熊本の塾長の勉強論|成績や合格に関しても「競争に巻き込まれている時点で負け犬」が正しいワケ|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

今回フォーカスするのは、世界の影の帝王ピーター・ティールです。トランプ政権時には影の大統領とも言われたペイパルマフィアの大ボス。この本はそんな偉大すぎる人物の全戦略に触れることができる貴重な1冊なんです。

 

 

そんな彼のメッセージの中で熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー塾長である私が最も共感したのは「競争=負け犬」というフレーズ。この一言は強烈でしょう。なんせ勉強というのは競争以外の何物でもないからです。成績を上げるにも合格を勝ち取るにも、そこには確実に他者との競争が関わってきます。経済面においても教育面においても、専門家の中には競争によって価値が高まると考える方がいらっしゃるのですが、それは完全な間違いであるとピーター・ティールははっきりと言うのです。競争は大切なものを見失わせる。これが理由です。

 

 

そこでこの記事では、ピーター・ティールが断言する「競争=負け犬」を勉強というテーマで紐解いていきたいと思います。勉強も競争に巻き込まれた時点で本質から外れてしまう、実は見た目とは異なるゲームなのです。

 

 

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勉強の目的は競争ではない!?

まずここから始めなければなりません。というのも、ほとんどの子どもたちにとって勉強とは競争でしかないからです。塾に行く者のほとんどが「成績が悪いから」「もっと良い成績を取りたいから」「志望校に合格したいから」通っています(勿論本人の意向よりも保護者さまのご意向の方が先に来る場合も少なくありません)。それが当たり前だと思うんです。でもそれを当たり前だと考え、その意識で塾に通うから塾に行っても大して結果を伸ばすことができないということになる。

 

 

確かに勉強には競争が付き物です。それは否定しませんし、誰も何も教えなければ、勉強の本質が競争であるかのように感じても仕方ありません。成績が良いとは、周囲の者よりも正解できる率が高い状態にあるからだし、志望校に合格するのは試験当日のパフォーマンスが周囲の者よりも優れていた結果です。競争に勝つから報われる。それが勉強でしょう。

 

 

現に私の塾に面談に来られる生徒さん、ないし保護者さまの希望も「成績を上げたい」がほとんどです。もっと効率的に勉強したいというのも、より良い成績をイメージしてのことです。でも大抵は、こういう意識のままでは成績を上げるのは困難となります。完全に頑張り方のベクトルが間違っているからです。

 

 

勉強の見た目は競争でしかないとしても、勉強に求められる意識の持ち方まで「競争に勝つこと」ではいけません。これがピーター・ティールの言う「競争に巻き込まれると本来の大切な目的を見失う」ということです。競争に勝つことは必要なことではありますが、それ自体が勉強の目的ではありません。幸せになることです。より良い未来を引き寄せたいから勉強するんだし、自分にとって勉強という努力が今必要だと思うからやるべきことになる。もし勉強の先に輝かしい未来が見えていないなら、そもそも勉強なんてする意味がないのです。勉強の目的は断じて競争に勝つことではない。ここをまず押さえて下さい。

 

 

熊本の塾長が教える勉強の本質

どうしてここまで強くお話するのかというと、勉強の本来の目的を忘れて競争に明け暮れている自分に自覚がない方がほとんどだからです。競争に巻き込まれて大切な本来の勉強の意味を見失ったまま、間違った努力に拍車をかけようとしているのは心配です。

 

 

これはこれまで何度もお話してきたことですが、私が当塾に来られた生徒さんに必ずする質問は「成績伸ばしてどうするの?」です。ほとんどの生徒さんは「成績が悪いから伸ばしたい」と言って当塾に来られます。しかし「成績の伸ばし方はいくらでも教えてあげられるけど、そもそも成績伸ばしてどうするの?何のために成績を上げるの?」と聞くと「???」となります。これは保護者さまも同じです。

 

 

