「オンライン進学講演会2023 通信制高校からの大学進学」のイベントに登壇します|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

▲日程初日の10/29(日)10:00-11:50に登壇します!

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。


この度貴重な機会をいただき、10月末に開催されるオンライン講演会で登壇させていただくことになりました。講演会のテーマは「通信制高校からの大学進学」となっています。4日間にかけて実施される日程の中で初日の10/29(日)に登壇致します。


イベント情報はこちらから


そこで今回は、熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーの代表がどんなテーマで何について語るのかを少しご紹介したいと思います!


通信制高校からの大学進学!🏫

まず今回の講演会は、通信制高校に在籍されている生徒さんおよび保護者さま、そして通信制高校への進学を希望されている生徒さんおよび保護者さま、加えて、こうした情報に興味関心の高い皆さまに向けたものです。


昨今学校に行かない、行けない不登校の子どもたちが急増しています。それに加え、社会との関係性が希薄化し家から出られなくなる引きこもりの問題も以前から取り沙汰される中、それでも高校卒業を果たしたい方々の進学の選択肢として、通信制高校のニーズが増えてきています。


全日制とは異なり通学日数が月に数日でよく、レポートの提出をクリアすれば単位が取れて高校卒業資格が得られるということで、小学校中学校時代に不登校や引きこもりになってしまった子どもたちや、そもそも勉強面で苦手が多い子どもたちなどが、学校に普通に通う必要のない、それでいて高校卒業資格がちゃんと取れる進路として、通信制を選ぶケースが増えているのです。


勿論、積極的に、自分のライフワークと勉学を両立させるために、自由なスケジュールで自己管理ができる通信制を選び、その分自分の趣味や仕事(アルバイトやプロへの過程)に集中して取り組むという生徒さんもおり、多様化する学び方が許容されてきた現代にとって、今後益々求められていく進路となります。


一方で、通信制への十分な情報がないことや、そもそも勉強のやり方が全く見えないために、通信制に対して偏見や誤解を抱いてしまっている方も多いと思います。そもそも通信制にも全日制があったり、通信制高校とは別にサポート校があったりとシステムも複雑。その上、選ぶ通信制高校によっては学費もかさんでしまうため、今通っている高校からの転校を考えるにしても、意外とハードルが高いなどの問題もあります。何より勉強面において、通信制高校を選択すると大学進学に不利になるのではないかと不安を感じている生徒さんや保護者の方々が少なくないと思うんです。


そこで今回の講演会は、通信制高校から大学進学を検討する上で知っておいて欲しい情報を、幅広い観点からバランスよく知っていただける機会として実施されます。通信制高校からでも十分、大学進学を目指していただける。むしろ通信制だからこそ全日制にはないメリットがある!など、重要な情報に多く触れていただける機会となりますので、是非この講演会で安心していただきたいと思います^ ^


「基礎から始める大学受験の戦略的勉強法」📚

さて、今回私が担当するテーマは「基礎から始める大学受験の戦略的勉強法」です。


通信制高校には、習得状況の前提が様々な生徒さんが集まります。順調に中学内容までは大丈夫です!という子もいる一方で、掛け算もできません!という子など。さらには、勉強への抵抗感、自己肯定感などもおそらく持たれている程度が幅広いものと予想されます。こういった、本当に様々な前提を持たれている生徒さん方にとって、等しく有意義な情報を提供するために扱うべき「基礎」とは一体何なのでしょうか?


