【志村けんさん逝く、、、】この悲しみから考えたコロナパニックの本質と受け止め方|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー
こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。
先日笑いの神、元ドリフターズの志村けんさんがコロナウィルスに感染され、新型肺炎のため亡くなられました。70歳。まだまだ元気でお若かったので、正直かなりショックでした。「ああ、この方まで亡くなってしまうのか」とガッカリしたし、悲しかった。
作家の百田尚樹さんは
志村けんさんが亡くなった。
おそらくやけど、彼には、今、日本の最高の医療が行われたと思う。
それでも亡くなったということは、このウイルスの恐ろしさを表している。
志村さんのご冥福を祈ります。— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) March 30, 2020
とTwitterでコメントされていました。そう、確かにこれは言えています。志村けんさんには医療としても最高レベルのものが施されたはずだと私も思いました。だからこそ、そこまでの医療を受けられてもなお今回のコロナウィルスは治せないということ。
また、勿論志村けんだけでなく、このパンデミックの最中、コロナウィルスに感染され命を亡くされた方々は世界中にたくさんいらっしゃいます。志村けんさんは日本だけでなく世界的にも知られた方ですし、今回の訃報は本当に多くの方にショックを与え悲しみに包みました。と同時に、このコロナウィルスへの不安や恐怖を掻き立てることにもなったはずです。
今回の記事では、この悲しみからふと考えた「今回のパンデミック、そしてコロナパニックの本質」と、もはやアフターコロナ (コロナ収束後の世界)ではなく「with コロナ」の生き方を模索すべきと考え、そのことについてまとめてみたいと思います。今世界中に蔓延する漠然とした不安の中で、しっかりと精神、メンタルを支えて生きていく方法を共有します。何かの参考になれば幸いです。
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このコロナパニックの本質について
私の身近にはまだ感染した方も亡くなった方もいらっしゃらないので、ニュースの中だけの世界なのですが、こうした悲しみを最前線で受け止め続けている医療従事者の方々の御心労は想像を絶するものと思います。
今回のコロナパニックで懸念されていることの1つがこの医療崩壊。既存の患者様がいらっしゃる上で、新規で急増していくコロナの新型肺炎の患者様を受け入れ、院内で感染拡大させないよう細心の注意と最大の努力をしながら、神経を尖らせて治療に当たられています。さらには彼ら自身が感染するリスクを負いながらの治療ですから、本当に大変な現場だと推察します。
金融崩壊も懸念されていることの1つです。企業の倒産が急増する上に、今回のパンデミックのために外出自粛要請が出て通勤もできない。会社も、自身の存続のために社員の解雇に踏み切ったり、新規採用に関しては内定取り消し、派遣切り、採用活動の自粛といった事態も起きています。そもそも飲食やサービス業、そしてイベント業の方々は、人の流れが止まることで利益が大幅にダウン。さらにはインバウンドを期待したビジネスモデルだったり、材料などを中国に依存気味だったら企業は軒並み危機的状況になっています。そこに金銭面を下支えする銀行や国民政策金融公庫などを通した経済対策が行われる予定で、その規模まさに60兆円。これはまだ記憶に新しいリーマンショックをも超える規模で企業の資金繰り支援や家計への現金給付を中心に実施されます。
ただ、こういった表面的な目立つ事象ばかりに感情を振り回されていては本質を見失う。そう、全てに介在するのはあくまでも人だからです。医療崩壊も金融崩壊も怖いことには間違いありませんが、人が未来を諦めない限りこの世界は絶対よりよくなっていくのです。でも、もし今回のパンデミックで心をやられてしまったら。。。
そうです。今回のコロナパニックで最も怖いことは、私たち人が精神やメンタルをやられてしまうことにあります。
今回のように、みんなに愛された志村けんさんが亡くなってしまったことへの悲しみ、家族を失った悲しみ、感染したらどうしようと思う不安や心配、仕事がなくなったら生活できなくなってしまうといった恐怖、こんな状況の中で一体何をどうしたらいいんだ!という混乱が連鎖していくこと。これこそが、コロナパニック、パンデミックの本当の怖さなのです。
アフターコロナではなく「with コロナ」
こういったパニック状態は一体いつまで続くのか。誰もが思うことでしょう。
では数カ月で済む話なのでしょうか。例えば最近経済対策を始めた国民政策金融公庫にお邪魔してきましたが、今そこで行われている融資政策は「短期」の資金の補助なのだそうです。ここ数ヶ月の運営、経営がコロナのせいでダメージを受けているので何とかしてほしい、という問題への対応というニュアンスです。
つまり日本は少なくても、このパンデミックの問題が数ヶ月で終息するようなイメージを、今のところは、持たれているということです。
正直「そんなはずないやろ」というのが本音。私は2〜3年終息までかかるだろうと考え行動しています。数カ月で問題が解決するわけがありません。
勿論、国の施策は”緊急”融資対策なので、長期の大型融資よりも、短期のためのマイクロ融資を小口で行い、さらに問題が長引きそうな時には追加で融資枠を設定する、ということを考えているようで、それ自体は納得できます。ただ、職員の人がかなり大変そうだなと思いました^ ^; とにかく数が多い上に、それが終わったと思ったらまた追加施策が打ち出されるイメージだからです。