成績が悪いから伸ばしたい。成績をもっと良くしたい。それ自体は何らおかしいことではない、と皆さん思っている。でもこれ自体がもう競争に巻き込まれて競争に勝つこと自体が目的化してしまっている証拠です。勉強は幸せになるための手段に過ぎません。その手段を目的化してしまっているとおかしいことになります。英数国社理の知識を頭に詰め込み、その精度を競うスポーツに邁進していると、今以上の結果を出すにはさらに精度の高い状態でより多くの知識を効率的に頭に入れなければならない、という方法論に行き着くのは自然だとしても、本当に考えないといけないのは「英数国社理の知識を詰め込むというこの努力が、一体どんな風に自分の将来を押し上げてくれるのだろうか」ということです。自分が20年後30年後幸せになるために、この勉強への努力がちゃんとそういった成果に直結しているのかどうかが重要なのです。実際がどうあれ、少なくてもそう納得していることが不可欠。

 

 

ただ一方で、多くは「勉強を頑張れば将来は報われる」と漠然と思ってしまっています。成績が悪いと漠然と不安になり、偏差値が低いと心配になり、受験が近づくと慌ててしまう。これは競争を意識しすぎているからです。そして競争を意識しすぎてしまうのは、学校教育も既存の学習塾のシステムも、そういう制度設計になっているからです。競争させて頑張らせようというシステムになっているからです。問題は、そのラットレースにハマっている人たちは一生懸命競争に勝つために勉強するんだけれど、本当の意味での成績優秀者たちは全く違うルールで勉強しているということです。私が教えている勉強理論は、実はここを教えているのです。

 

 

熊本の塾長が説き続ける「競争せずに競争に勝つ勉強理論」

当塾で教えているのは競争から抜け出す発想法です。仏教で言う「解脱」みたいな感じですね(笑)生きている間は四苦八苦、だから輪廻転生から早く抜け出して心安らかな浄土で過ごしましょう、という感じです。

 

 

本来お釈迦様は、出家して一生懸命修行しないと仏になれませんよって「自力救済」を説いていたのに、後世に出てきた人の中には「阿弥陀様に頼っちゃいましょう!」といった絶対他力や「法華経を唱えてさえいればこの世で仏になれるんです!」という念仏主義を唱える人も出てきてるのと同じで、それはあたかも「ブランド塾に頼っちゃいましょう!」といった他力本願や「一生懸命勉強すれば報われる!」といった念仏主義が蔓延しているようなものです。そうではなくて、本当に今あなたがやっている勉強という努力の意味が分かっていますか?という話。英数国社理を覚えることが自己の救済に繋がっているわけではないのですが、そこはちゃんと理解できていますよね?ということで、それはあたかも仏典理解と同じです。口にしているお経の意味も分かっていないのに南無妙法蓮華経と唱え続けて救われるわけがない。勉強とは何かということが分かっていないのに、適切な努力ができるわけがないのです。でもそんな小難しいことをごちゃごちゃ考えて勉強なんかしたくないって方が多いので、世の中に溢れるほど学習塾があっても勉強の悩みは尽きないわけです。

 

 

大事なのは競争に勝つことではなく、自分の人生において勉強という存在が必要であると納得することです。本当の意味での成績優秀者たちというのは、勉強が好きでやっているのではありません。学びそのものを楽しんでいる人はいるでしょうが、要は「必要だから」やるのです。自分の将来を考えた時、今それをやっておく方が良いと思うから勉強をするのであって、別にしなくて済むならそれに越したことはない、というクールな考え方で勉強しています。だから周囲との優劣はさほど気にしません。それよりも自分のやりたいことをやるためにどう効率的に勉強を済ませて”遊ぶ”かの方が重要な関心事です。

 

 

競争に巻き込まれて勉強するのは「誰かのために」勉強しているようなものです。でも本来は「自分のために」勉強する話です。ここを間違えてしまうと、どんなに頑張っても報われない勉強になってしまいます。だから「競争=負け犬」なのです。

 

 

今回は影の帝王ピーター・ティールの言葉を参考に、熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーの勉強理論を少しお話させていただきました。何かの参考になれば幸いです。

 

 

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