宇土市でフリースクール始めました→”フリースクーリング”で「自由な学び方、教えます」|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

▲阿蘇の雄大な自然を前に踊る息子(笑)

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。


ようやく準備が整ってきましたので、この度宇土市の方で”フリースクーリング”を始めました。生徒は息子です(笑)フリースクールではなく、フリースクーリング、つまり「(息子に)自由に学んでもらうこと」を始めたのですが、この「フリースクールとフリースクーリングって何が違うの?」という話を、今日はさせていただきたいと思います。ご興味あられる方は是非お付き合いください^ ^


熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーは、常に「学び」をテーマにアップデートしていきます。「勉強」も「学び」に関連する、現実的に重要なテーマですから、どうしても切っても切れないのですが、本来的に大事なのはやはり「いかに学ぶか」なので、その「自由な学び方」について共有できればと思います。


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自由に学ぶフリースクーリング!

フリースクールとフリースクーリングの大きな違いは「固定の場所がない」という点です。


固定の場所がない!?


本来フリースクールというと、その通う場所、建物もセットのイメージがあられると思います。しかし当塾が始めたフリースクーリングには、その固定の場所がありません。フリースクールを運営するための建物を保有していないのです。


その代わり他施設の会議室等を使って”学びの場”を提供させていただきます。


「フリースクール」というワードをing形で動詞化しているのは、私が提供したいものが「フリースクール」という箱ではなく、「自由に学ぶ」という機会だからなんです。


もっと言うと、私は子どもたちを色んなところに連れて行ってあげたいと思っています。熊本県内県外問わず、面白そうなところや日頃はあまり行かないところ、もしくは会ってみたい人のところに案内したりして、とにかく世界をキャンパスとして使って学ぶ方法です。


何か明確な目的がなくたって良いんです。行ってみたら意外と楽しいかも知れないし、その時にはまだ心が動かないかも知れません。でも、何か日頃しないようなことをしてみることで、脳は嫌が応にも刺激されます。そうやって心を、脳をトントントントンとノックし続けることで、そのうち「あ、自分、これ好きかも」「これ、もっとやってみたい」「またあそこに行きたい」といった感覚が芽生えてくると思います。それが”自分だけの気付き”というものです。


既存のフリースクールでは、子どもたち主体の学びが推奨されます。でも、何も体験しないうちから、今の興味関心に合わせた学びができても、世界は広がっていきませんよね。知っている世界が狭すぎて、選びようがない。それはしたいことをやっているのではなく、ただできそうなことをやっているに過ぎません。


私はそうではなく、本当の意味で学ぶ目的を見つけてほしいし、目的さえ見つけられれば人はどうしたって学ぶんです。できる範囲で選ぶのではなく、ほしい選択肢が見つかるまで世界を広げ続けることも重要だと私は考えているんです。だから、固定の場所など要らなくて、むしろどんどん外に出る。世界を見る。それを子どもたちに優先してほしいと考えています。


宇土市の昼塾9:00〜12:00!

とは言えです。そうやって外に出て世界を広げるばかりでも心配があります。勉強面です。


私は息子に、日々のノルマを課しています。算数と漢字の練習、そして読解問題の演習です。本人のレベルアップに合わせて少しずつノルマを引き上げていくわけですが、やはりこの最低限の勉強のフォローは絶対的に必要です。そこで始めたのが「昼塾」でした。なお、この勉強面のフォローを絶対視する点についてはちょっと根深い理由があるので、少し説明させて下さい。


小1の息子にもノルマを課している理由、そして、当塾のフリースクーリングに来られる他の子どもたちにもやっていただきたいノルマ設定の必要性についてお話しします。


まず、勉強は誰もが嫌いです(笑)息子もそうです。「勉強しようか!」って言うと「え〜〜〜〜」と言われます。そこで私がするのは2つ。


①そりゃそうよね、という共感
②でも勉強の度に「え〜〜〜〜」と嫌がることをやめなさい、という躾


この2つは明確に伝えます。特②。これは勉強効率に直結したことなので特に大事にしています。というのも、脳的にも、嫌だと思っていることを覚えてはくれませんから、気持ちが逃げている間は勉強をしても無駄だからです。記憶定着が著しく低い状態のまま勉強させるよりも、気持ちが落ち着いてから改めて取り組んでもらった方がはるかに効率的なので、まずは勉強への拒否反応を起こさない練習をしてもらっています。


その結果、②に関してはほぼ無くなりました。勉強と言われる度に感情が暴走するのを治めることに慣れてきたからのようです。多少は「嫌だ〜」とは言うものの、そうやってぼやいている時間はかなり縮まったと思います。


そもそも勉強は嫌なもの、それは当たり前なんです。やる意味も目的も分からないのに強制されるのですから、やりたくないに決まっています。だから嫌がること自体は自然。だから①に関しては前提として常にあります。


しかし、勉強と学びは異なるように、勉強にもまた2種類の層が存在します。「絶対的に必要な層」と「個人特化型の層」です。後者は要するに、好きを伸ばす教育で必要となる勉強です。