コロナパニック、パンデミックの本質が「悲しみ、不安、恐怖、混乱の連鎖」にあるとすれば、コロナ自身が終息して解決、ということでもありません。2003年に、これもまた中国から始まり世界的に大流行したSARSの時にも、その制圧(終息宣言が出される)までに8ヶ月を要しています(2002年11月に最初の感染者が確認されてから7月5日終息宣言)し、当時2002~03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)に対応したことで知られる香港大の管軼(グァンイ)教授は21~22日に武漢市で現地調査した後、中国のネットメディア「財新」の取材に対し、今回の肺炎の感染規模について「慎重に見積もってもSARSの10倍以上となる」との見解を示していることからして、まず1年以上、つまり2020年いっぱいは今の先の見えない状況が続くと見て妥当かと思います。
ではそれまでこの不安や恐怖に苛まれて過ごすか、という話です。それこそこのコロナパニックによって世界は良くも悪くもガラッと変わります。これは明確な変革期なのです。ですから2,3年経った後の変革期後の世界「アフターコロナ」を今から想定して、そこで生き抜く力をこの2,3年で身につけていく、ということが求められます。これはもはやアフターコロナではなく、コロナの存在を前提にした「with コロナ」の生き方を考える必要があることを意味しているのです。
パンデミックは実体か、それとも幻想か
少し不思議な問いかけをさせて下さい。それは、このコロナパニックやパンデミックは実体(実質)なのか、それとも幻想なのか、ということです。
例えば私がいる熊本では、3/31時点で感染者14名と報告されています。3/30更新の熊本市のHPによると、3/29までに856名が検査を受けてそのうち12名が陽性ということで、比率的には1.4%。これが東京都になると7465名の検査実施(3/30の11:00更新)に対して陽性443名(3/30の20:00更新)で、比率5.9%。
世界の状況についてはNHKのサイトを参考にすると以下のような状況になっています(3/31の14:25更新)↓
各国政府の31日までの発表によりますと、国や地域別の感染者は
▽アメリカが14万904人、
▽イタリアが10万1739人、
▽スペインが8万5195人、
▽中国が8万1518人、
▽ドイツが5万7298人、
▽フランスが4万4550人、
▽イランが4万1495人となり、イタリアもアメリカに次いで感染者が10万人を超え、スペインでの感染者数が中国を上回り世界で3番目に多くなりました。
死亡した人は、
▽イタリアが1万1591人、
▽スペインが7340人、
▽中国が3305人、
▽フランスが3024人、
▽イランが2757人、
▽アメリカが2405人
ちなみにそれぞれの国の人口を考えてみると
アメリカ 3億2720万人(2018年)
イタリア 6048万人(2018年)
スペイン 4666万人(2018年)
中国 13億8600万人(2017年)
ドイツ 8279万人(2018年)
フランス 6699万人(2019年)
イラン 8116万人(2017年)
日本 1億2860万人(2017年)
で、それぞれの数字(3/31時点)を比較してみると
アメリカ 3億2720万人ー14万904人ー2405人
イタリア 6048万人ー10万1739人ー1万1591人
スペイン 4666万人ー8万5195人ー7340人
中国 13億8600万人ー8万1518人ー3305人
ドイツ 8279万人ー5万7298人ー525人
フランス 6699万人ー4万4550人ー3024人
イラン 8116万人ー4万1495人ー2757人
日本 1億2860万人ー2015人ー59人
こうしてみると日本の数字が異常に低いことも分かりますし、逆にEU諸国の感染者数の多さが目立つということも分かります。当然これまでのSARSやインフルエンザといった同様の感染性ウィルスと比較してどうか、という視点も重要かと思います。
これらの数字が本当なのか、というより日本の数字は正式な数字なのか、世界的な感染状況は本当に異常なものと言えるのかどうか、このパンデミックは本当に、ニュースで言われているほど深刻なものなのかどうかを、その印象とは切り離して冷静に考え、判断する必要があります。
ニュースはとかく大げさに報道しますし、悲しいところ、衝撃的なところ、辛いところ、といった目立つところばかりをクローズアップして、かつ加工して報道するので、必要異常に、実態以上に私たちに届きます。だからどうしても現実とは乖離してしまいます。現状認識を見誤れば、私たちは過剰な反応をせざるを得ない。それではかえって危険なのです。
私たちは悲しみや不安や恐怖や混乱を、むやみに刺激されてはいないでしょうか。勿論今の事象が幻想だとは言いませんが、少なくても私たちが今考えているほどの、本当に深刻に考えるべきことかどうかは、ちょっと立ち止まって検証してみる価値がありそうです。
ただその漠然とした感情的な反応に飲まれるよりも、今自分にどこまでの行動が可能なのか。感染リスクを回避して自分のパフォーマンスを下げない方法は何かないのか、何が危険で何が危険ではないのか。そういった考えられ得る様々なシナリオの中で最善を選び取っていくデリケートな生き方が、今求められています。
慎重すぎても損ですし、楽観すぎては危険すぎる。with コロナの世界は、絶妙なバランス感覚が求められるようです。
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