熊本の塾長もしっかり読んでます!ついに最終巻が発刊された『鬼滅の刃』の舞台、大正時代を50分で復習できる動画講座!煉獄さんの名前の謎、藤の花の毒はどんな毒?そういえば大正デモクラシーって何だろう!?|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

今回は大正コソコソ話、ではなく、大正ガチ考察話です(笑)意外とマイナーで手薄になりがちなこの時代、日本史上最も短い時代である大正時代にフォーカスしてお話していきましょう。今大人気の、そして先日最終巻が発売されたばかりの『鬼滅の刃』の舞台となっている時代でもありますよね。

 

 

たった14年5ヶ月に凝縮された100年前の日本を舞台に鬼滅の刃は描かれているわけですが、それがどんな時代だったのかということはご存知でしょうか。大正時代とは日本史上最も民主主義がアツかった時代、教科書的に言うと大正デモクラシーの時代であり、そしてバブル景気と恐慌の両方を経験し、史上稀にみる大地震に見舞われた時代でもあります。

 

 

そんな大正時代のこと、この機会に50分で動画で解説してしまおうというのが冒頭に挙げた動画の目的の1つでした。なお動画自体は大正時代のことだけでなく、鬼滅の刃の考察を元にした話を8つ解説しております。それこそ

 

煉獄杏寿郎さんの名前の謎

→キリスト教の変遷概要

・藤の花の毒はどんな毒?

→レクチンの作用と情報分子”糖鎖”

・鬼舞辻無惨のモデルはあの人!?

→陰陽道とは何なのか、それが日本に与える影響

 

など全体で50分ほどのボリュームです。もし雑学にご興味あられましたら、大正時代ネタだけでなく他の部分まで一緒にご覧いただけると嬉しいです^ ^

 

 

それではいってみましょう!

 

 

【お知らせ】

▼熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーのYoutubeチャンネルです↓↓↓是非ご登録お願いします

▼こちらは一般向けに用意した新しいチャンネルで、あらゆる本を読んでその要点を解説したり、私の選んだテーマをまとめて自分で勉強、研究し、解説した動画をあげています。

熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーのYoutubeチャンネル[一般向け教養チャンネル]です↓↓↓是非ご登録お願いします

 

大正デモクラシーとは何か

まずは「大正デモクラシー」についてです。大正時代を教科書で勉強すると必ず登場するワードがこの大正デモクラシーですが、その意味するところがスッキリご理解できている方は少ないのではないでしょうか。かく言う私も今回鬼滅の刃のトリビア研究の過程で改めて勉強して理解した感じです^ ^; それくらい大正時代でなんか手薄になっちゃうんですよね。

 

 

大正デモクラシーとは、大正時代の民主主義の機運全体を総称して指す言葉になります。つまり何か1つの事象を指して言う言葉ではなく、色々な出来事から見えてくる民衆の動きや国の雰囲気全体をひっくるめて大正デモクラシーなのです。

 

 

例えば今回の動画でご紹介した政治的な動きはこのようなものがあります。

 

・第一次護憲運動

・大正政変

・吉野作造「民本主義」

・日本初の政党政治

・美濃部達吉「天皇機関説」

・第二次護憲運動

・普通選挙法制定

 

これら一連の出来事をひっくるめての大正デモクラシーということです。

 

 

大正時代は日本で革命が起きた時代!?

20世紀というのは世界で革命が溢れた時代でした。特に1919年にロシア(当時ソ連)でコミンテルンという革命輸出機関ができたことで、イタリアのムッソリーニや中国共産党が生まれたことでも分かります。そんな「革命」などとは縁遠いと思われがちな日本ですが、大正時代、今から100年前の日本人というのは革命機運を帯びていたのです。

 

 

その1つが護憲運動です。「護憲」という文字から分かるように「憲法を護れ!」という民衆の意思だということが分かります。これはどういうことか。

 

 

1889年、日本では大日本帝国憲法が発布され、史上初めて大掛かりな憲法が敷かれました。しかし政治がすぐにその憲法に順応したかというとそうではなかった。実際には明治維新時に活躍した薩長土肥(薩摩藩、長州藩、土佐藩、備前藩)の出身者たちが幅を利かせ、政治も好き勝手に行っていた状況だったのです。これを藩閥政治と言います。

 

 

そんな勝手はもう許さない!ちゃんと憲法に従って政治をせよ!という民衆の怒りが第一次護憲運動になりました。その結果、当時の第三次桂内閣が倒されることになり総辞職。歴史上初の民衆による倒閣がここに成され、それを世に「大正政変」と呼ぶようになったわけです。

 

 

正確には天皇主権、でも雰囲気は主権在民!?

