高校英語の英文法語法参考書『VINTAGE ビンテージ(ヴィンテージ)』の使い方

こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。
 
 
高校英語の英文法・語法の参考書兼問題集『VINTAGE ヴィンテージ/ビンテージ』は、結構色々な高校で採用されています。一方で、この参考書(問題集)自体が決して使うやすいものではないということがあります。情報はそれなりに網羅されている半面、課題はその活用法にあるということです。
 
 
そこで今回は、この『VINTAGE ヴィンテージ/ビンテージ』の使い方を一緒に考えていきましょう。もし使うしかないということなら、効果的に使うことを考えるべきです。
 
 
 

高校英語英文法・語法参考書兼問題集『VINTAGE』のポイントは?

まずはこの参考書兼問題集がどんなものなのかを確認しておきますと、英文法・語法についての問題が左側に掲載され、それら問題のポイントや解説が右に配してある構造の、それなりに厚めのある問題集形式の参考書です。
 
 
解説は少なめで、問題演習メインの仕様ですから、ニーズによって使いやすさが変わってくる感じです。要するに
 
 
①英文法・語法の構造理解を目的として使う
②実戦演習を目的として使う
 
 
のいずれにニーズがあるかによって、使う参考書が『VINTAGE ヴィンテージ/ビンテージ』で良いのかどうかも異なってきます。
 
 
ただ、今回はこれを使って対策をするには!?という観点に絞って話を進めていきましょう。
 
 
ちなみに、カラーテイストは嫌いじゃありません。色の使用は最低限で、カラフルじゃないのが良いですね。ネーミングセンスは保留。言葉の響きは悪くはないけど、明らかに『NEXT STAGE ネクステージ』や『FOREST フォレスト』とはベクトルが違うようです。
 
 
脇道にそれましたが、全部で1500文以上扱ってくれている上に、なんと最近ではCDまで付いているので、文字と音声をセットで学習することができます。これは嬉しいです。洋画を英語字幕・英語音声で観て英語に慣れるのと同じ効果を、学校の指定教材でやらせてもらえるなら、学校のテスト対策を兼ねられてありがたいですからね。
 
 

高校英語の参考書『VINTAGE』はこう使おう!

では次に使い方を考えてみます。この『VINTAGE ヴィンテージ/ビンテージ』をどの習得度合いの時に何の目的で使うかが、戦略の鍵を握ることになるので、まずはあなたの現状を把握して下さい。

 

 

①これから文法・語法を習得しようとしている人

この習得段階にある人が『VINTAGE ヴィンテージ/ビンテージ』を使うとすれば、その目的は知識習得そのものにあります。これを1冊やり込むことで頭の中の英文法・語法知識を強化したいわけです。

 

 

この場合には、この参考書が問題集タイプであっても問題演習というやり方で取り組むのは得策ではありません。むしろ英単語を覚えるように、英単語帳と同じような暗記モノとして使うべきです。

 

 

例えば左半分は全て空欄補充の問題形式になっており、正解を4つから選ぶ選択式です。勿論最初はガツガツ解いていっても良いのですが、分からない問題が山ほどある段階では、考えて思い出すのではなく、まずは集中的に覚える時間に投資するのが鉄則です。つまり問題演習ではなく、最初から空欄に正解を当てはめて文章を完成させ、それを暗記例文として暗記していくという使い方をすると格段に習得が早いのです。

 

 

②すでにある程度の習得が済んでいる人

この段階にある人はメンテナンスであり最終チェックの段階なので、ガツガツ問題演習です。知識量的にも自力で解ける問題が多くあるはずなので、ここでは自分の穴を探す作業になります。

 

 

この段階での問題演習ではスピード重視。瞬発力を優先させて10秒以内に答えが出せなかったら、チェックを入れてからその問題は飛ばして次に行く、といったような演習の仕方をお勧めします。そして1ページ終わったら答え合わせをして、忘れていた問題、初めましての問題を覚え直す作業にいきます。

 

 

高校英語の勉強における『VINTAGE』の位置付けは!?

では、上記のような習得度合いの異なる人は、それぞれ『VINTAGE ヴィンテージ/ビンテージ』をどう位置付けていくといいでしょうか。

 

 

まず①の人ですが、1冊やり込むために掛かる時間は数ヶ月単位です。半年見ても良いかも知れません。これはどこまで丁寧にやるかにも依ります。

 

 

①(1)とにかくガツガツやりたい方

このタイプの方は3ヶ月で2周やり込んで下さい。入れる時期は1年次。そして教科書との併用が前提ですが、単語帳は逆にやらないという戦略です。というのも、単語習得も『VINTAGE ヴィンテージ/ビンテージ』で兼ねてしまえばいいからです。併用するのはせめて2冊まで。英語の場合は3冊以上になれば非効率性が勝ってパワーダウンします。その代わり『VINTAGE ヴィンテージ/ビンテージ』の後にはまた別の英文法・語法問題集でさらに知識を塗り固めましょう。

 

 

①(2)丁寧に深めていきたい方

丁寧に取り組める方は英文法・語法の知識習得についてはこの1冊で仕上げるつもりで取り組んで下さい。ここからハイパーリンク学習法、拡張学習の発想で知識習得の幅を広げ、半年程度を掛けてじっくりこの1冊を醸成させていくイメージです。今はネットもあるのでこの戦略を実行するには便利な時代ですね。

 

 

では②の方はどう位置づけるかというと、これは英語における志望大過去問演習をいつから始めるかに依りますが、理想は2年次の12月までに終えるという流れです。夏休み以降の9月から12月までの4ヶ月の間にじっくり仕上げてもいいし、11月12月に「締め切り効果」という心理傾向を利用して一気に仕上げに掛かってもいい。とにかくいずれにしても短期集中で終えるのが得策です。

 

 

まとめ

高校で『VINTAGE ヴィンテージ/ビンテージ』を指定配布されている学校も結構ありますが、いかんせん使い方がいまいち見えづらい参考書ではありました。それなりに分厚いですし、これをどう上手く使いこなせるかで勉強効率は変わってきそうです。私が現役の時はフォレストという参考書でしたが、あまり使っていなかった記憶があります。

 

 

使いづらい参考書は思い切って使わないと決め、別途市販のものから自分に合うものを選び採用する、という選択も視野に入れて下さい。今回の記事はあくまでもあなたがVINTAGEヴィンテージをどうしても使うならば、ということで理解いただきたいと思います。

 

 

なお、以前指導していた熊本大学医学部志望の生徒さんに関しては、このVINTAGEヴィンテージを3周ほどみっちりやりきることを勧めました。他の参考書や問題集に手を出すにしても、これをやり込んだ先で足りないと感じたら、という条件を付けました。あれもこれもとやってる時間がないからです。これは性格にも依りますが、学校から指定されたものを使わないということができない方もおりますので、あくまでもあなた個人の性格や感覚で判断してみて下さい。

 

 

今回の記事があなたの勉強に役に立ってくれることを期待します。

 

 

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