熊本の塾長が教える公民の授業|東京は首都じゃない!?日本の国家元首は天皇?それとも首相?|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

東京が首都じゃない、と言われたら、おそらく「何言ってるの?」と思われるでしょう。しかし日本の首都が東京であるとする根拠がないのです。もっと正確に言えば、日本の首都を東京であるとする根拠法が存在しないということです。ですから「東京が首都であることを証明しなさい、その証拠を出しなさい」と言われると、それはこうで、こうで、こういう発言もあって、みんなの認識の上ではもう首都と言っても過言ではないからです、といった帰納法的な証明しかできないということです。「ほら、この法律に書いてあるでしょ」と明確に示すことがでないのです。これってどうなんでしょうか?(汗)

 

 

また、日本の国家元首は誰ですか?と聞かれると困る。それが天皇なのか首相(内閣総理大臣)なのかが明確ではないからです。天皇は内閣総理大臣の任命権を国事行為として行うため、天皇が内閣総理大臣よりも上位のお立場だろうという感覚があるけれど、天皇ご自身は政治的事項に関与することができません。だから「それは政治利用ではないか!」などと問題視されるわけです。

 

 

ということで、今回は熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーが贈る社会、公民授業です。当たり前のようでいて意外と知らない日本の大疑問が100個も掲載されたこちらの本をご紹介します^ ^

 

 

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熊本の塾長がこの公民の授業を通して分かってほしいこと

恥ずかしながら私もそうです。東京が首都だと思っていました。しかし、いざそれを「どうしてそう言い切れるの?」と聞かれると、その根拠となる法律が存在しないという衝撃の事実に行き着く。それは国家元首も同じです。誰がこの国の代表なのかも明確に決められていない。行われるイベントに応じて、この場合は天皇が、この場合は首相が、という話でしか決められていないのです。

 

 

おそらくそんなことを公民の授業で触れられたことなどないのではないでしょうか。おそらく公民のテストで「日本の首都はどこですか?」という問題が出されたら「東京」と書いて正解がもらえるはずです。「国家元首は誰ですか?」という問題だったらちょっと難しいかも知れませんね。どっちを正解とするかは専門家の間でも割れるので、おそらくは出題はされないとは思いますが。

 

 

このように、公民という分野は社会にとっての当たり前を習うはずのものと認識されがちですが、当たり前のことの中にも意外と「なぜ?」と聞かれると答えられないようなことがあったりするものです。常識だと思っていたことが全然常識でもなんでもない、なんてこともあります。しかしそう思い込んでいる。それも多くの日本人がそう思い込んでいると、そういったことに疑問を抱くこと自体が変なことであるかのように見られる。

 

 

これは空気なんです。常識だよ、とか、そんなの当たり前じゃん、というのは空気であって実体ではない。それに、「あれ?」「どうして?」と思わなくなることは思考の停止を意味します。「誰がそんなことを決めたの?」とちょっとでも、それがどんなに周囲からバカにされるようなことでも、ちゃんと調べてから「あ、なるほどね、了解」としないと、そのうち「そんなの当たり前じゃん」という周囲の圧力に屈し、同調し、考えることをやめてしまう。

 

 

そして、そんなの当たり前じゃんと言う最も権威のある書物が、子どもたちにとっての教科書です。教科書に書いてある、学校で習った、だからそれはきっと正しいことだという認識の作り方、洗脳、それを日本人はよく「教育」と表現しますが、教科書に書いてあること、授業で習ったことが正しいとは限らない。2002年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊(こしばまさとし)さんや、2012年IPS細胞の研究でノーベル医学・生理学賞を受賞された山中伸弥(しんや)さんなどが「教科書を信じるな」とおっしゃっていたのはこういう意味です。

 

 

東京が首都ではない理由

元々は根拠法が存在していました。首都建設法という「東京が首都である」とすることが明記された法律が1950年に制定されていたのです。しかしこれが1956年に廃止されてしまいました。代わりに立ち上げられたのが「首都圏整備法」です。

 

 

首都建設法が失効し、代わりに首都圏整備法が発布された理由は、東京の周囲の県が反発したからと言われています。東京を首都とすることで、その首都整備のために周辺県が被害を受けるのではないかという反発です。要するに同じく関東圏にありながら、首都である東京の開発が優先されて、周辺県である自分たちが損をさせられるリスクがあると気付いたのでしょう。

 

 

そこで、「首都」ではなく「首都圏」という大きな枠に描き直して法律を調整したというわけです。

 

 

そもそも首都機能が京都から東京に移されたのは1869年のことです。1868年に江戸が東京に名称改定され、その後同年、元号が明治となり、明治天皇が京都から東京に移られたのが翌年の1869年ということになります。この時点で政府は東京に移ったとされます。だから「東の京都」で東京都、なわけです。

 

 

首都機能、そして政府が現実に東京に移されているのですから、それを根拠に首都は東京だと言っても良さそうなものですが、伝統ある古都「京都」が今後も日本の変わらぬ首都(日本にとってメインの都市である)と言っても良かったはずで、政府があるから東京が首都であるというのは「そう言いたいだけ」と言えなくもない。こうした曖昧な状況をなくすために根拠法が必要になるわけです。でもその根拠法がなく、首都圏というざっくりした取り決めしかないというのが日本の現状というわけです。

 

 

国家元首は天皇か首相か

アメリカの国家元首は大統領、イギリスの国家元首はエリザベス2世です。では日本は?と言うと、天皇?いえいえ、天皇は国家の象徴です。日本国憲法にそう明記されています。では首相?いえいえ、内閣総理大臣は行政府の長であって国家元首とはされていません。もし仮に内閣総理大臣が国家元首とするならば、三権分立が崩れてしまいますよね。立法、行政、司法、これらがそれぞれ独立し、かつ突出した権力を有しないことが三権分立の前提ですから、立法権の長は衆議院議長と参議院議長、司法権の長は最高裁判所長官で、彼らと並ぶのが行政権の長である内閣総理大臣です。

 

 

このように、日本は天皇がトップなのか首相がトップなのか明確に決められない国体なのです。勿論、その役割としての線引きが明確にされているなら、その行事毎に「今回は天皇が国家元首的お立場」「今回は首相が国家元首として機能」といったことになるのだと思います。何せ天皇制というのが世界広しと言えども日本にしかない独特な制度ですから、わかりにくいのも無理はないというか。

 

 

このように、日本というのは昔から阿吽の呼吸と言われるように、曖昧さに美を見出してきた民族なので、はっきりさせなくても大丈夫な感覚がある文化です。ただそれが、文化のみならず重要な局面でも結構放置されていたりするので、それはそれで大丈夫なのか?と思ったりしたのが、この本を読んでいて正直思ったところです(笑)

 

 

今回は熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー塾長の贈る公民の授業ということでしたが、日本独特の曖昧さを刷り込まれてきた日本人だけに、より一層の「なぜ?」「それ本当?」の意識が必要なのかも知れません。

 

 

 

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