それは英数国社理の勉強内容の基礎、という話ではありません。もっとそれ以前の

「勉強とはそもそも何なのか?」

という話です。


Oxford Language で紹介されている「基礎」という言葉の定義は

1. それを拠り所として物事を成り立たせている大元
2. 建築物や大きな装置の一番下に据える、全重量を支えるもの

とされていますが、正にこの「勉強とはそもそも何なのか?」という前提や土台の部分の理解がないと、その上にある受験戦略の筋道はおろか、目の前の成績を上げることもままならなくなってしまうんです。頑張っても伸びないというのは、実は「勉強とは何か」が分かっていないからこそ起こることなんですね。


勉強が何なのかさえ分かれば、何をどう考えて取り組めばいいのかが自ずと見えてきます。取り組み方さえ分かれば、あとは実践あるのみです👍ここで初めて次の段階、つまり「効率」というものが考えられます。そして、効率の良い勉強法とは何か?という発想をベースに、戦略が立てられるわけです。


これが「基礎から始める大学受験の戦略勉強法」の骨子ということになります。


勉強とはそもそも何なのか!?✏️

では少しだけ、この最も重要な問いへの答えをお教えします。


まず、最もあなたの脳に刻んで欲しいポイントは

「勉強は手段である」

ということです。


今、頑張っている割には成績が伸びていかない、何をどうやって勉強していいか分からない、という人は、おそらく勉強を目的化してしまっていると思われます。「どうして勉強しないといけないの?」という疑問が湧いたことがある人は少なくないと思うのですが、この疑問が湧いてくる時点で勉強が目的化してしまっているんですね。つまり、間違った勉強の捉え方をしているということ。


勉強は手段であって、目的ではない。何となく分かりそうで分かりにくいですよね?でもこれはあなたが悪いのではなく、学校教育制度がそもそもそうなっているから生じていることです。


どういうことかと言うと、あなたが勉強の意味を考えたり、勉強をすることの必要性を感じたり、あなたに勉強をしなければならない理由などが芽生えるよりも先に、勉強という行為を学校が強制しているということです。有無を言わさず勉強しなさい、という構図のせいで、勉強は目的化されてしまっているんです。


これが始まったのは、150年前の1872年。明治維新の流れで学制が発布された時です。当時5万教室あったと言われている寺子屋というものを全部潰して、国が教育を一手に行うための制度と、学校という物理的な場所が設置されました。総人口約3500万人、現在の4分の1の人口に対して5万も寺子屋があったのは、本来的な学びという意味合いで成り立っていたからです。先生が教えられることと、それを教えてもらいたい人がマッチしていた場所が寺子屋でした。子どもたちは自分の学びたいことを学んでいたということです。それを全部潰して、国が教えたいことを全国民に強制したのが学校制度のそもそもの成り立ちです。


ではなぜ国はそんなことをしたのか。言わずもがな、富国強兵政策の一環でした。


明治維新のきっかけは黒船来航。鎖国を続けてきた日本にとって、漆黒の蒸気船が突如目の前に現れたことはあまりの衝撃でした。完全に世界の文明レベルから取り残されていたことを実感させられたからです(文明という言葉や概念は明治以降に入ってきたものです)。この焦りが背景にあり、西洋の技術に追いつけ追い越せが始まった。そのための人材育成が急務。だから、国が一手に、政策として、多くの若者の育成をする必要があった。つまり学校教育の前提として政治経済があるということを忘れてはいけないわけです。


これは今でも変わりません。社会からの要請があって教育は変わっていきます。これまでの学校教育で育てられてきた青年たちが社会で使い物にならない、それでは困る、ちゃんと人を育ててくれ、という社会からの要請を受けて、教育は変わっていく。だから、国際競争力が落ちてきたから英語大事に〜で英語教育の早期化、理系人材が圧倒的に不足してくる〜と言うのでプログラミング教育、思考力をもっと育てないと〜ということで総合的な学習の時間といった「あれもこれもの幕の内弁当化」が生じるわけです。日本のテレビのリモコンみたいに沢山ボタンが付いて、網羅的で便利なように見えて実は一周回って使いづらいみたいな(汗)