前者で言う「絶対的に必要な層」とは、それがないとそもそも基本的なコミュニケーションすらできないレベルの勉強です。漢字が読めない、言葉を知らない、人の話が聞けない、足し算引き算すら計算ができない。それでは対話がまず無理ですし、その先の「好きを伸ばす」ができるわけがありません。やはり最低限の言葉や漢字は知らないとキツい。読解問題を通して「人の話に耳を傾ける」に慣れる必要があるし、足し算引き算、簡単な掛け算割り算はやはりできないと、その先の論理全てを繋げられなくなるので、これは本人がどんなに嫌でも、絶対にさせておかなければなりません。ここを放棄すると、もはや日常に支障を来たすようになります。


逆に言うと、どんな年齢の方であっても、もしこの段階で困難を期しているようであれば、ここさえ埋めればあと伸びしやすいということです。


ちなみに勉強のノルマは絶対的なものにはしていません。ただ「毎日勉強はするもの」という習慣付けのために日々のノルマを設定しているという面もあります。仮にそれができなかったとしても、ちゃんとやろうと思っていた気持ちを認めてあげたり、何とかその日のノルマをこなそうと考え努力をしていたなら、それをしっかりと認めて褒めてあげることは徹底しています。


また、勉強のフォローを重視するもう一つの側面は、勉強を通して感じる社会的な評価です。


勉強で必要最低限の勉強すらできないままでいると何が起こるか。自己肯定感が非常に持ちにくい状態になります。特に不登校になって勉強をおろそかにすれば、学校に行っている子たちと徐々に話が噛み合わなくなります。それは学校に行っていれば強制的にでも勉強に触れ続けることになるので、曲がりなりにも知識が吸収されていくからです。どんなに嫌でも、毎日漢字に触れていれば覚えるし、嫌でも毎日計算をやっていれば多少は覚えます。もちろん、嫌々勉強するとほぼ脳は吸収しないので、相当な非効率な勉強を強いられるわけですが、それで何もしないことと、それでも我慢して取り組むのとでは、やはり数年単位で見れば結果は変わってきます。


学校に行かない選択をしたのであれば、自由に使える時間がたっぷり作れるわけですから、ここで割り切って効率的な勉強をしておくことは、圧倒的な勉強面でのアドバンテージを生みます。これが実際相当に自己肯定感を持ちやすい要因になるんです。


裏を返せば、勉強はそれくらい根深い存在であるということ。勉強ができれば自信を持てるし、できなければ肩身の狭い思いをしながら生きることになる。だから勉強のフォローは、私は絶対に外しません。というか、むしろそこは得意分野なので、頼っていただければ相当お役に立てます(笑)


そこで当塾では「昼塾」の時間帯を設けました。9:00〜12:00の午前中の3時間です。普通の学習塾では午後3時以降の時間帯くらいでしか開講されていません。ですから学校に通っていない子たちにとっては通えないし、むしろ同級生たちと顔を合わせてしまうから通いづらい。ですから午前中に学習塾として開講することで、まずはそこで勉強フォローは徹底します。そこで必要な勉強を終わらせて、午後から移動!というスケジュールを基本に動こうという流れです。


フリースクーリングは世界そのものがキャンパス!

大学生の頃、千葉大学に通っていた私は、しょっちゅう東京に行っていました。すると東京の駅はだだっ広いし、その中や外では多くの浮浪者(ホームレス)を見かけるわけです。


その光景を見たある時、なんでそんなことを考えたのかは分かりませんが、ホームレス(Home、家がない)なのであれば、家と外の区分がないということだから、それって、この見えている世界、動ける世界、行き着ける世界の全てが家であるってことじゃないのか?!と思ったのです。


世界すべてが家?!


それってすごい衝撃だったんです。何かを保有し、自分のものとして他と区分することが当たり前だった価値観から、最近ではシェアエコノミー(皆んなで一緒に所有して協力して活用する経済)が当たり前になってきました。昭和な感覚では追いつけない部分もありますが、でもそれが理にかなっているのだとしたら、積極的に取り入れるべき。


現に、私のこの11年間は、所属する会社が自分の起業した会社なだけに、誰の制約も受けずに自由に動くことができました。だからこそ、県内県外自由に動きましたし、色んな方にご縁をいただきました。当初は教室運営をしていましたが、今ではこの身一つで生徒さんと待ち合わせて、どこででもコンサルティングを行えます。それこそZOOMでも指導が可能です。県外の友人とLINEの動画通話で何時間も距離ゼロ感覚でおしゃべりすることもできる時代なんです。


ましてや、今回のフリースクーリングに関しても、少なくても子どもたちには帰れる家(Home)はあるわけで、学校というくびきから抜け出して、せっかくこの広い世界に飛び立ったのに、そこにまた箱が絶対に必要か?と。本質的に言えば、子どもたちは”場所”が必要なのではなく、学べる”場”があればよく、そこで学び方が身に付けられれば良くて、あとはこの世界を知るための行動が必要なのだから、別に箱を保有することにこだわらなくてもいいのではないか?と考えたのです。


であれば、自治体が作ってくれている便利な施設がたくさんあり、そこには会議室だって解放されているので、それらを活用してシェアエコノミーを体現(笑)しつつ、子どもたちに然るべき価値を提供できればいい。目的は教えることではなく、子どもたちが自分の力で生きていけるようにすることですから、箱の保有はあくまでも手段であって絶対じゃない。箱に縛られる必要がない分、色々な場所に移動するフットワークは軽くなります。そこは移動手段として車など所有しておくのはアリかなという考えです。


私が提供したいのは場所(箱)ではなく場(機会)。固定の場所を持たないから、今は少なくてもフリースクールではなく、行動としてのフリースクーリングというわけです。


 

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