熊本 塾|学校に行くのは本当に当たり前ですか?
こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導塾、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。
先日生徒の保護者さまから興味深い質問をいただきました。「息子が学校に行きたくないと言って困っています。どうしたらいいのでしょうか?」というものです。大抵こういう案件に対する学校の教師や塾の講師のゴールは「その生徒を無事に学校に通わせること」になるわけですが、当塾ブレイクスルー・アカデミーでの見解はまるで違います。そもそも学校に行くということが本当にそんなに重要ですか?と問題提起をさせていただいたのです。
学校に通うのは当たり前、授業を真面目に受けるのは当たり前。おそらくこう考える保護者の方の方が多いことでしょう。しかし本当に当たり前なのでしょうか?今日はこの話を掘り下げていきます。
学校に行きたくないと言った生徒の本音
まずは生徒がなぜ学校に行きたくないと言ったのか。この点を明確にしていきましょう。
そもそもですが、なんの文句も言わずに学校に毎日通える子の方が圧倒的多数です。ですから「学校に行くのは当たり前」「授業を真面目に受けるのは当たり前」という考え方が”常識”と呼ばれるのは納得します。ですが本質的には、「学校に行きたくない」と言ったこの生徒さんの感覚の方がはるかに健全です。
例えば彼の場合、休み時間は楽しいけど授業は楽しくないと言います。元から勉強に対して前向きになれていない子ではありましたから、聴く人が聞けばこの発言は単なる甘えです。しかし彼は何と無くではありますが、興味のあることが明確にありました。ですから、全く興味が持てない勉強に強制的に時間を束縛されている今の生活が不満で堪らなかった。でも保護者さまにはその彼の興味の対象に対してまだよく分からないことが多いことと、「勉強は大事だ」と考えていらっしゃったこともあって、双方の意見の食い違いで悩まれていたのです。
勿論、私の場合は単に理由のない「学校に行きたくない」に対しても、それが普通だよね、という感覚を持っているので受け入れて話をしますが、そういう大人は意外なほどに少ないようです。学校なんて別に行きたくないなら行かなきゃいいだけの話です。ただし、学校に行かないなりに「じゃあどうするのか」をちゃんと考える責任が発生します。これは絶対に必要なものです。代わりにどうする?を考えないまま学校にも行かないのは本当に単なる甘えになります。ここに私なりの線引きがあります。
自由登校を選択した「ゆたぼんくん」
色々炎上している沖縄の10歳Youtuberゆたぼんくん。自由登校というものを実践し、かつ「学校には行くな!」というメッセージを発信して話題になりました。
自由登校というのは、要するに学校に行きたい時には行き、行きたくない時には行かないというものです。それは本人の単独の意思表示というよりも、父親も容認していること。だからこそ親子共々炎上しているわけです。
そして今回の生徒さんも、彼の発言を引用して自己弁護を図りました。15歳の青年が10歳の少年の発言に感化されるというのも滑稽なのですが、分からなくもありません。同じように学校に行きたくないという意見の発信者だったからです。
実際ゆたぼんくんがどうして自由登校を選んだのか、なぜそれを父親は容認できたのか、詳しいところは分かりませんのであまりここではお伝えできませんが、学校をどう扱うかという問題に関しては重要なきっかけをくれたネタかなとは思います。現実問題、今は学校に通わされている子の方が圧倒的に多いからです。
学校のために勉強し、学校の授業に合わせて進み、学校に自己評価すら決められる。進路までも学校に指図されるわけですよね。偏差値で輪切りにされて〜という話は枚挙にいとまがありません。校則でスマホの持ち込み禁止だとか普通みたいですし、受けたい授業も受けたくない授業も強制的に受けさせられるわけですから、興味のない授業の時には上の空。でもそんな姿勢で授業を受けても本当に時間の浪費に過ぎないのであって、時間が、人生が、命が勿体無い。そんな態度でしか受けられないなら受けない方がマシです。
だから学校のために勉強することをやめて、学校を自分の人生のために活用するという割り切りを見せたのが、ゆたぼんくんの選択の意味なのかも知れません。表面的には「宿題がやりたくない」というのがきっかけだったと言いますが、実際学校から帰った後のプライベートな時間までも宿題で縛るのは、正直言って人権侵害とも言えますから、宿題はやりたくないもの、やるだけ無駄なものはやらないで良い、と考えられる余地もあります。問題はそれを良しとしない大人の方が多いことです。宿題は出されたらやれ、というのが”常識”のようです。
「学校に行くのが当たり前」という思考停止からの脱却
学校に行くのは当たり前だ、授業を真面目に受けるのは当たり前だ、宿題はちゃんとやりなさい。こういったことを”常識”だと言う人が多いということと、こういったことが健全であるかどうかは、全く別問題です。多くの人が「それは良いことだ!」と思っていることが、本当に良いことであるかどうかは、改めて検証してみる必要があることです。しかし、こと勉強に関してはこの検証が甘く、もう当たり前になって疑いようがないものになっています。
学制が発布されて以来140年以上もこの流れが続いてきたわけですから、今更学校に通うことを疑う人もいないかも知れませんが、少なくても今までやってきたら正しいという考え方は良くありませんよね。それは思考停止です。むしろ今まで続けてきたことをそろそろ次の時代に合わせてアップグレードしないといけないのに、未だに英数国社理にこだわっていること自体がナンセンスですし、最近では迷走ぶりが半端ない。プログラミング教育とかアクティブラーニングとかPBLとか反転授業とか答えがない問題がどうこうとか、とにかく矢継ぎ早に色々新しい発想を持ってきている印象ですが、全て検証が中途半端な思いつき。それも「なぜその教育が必要なのか」の周知徹底がされる前に導入決定して、結局現場の教師が追いつかないままという。
こういう状況にある学校教育現場にお子さまを預けて安心していられることの方がすごいと思います。だからこそ情報感度の高い人ほど「学校以外の環境を」という危機感を持っていらっしゃるのだと思います。かく言う私も今のまま息子を小学校に行かせるのは怖いので、全く別の環境を作ってしまおうとすら考えているところです。
「そんな場所なら学校に行かせるのは危険なのでは!?」ともっと多くの方が声を上げるべきですし、学校でお子さまがどんな教育を受けているのかをもっと気にされるべきでしょう。そんな教育で本当にこれからの時代に必要な能力が養われるの?とモヤモヤして来られたら、良い兆候です。
学校に行かせるのが当たり前だと思っていたら、これからの時代に危険かも知れない。お子さまのライバルはAIでありロボットでありコンピュータであり海外の優秀な学生たちなわけです。終身雇用も終わり、年功序列もなくなり、年金が破綻し、公務員制度も崩壊する世の中で、本当に今のまま勉強し続けるだけで大丈夫なのでしょうか?車は自動運転に変わり、キャッシュレスでお金がなくなり、仮想通貨で銀行の仕組みも根本から覆され、GAFAをはじめとするメガ企業やそれに追随するベンチャー企業やスタートアップが世界中で勃興する時代に、本当にお子さまは生き残っていけるでしょうか?私はその点から言えば学校というものは全く機能していないと考えています。そして学校以外の可能性を模索しているところです。
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