じゃあ話を戻すと、勉強とは一体何の手段か?それは生きていくための手段です。それも無数にある選択肢の中の1つに過ぎません。受験制度をクリアするために行うトレーニングを勉強と言うのですが、受験制度をクリアしてより高い”学歴”を手にすることで、それが資格のように使えて選択肢を増やせるといった生き方は、無数にある生き方のうちの1つだったはずなんです。でもそこに国が制度を敷いたことで、他の選択肢よりも絶対的な地位を与えられました。この生き方をして出世することがこの国の行く末を担う人材にふさわしい生き方であると、勉学を奨励されたわけです。この時一度、日本人の価値観は矯正されました。


でも本来あなたに必要なのは学びです。勉強と学びは全く別物ですので注意が必要です。学びとは一生続いていく、何か新しい智を得ようとする行為のことです。できないことをできるようにするために行う過程全体を学びと呼びます。好きなゲームをもっと楽しみたくてYoutubeで関連動画を見て知識を蓄えるのも学びなんです。しかし日本ではこれら(勉強と学び)をごっちゃにして話をしてしまう。だから分かりにくくなってしまうんですね。


つまり、勉強とはそもそも、受験のためにする知識暗記作業のことを指し、人として一生続けていく学びとは一線を画す概念だと認識する必要があるということなんです。


勉強って結局、何をさせられているの?🧐

とは言っても、勉強という存在が大きいことは間違いありません。勉強を放棄して安心して将来を考えることなんて、ほとんどの人にとってできないことだと思います。勉強を無視して大人になるのは不安でしょう。だから、勉強以外でも生き方は無数にあるのは理解できても、やはり勉強は勉強で頑張っておきたいと考えるのではないでしょうか?


でも勉強したくない、やる気が湧かない。これも普通のことです。そういう自分がいたとしても、卑下する必要も全くありません。ただ、もし勉強をすると言うなら、嫌だ嫌だと言いながらダラダラ勉強するようなことはしてほしくないということです。それでは勉強する意味もないし(脳が全く覚えてくれないから)、何より人生が勿体無い。


ここで、勉強のあるべき姿を考えてみましょう。それは「勉強を”学び”にすること」です。


勉強は受験のための知識暗記作業。学びは人生をよりよくするための行為。であれば、どうせやらないといけない勉強を、自分の人生のための学びに転化してあげればいい。これはある意味理想ですが、でもできないことではありません。むしろそれを教えているのが私の学習塾ブレイクスルー・アカデミーです。


そもそもこういった通信制の話やフリースクール以前に、学校という公教育の中で勉強を強制されている子の方がはるかに多いわけですから、勉強ありきでモノを考えた方が現実的です。「勉強なんてしなくて良いんだよ!」なんて言う方がよっぽど現実逃避でしょう(汗)


だからこそ、勉強をするなら、せめて苦しくないやり方でやりたい。それには自分の人生のために勉強が必要なんだと紐付ける必要があります。そこで考えたいのが、そもそも「学びの目的」は何だろう?ということです。


学びとは自分のためにすることです。自分が知らなかったことを知ることだったり、できないことをできるようにすることだったりします。これを難しく表現すると「問題解決能力を育む」と言います。つまり学びの目的は問題解決能力を育むことであり、そのための手段として勉強を使えばいい!ということになります。


実はこの問題解決能力こそが学力なんです!


将来必要なのは学力です。でも多くの人はそれを「得点力」と混同しています。勉強と学びをごっちゃにしているので、学力と得点力もごっちゃになってしまっているのです。受験勉強という作業を頑張った結果、テストの点数が高くなることを「得点力が伸びる」と言います。これを「学力が伸びた」と表現する人もいるのですが、これは学力が伸びたのではありません。ここが結構重要です。なぜなら、あなたが勉強を頑張った結果、そこで得ているものが学力なのか得点力なのかで、全くその作業の価値が変わってくるからです。ちなみに、自分が勉強を通して何をさせられているのか、そこから何を得るのかを何も考えずにいると、あなたは勉強しても勉強しても学力を伸ばすことができません。これは「勉強しても将来のためにはならない」ということなんです。


