【熊本の塾長の読書習慣】これから世界の共通言語の1つになる!?ジョージ・オーウェル『1984年』はあまりにリアルなディストピア小説!今アメリカを中心に話題沸騰の小説を読んでみました|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

今回は1948年に発刊されたディストピア小説ジョージ・オーウェルの『1984年』を読んでみました。先に行われたアメリカ大統領選挙で行われた数々の不正、7000万人以上のフォロワーを抱える現職のアメリカ大統領のアカウントが凍結されるなどの騒動をきっかけに、このままでは言論統制が当たり前の世界に突入してしまうのでは!?という懸念が噴出し、アメリカを中心としてこのディストピア小説が再び脚光を浴びているのです。

 

 

私自身もアメリカ大統領選挙2020に注目している人間の一人として、今回のこの『1984年』と出会い、実際に読んでみて、小説とは言えあまりにリアルな結末に「支配とはこういうものか」と背筋が凍る思いがしました。そしてこれがおそらく、単なる小説ではなく、かつてソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)で実際に行われていたスターリニズムがモデルではないかと思い至りました。

 

 

ヨシフ・スターリン。ウラジミル・レーニンの後任として1924年から1953年までの29年間、ソ連の最高指導者として君臨した人物。彼の政治体制は「スターリン主義(スターリニズム)」と呼ばれ(あくまでも彼自身は自身の政治体制をマルクス・レーニン主義と呼びましたが)、典型的な全体主義を実践した人物として歴史に名を刻んでいます。そんな彼が行った全体主義の中身は、まさに今回の小説『1984年』に描かれた世界と同じ。だからこそこの小説はあまりにリアルであり、その結末もまた現実の域を超えない。でもそれがかえって読後の満足感に直結するわけです。

 

 

そこで今回は、少しネタバレを含みながらも、今話題のディストピア小説『1984年』をご紹介しつつ、ジョージ・オーウェルが現代に鳴らす警鐘について考察してみたいと思います。是非お付き合い下さい。

 

 

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『1984年』の世界

『1984年』の舞台は、全体主義化した1984年のイギリス、首都ロンドンです。ただ、イギリスという国名は残っておらず、今はオセアニアで三番目に大きい地域「第一エアストリップ」の首都という位置付けです。

 

 

この世界ではオセアニアに加えてユーラシアとイースタシアという3つの強国が残るのみで、他の国々はそれらの大国に飲み込まれて”地域”となっています。この三国が交戦状態を継続することで非平和的な均衡を保っているというのが、この世界の前提です。

 

 

全体主義とは、今で言う中国共産党、北朝鮮、ロシア(はかつてほどありませんが)、それらの国々で見られる政治体制、もっと端的に言えば「支配体制」を言います。ある党(政党)が一党独裁を敷くなどして強固な支配を実現します。そこには言論統制、超監視体制、暴力的圧政といった手法が用いられ、マスメディアも警察も全てが党の支配下にあります。つまり情報も法も秩序も全てが党の自由であり、それらを忠実に守って隷従を貫くのが国民の義務であるということです。

 

 

実際にこんな世界があったらさぞ地獄だろうと思うし、この小説の中でジョージ・オーウェルが描いているように、その支配が永続的ではないと言い切れる根拠が全くないという絶望的な世界。一挙手一投足が常に見張られていて、表情や目つきすらも油断を許さない状況。男女の営みは汚らわしいものだと刷り込まれ、子は親の監視者として教育される。

 

 

過去の改竄や捏造は当然のように行われ、今を生きる国民への厳しい言論統制、思想統制は現在進行形で続きます。洗脳によって全ての欲求不満のエネルギーは反逆者に向けられ、戦争の敵国に向けられるように仕向けられる。そんな残酷な支配体制下のロンドンで、主人公ウィリアム・スミスは一人密かに染まれずに生きていました。彼がどうこの世界を生きていくかというのがこの小説『1984年』の軸です。

 

 

『1984年』のキーワード

今回舞台となるオセアニア第三の地域「第一エアストリップ」首都ロンドンでは、町の至る所に、建物内の隅々にまで、あるポスターが貼られています。それは<ビッグ・ブラザー>と、あるキャプションが添えられたポスターです。

 

 

<ビッグ・ブラザー>とは、このオセアニアという国を支配する独裁政党「イングソック」の最高指導者。国民の全てはビッグ・ブラザーへの崇拝を強制され、彼に反逆的な言動は全て処罰の対象となります。

 

 

