語っている本なのですが、実際受験においてもそれは頻繁に起こることです。

 

 

例えば多くは成績UPを拒み、受験での合格を自ら手放します。より正確に表現すれば「その可能性を自ら放棄する」のです。

 

 

そんなバカなと思うかも知れませんが、実際子どもたちの多くは、勉強すれば成績が上がると分かっていながら勉強をしないし、こうすれば成績が上がると分かっていながらそれを採用しようと思えないし、受験に合格するにはこうすればいいよねってことが分かっても、自分が好きなことを優先してその可能性を自ら遠ざけてしまうものです。

 

 

これはおそらく成績アップや受験の合格に伴う「成功」を内心恐れているからです。そしてその「成功」に伴う「幸せ」を。

 

 

これは完全にコンフォートゾーンが関係してくる話です。

 

 

成績が芳しくない、合格から程遠い状態にある人からすると、コンフォート(快適)な状態というのはその「芳しくない状態」「合格しそうにない状態」です。この「comfort」とは心の状態ではありません。あなたがそれをcomfortだと思うかどうかという話ではなく、慣れの問題です。それが理想の状態とは言わないけれど、がんばって別の自分になろうとするより冴えない今の自分のままでいいや、という感じです。頑張らずに自然体でいられる楽な状態、それが心理学的な意味で「コンフォートゾーンにいる状態」ということになります。

 

 

がんばっても伸びない理由は正にコレ!

comfortな状態が存在するということを知ると真っ先に頭に浮かぶのが「がんばっても伸びない状態」のことではないでしょうか。どうして自分はがんばっているはずなのに成績が伸びないんだろう!?と疑問に思いながら努力を続けているはずです。しかしその理由が正にコレです。コンフォートゾーンが「今のままがいい」というものだからです。

 

 

成績が芳しくない!合格から程遠い!こういう状態にある人はコンフォートな状態がこれなので、成績が上がる、点数が伸びる、合格が近づくという状態はコンフォートゾーンの外の話になります。コンフォートゾーンの外ということはancomfortな状態、快適ではない状態なのです。つまりそうなってしまうとかえって落ち着かない。

 

 

それこそ単発でテスト勉強を頑張った子が、いつもは50点60点だったのにポンっと80点取れたとします。すると大抵は「よっしゃ!」「やったー!」「すごい!」という反応になる。でもその次のテストでは漏れなく元の50点60点の状態に戻ってしまうんです。これはコンフォートゾーンの知識がある人からすると自然なことだし、十分予想の範囲内。というか、ほぼ確実にそうなることが分かるほど明白な未来です。

 

 

頑張っても伸びないのは、頑張って伸ばそうとしているから起こること、とさえ言えます。頑張って伸ばそうとしているということは、自分は頑張らないと成績を伸ばすことができない人間だという自己評価をしているということです。つまり頑張らないとコンフォートじゃない。でも成績を上げると頑張らなくて良くなる。それはアンコンフォートです。だから頑張り続けるしかない今の状態に止まろうとする。これがコンフォートゾーンの威力です。まずはコンフォートゾーンそのものをずらさなくてはなりません。

 

 

勉強は平等に与えられた機会

ものすごく当たり前の話をすると、学校教育制度というものは全国の全ての日本国民に対して浸透している国家的事業です。どんな田舎にも、それこそ生徒数人の小島であっても学校が存在します。それくらいきめ細かく配備された教育環境が学校なのです。

 

 

学校で与えられる教育の最も大きな部分は勉強が占めます。そして副教科もさることながら、主要5教科である英数国社理の点数をしっかり取れるように訓練することで成績アップや受験合格が叶うようになっています。中にはそれを間接的な事由として、推薦制度を設けたり、面接、小論文などの他の入試手法を採用するところもありますが、基本的にはペーパーテストでの点数がネックです。

 

 

そういうルールの中で、さらには教科書が与えられ、問題集のような副教材が与えられ、各教科の授業までやってくれます。ここまでのお膳立てがあって「どうやって勉強すればいいのか分かりません」という人がいるわけですが、そんなわけがありませんよね。勉強の仕方は明白です。なのに「分からない」ということは、完全にする気がないだけ、したくないだけです。

 

 

問題集があったら問題を解けばいいのだし、間違えたら間違い直しをすればいいだけです。教科書があったら教科書を読めばいい。授業は聞けばいいのです。どうやって聞いたら効率的ですか?というのは後の話であって、まずは当たり前に求められる行動を取れば先に進める。それができて初めて「もっと」を求めたらいいのです。なのに、そんな当たり前のことをすっ飛ばして「勉強の仕方が分かりません」というあり得ない質問が生まれてしまいます。まずはここに問題意識を持った方がいい。あなたは勉強の仕方を知りたいのではなく、勉強する意味を知りたいのだと。なぜ自分は勉強するのかという意味や目的や理由が明確になれば、誰だって勉強するようになります。「どうやったらできますか?」なんて質問は出なくなります。

 

 

成績が芳しくない、合格から程遠いという人は、まずこの当たり前な前提の部分に自分なりの答えを出した方がいいです。勉強の仕方なんてありません。やればいいだけのことです。でもそんな誰にでも迷いなくできるようにかなりのお膳立てをしてもらっているにも関わらずそれでもできないと言うのなら、それはもう心理的な問題なわけですから、心理的な問題にケリをつけるしかありません。逆に言えば、その心理的なしがらみから解放されさえすれば、頑張らなくても成績を上げられるようになります。合格するための努力を何の迷いもなくやり始めることができるのです。その瞬間にコンフォートゾーンもガラッと変わります。

 

 

話をタイトルに戻すと、人は内心不幸を求めているというのは、コンフォートゾーンに縛られて生きる私たちの機能的な前提を言っています。人は完全を求め、理想を求め、最高を求め、幸せを求め、安定を求めるものです。しかしそれらを求める限り、人は不完全であり、現実に苦しみ、普通の生活をして、不幸に浸り、不安定な状態であり続けることになります。ないものを求めるコンフォートゾーンは、今あるものを繋ぎとめようとする働き方をします。だからこそ人は自らが作り出した”不幸”に止まろうとする。そしてその”不幸”から目をそらすために外に目を向ける。そしてその狭間で、もがく。

 

 

なんだか今回は重たい話になってしまいましたが、人はやはり不合理なものであり、なぜか不幸を求めて受験合格や成績UPを自ら遠ざけてしまうものなのだということをお話ししてみました。そこから抜け出す方法をお知りになりたい方は是非、熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーまでお問い合わせ下さい。

 

 

ではまたお会いしましょう!

 

 

 

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