勉強で基本的に養われるのは入試での得点力です。学力が高い子たちは得点力も高い傾向にありますが、得点力が高い子たちが皆、学力が高いと言えるかというと、そうでもありません。成績の良い子たちのうち、あれもこれもしながら、それでも成績がいつも良い子たちというのは、学力が高い子たちと言えます。しかし、好きなことを我慢しながら毎日勉強に相当な時間を投資して得た結果なのだとしたら、その子たちは学力が高いとは言えないわけです。ここが「学力=得点力」ではない理由です。


ここには「努力することと頑張ることは違う」という話も関わってくるのですが、ちょっと話がごちゃつくので今回は割愛します^ ^;


勉強を頑張った先で得たのが知識だけで、でもその知識の正確さで点数が高かったとしたら、得点力が上がって入試には合格していくことでしょう。しかし、もしそれだけで終わっていたら、学力はほとんど伸びていません。東大に行ってもダメな子はダメ、でも仮に三流大学でも優秀な子は優秀と言われるのは、これが原因だったわけです。


勉強を学びにパワーアップさせるコツ💪

では、勉強という、(かなり悪意を持って表現しますが)、将来のためにならない単なる知識暗記作業を、自分の人生をより善くするための学びにパワーアップさせるにはどうしたら良いのでしょうか?このことに関する面白いお話があるので1つ紹介しますね。私が生徒さん方に必ずする話の1つです。


※『3人のレンガ職人の話』



このように、勉強とは本来手段ですから、その先にどんな目的を持つかによって、勉強そのものの持つ意味が変わってきます。つまり目的の持ち方を変えるだけで、勉強を学びに変えられるということです!


もっと言えば、学びによって伸ばせるのは学力であり、問題解決能力だとお話ししました。ということは、勉強という手段を、ちゃんと問題解決能力を伸ばすための手段として活用すれば、それはあなたにとって学びになるということなんです。


勉強を単なる暗記作業に終わらせず、自分の人生のために役立たせるには、自分の人生の目的のために勉強を使ってやる、ということ。これが、割愛はしましたが、「頑張る」と「努力」の違いにも関わってきます。


そうすると、問題解決能力を伸ばすために勉強を使うならば、勉強そのものを”問題”と見立て、それをいかに攻略するかを考える、という見方をしてみましょう。すると、勉強はそもそも何のためにするものかと言えば、

・点数を伸ばすためにするものだし
→点数を伸ばすためにはどうすればいいのか
→そもそも自分はどのくらいの問題で何点欲しいのか
→これから残った時間でその点数まで伸ばすためにはどうすればいいのか

といったことが考えられるようになってきます。


学校や塾で言われたことをそのまま作業として取り組むことは、ある意味楽でしょう。しかしそれでは勉強している意味がないと私が言う理屈がお分かりいただけたでしょうか?そう、勉強を何のために使うのかによって、あなたが勉強から得られる価値が全く違ってくるということなんですね。何のために勉強をするのか。それがすごく大事だったんです。


かなり長々と小難しいことをお話ししてきましたが、ここをしっかり理解していないと、頑張っているのに伸びないよ〜ってことになってしまってキツい。そうやって、苦しい思いに必死に蓋をしながら色々我慢して勉強しても、社会に出た時に「いや、それではなくて、キミに一体何ができるのか教えて?」とか言われたら、絶望ですよね^ ^; 勉強こんなに頑張ったのに!って。でもそれが現実なんです。勉強が大事なんじゃないんです。勉強するならするで、何を残せるかが非常に重要な意味を持っているんです。だから今日はこんな話をしてきました。


今日ここでお話ししたままを講演会でお話しすることはないですので、もう少し分かりやすく、別の角度からお話しするかも知れません。話している間にもっと良い表現を見つけて、そちらに舵を取るかも知れません。ただ、方針としてはこちらの内容をベースにお話ししようかなとは思いますので、是非興味のある方は講演会と併せて参考にされてみて下さい^ ^






 

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