こういった機運になると、民衆は自分たちこそ国の中心だという意識に目覚めます。しかし出来たばかりの国家憲法・大日本帝国憲法はあくまでも天皇主権。先頭に立ち声を揚げるにしても、このバランスをどう取るかが問題です。正面切って「そうだ!民衆にこそ主権を!」などと唱えれば天皇批判と見なされ政治的な逆風は不可避でしょう。それをやったのが実は美濃部達吉「天皇機関説」でしたが、徐々に問題発言という評価を受けて一瞬で退けられました。

 

 

うまくやったのは(と言うのは失礼ですが)吉野作造です。民主主義では天皇批判、かといって民衆の「我らこそ主体」という意識を受け止めた思想が必要、そういった中で「民本主義」と言い始めたのです。これはあえて主権在民に触れることなく、「政治は民衆の意思が反映されたものでなければならない!」という部分だけをクローズアップして絶妙に表現したわけです。

 

 

その結果、国民の意思をより反映させやすい仕組みを、ということで生まれたのが政党政治という概念でした。日本初の政党政治を実現した内閣が、原敬内閣なのです。

 

 

もちろん、これまでなかった仕組みです。すぐに定着するはずがありません。それこそ原敬内閣の時は良かったとしても、やはり徐々に元の仕組みに戻りそうになります。そんな中、ついに政党政治家が一人も入らない貴族院内閣が成立しました。1924年の清浦圭吾内閣です。

 

 

当然これには政党政治家が猛反発。憲政会、革新倶楽部、政友会の有志が第二憲政擁護会を設立します。さらに憲政会の加藤高明、革新倶楽部の犬養毅、政友会の高橋是清が護憲三派を結成し、護憲三派は清浦内閣を「特権内閣」と批判して倒閣運動を展開。これにより第二次護憲運動が始まりました。(1)

 

 

第一次世界大戦で揺れ動く経済

少し政治から目を離して経済を考えていきましょう。この大正時代に何があったか。それは第一次世界大戦です。

 

 

これは世界で初めて全世界規模の戦争が起こったという出来事です。明治時代に日清戦争、日露戦争に勝利した日本は、1902年の日英同盟も手伝って世界的なプレゼンスを高めていました。それまでの日本人は白人に対する黄色人種の劣等性によって蔑まれていました。それこそ江戸時代260年もの間鎖国状態にあり、アメリカのたった4隻の軍艦にビビって開国を余儀なくされた国です。文化はあっても文明がない。

 

「日本は取るに足らない」

 

そう思われていました。それがこの一連の日清、日露戦争での勝利に加え、日英同盟をきっかけに絡むことになった第一次世界大戦によって一気に状況が変わることになるのです。

 

 

第一次世界大戦はそれこそヨーロッパを舞台に繰り広げられた戦争です。日本から遠い土地で行われ、西洋列強がこぞって戦争に駆り出されている間に、空白になった市場に日本が介入するという思惑でした。結果、ドイツ権益を退けて中国での勢力を広げ、一方で輸出量を増やして品薄状態の市場で大きな利益を上げたのです。その結果日本では大戦景気という空前のバブル景気を迎えることができ、かつ中国に対しては「二十一箇条の要求」を突きつけました。

 

 

しかしそれも戦争中だから成り立った話。第一次世界大戦が終戦しヨーロッパ諸国が復興すると、市場にはかつての西洋製品が戻ってきます。当然それまでの日本の輸出品は売れ行きが悪くなり、終戦から2年後にはついに戦後恐慌が日本には起こってしまいました。1920年です。さらにそこにトドメとばかりに1923年関東大震災が発生。日本の経済は大きなダメージを受けることになってしまいました。

 

 

そんな大正時代を舞台に『鬼滅の刃』の鬼退治は進みます。そしてついに長かった戦いに終止符が打たれる最終巻が発刊!アニメの第二期は来年2021年の4月からと予想されていて、全クール4期構成なので、まだまだこの人気な状況は続きそうです。そんな『鬼滅の刃』の舞台背景である大正時代を今回はまとめてザーッと説明してみました。これで『鬼滅の刃』がますます深く楽しめる!

 

 

(参考1:リベラルアーツガイド 【護憲運動とは】第一次・第二次の背景から結果までわかりやすく解説

【護憲運動とは】第一次・第二次の背景から結果までわかりやすく解説

 

まずはお電話での無料相談から!

気になった方、今現在勉強で悩まれている方は、今すぐお電話下さい!代表が直接あなたの悩みにお答えします!

 

相談内容はなんでもOK。成績が上がらない、志望校があるけど諦めかけている、勉強へのやる気がわかない、勉強の仕方が分からない。きっとモヤモヤがおありかと思います。誰かに相談するだけでスッキリするかも知れません。その”誰か”が勉強のプロであれば、そこに具体的な解決策を教えてくれるかも!?当塾の代表はまさにそんな勉強のプロ!勉強戦略コンサルタントとして12年目の現役コーチです!

 

メールからのお問い合わせ

tel:0964275708
お問い合わせ