各家庭には「テレスクリーン」という監視カメラ付きモニターが設置され、24時間365日完全な監視体制に置かれています。独り言や寝言までもが対象です。反乱分子は発覚次第即強制連行となり、最悪の場合は「蒸発」させられることになります。「蒸発」とは物理的にいなくなるだけでなく、その者に関連するすべての情報が過去に遡って抹消され、その者が存在した証拠一切が消されるという対処法です。

 

 

思考反逆者たちを逮捕するオセアニアの警察を「思考警察」と呼びます。思想統制の最たるもので、どんな些細な芽も摘み取っていきます。犯罪は起こる前に疑いの段階から処罰される。もちろんそんなことがなくても、常に交戦状態にあるこれらの国々には平和はありません。いえ、イングソックのスローガンに倣えば「戦争は平和なり」なのですが、いついかなる時でもミサイルや爆撃機が飛んでくるか分からない状況下で、広すぎる国内を統治し続けるには、これくらいの支配体制は必要だろうとは客観的には思うものの、その支配を受けて暮らす国民の立場から考えると、今の日本がどれほど平和”的”かというのは感じざるを得ないというか。

 

 

ところで、先ほど出てきた支配政党イングソックの掲げるスローガンは3つあります。

 

 

・戦争は平和なり

・自由は隷従なり

・無知は力なり

 

 

です。これらを軸に支配体制の具体的な部分が設計されており、徹底した実践により全体主義が成り立っています。終わりのない戦争によって経済は疲弊し続け、敵国がいるから一党独裁体制への不満の矛先を外に向けられるのであり、無知だからこそ捕まることなく生きられる。一周回って変な説得力があります。

 

 

小説『1984年』のモデル(ジョージ・オーウェルが参考にしたリアルとは)

ではそんな悍ましいほどの世界観はゼロから生み出されたものなのか、ジョージ・オーウェルは自分の想像力でこの世界を生み出したのかと言うとそうではありません。この世界にはモデルとなった現実が存在します。それが先ほどご紹介したスターリン主義です。

 

 

ヨシフ・スターリンは徹底的な個人崇拝と恐怖政治によって全体主義を実践しました。秘密警察を使って思想統制を図り、粛清を行って秩序を保とうとしました。まさしく小説『1984年』の世界そのものです。

 

 

また、オセアニアの町中に貼られたポスターに描かれたビッグ・ブラザーの肖像画はこのヨシフ・スターリンがモデルだとされています。リーゼントでオールバックにされた髪に立派な口髭という出立ちは正にスターリン。

 

 

それこそ1900年代というのは全体主義(ファシズム)が台頭した時代でもあり、スターリニズムだけでなく世界中でこういった支配者とその支配体制が乱立しました。イタリアではムッソリーニが、ソ連ではスターリンの前にウラジミル・レーニンが、中国では毛沢東が、ドイツではナチズムのヒトラーが、そして日本でも近衛文麿や東條英機がそうでしょう(個人的には東條英機はそのイメージが薄いのですが、まだ勉強中なので結論は保留になっています)。

 

 

ジョージ・オーウェルが小説『1984年』を書いたのが1948年なので、1924年から1953年までソ連の最高指導者としてスターリンが君臨していたように、ジョージ・オーウェルにとっては目の前の現実として全体主義が存在していたわけですから、そういった支配体制への反抗としてこの作品が登場したのも頷けます。現にあまりに批判が直接的すぎて出版を先送りされたほどです。

 

 

ちなみにこの作品の前にジョージ・オーウェルが執筆した『動物農場』も、同じく社会主義への反発でしたが、これは敗戦後間もない日本で最初に検閲をクリアして国内で出版された本だったりしますので、こちらも先日早速メルカリで購入し到着待ちとなっています。近くこちらも共有したいと思います。

 

 

さて、今回はジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984年』をご紹介しました。不正に次ぐ不正、中国CCPをはじめ65カ国からの選挙データ改竄への介入、現職大統領とその側近たちのアカウント凍結などを経て、疑わしき者が大統領に選出され就任式まで至った現実が、全体主義に向かいつつあるといった懸念を世界中に蔓延させました。この作品が今このタイミングで再び注目されていることの意味は、アメリカ国民だけでなく人類としての感度の現れでしょう。

 

 

私たちは小説のようにはいかない。1948年にはなかったスマートフォンやSNS、AIやそれらに培われた私たちの思考力を武器に、これからの世界を受け止めて邁進しましょう。だからこそ学びを止めてはいけない。

 

 

最後まで御通読下さりありがとうございました。

 

 

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