熊本の塾長の日本史の授業|日本の歴史を大きく変えた下剋上の男・毛利元就と毛利家の影響度|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー
こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。
関ヶ原の戦い、明治維新については、別に日本史に興味がないという方でも知っている日本史上稀に見る大イベントです。そのいずれの事件にも大きな影響を及ぼした家、それが毛利家です。そして勿論、現代においてもその影響を及ぼし続けている長州という地。未だに日本の今後に大きな影響力を及ぼし続けている安倍晋三元首相もその出身は山口県です。
熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーの「ブレイクスルー」とは現状打破、限界突破という意味ですが、その意味においても毛利元就の現状打破の力は凄まじいものがあります。だからこそこの人物に関わる歴史には注目せざるを得ない。今回はそういう授業をしていきたいと思います。
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日本史に大きな爪痕を残す毛利家の影響度
1600年に行われた天下分け目の戦いは、徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍による、歴史を分ける大きな戦でした。ここでの勝者が文字通り「その後の日本を背負って立つ」というのが、当時ですら明確に感じられたほどの大一番です。
この時、西軍の総大将を任されていたのが毛利家当主・毛利輝元。輝元は毛利元就の長男である毛利隆元の子です。毛利隆元は先の尼子攻めの折、暗殺されてしまったため、その子の輝元が家督を継いでいました。
少し歴史にお詳しい方であれば、関ヶ原の戦いで東軍勝利のきっかけになったのが小早川秀秋の裏切りであったことはご存知でしょう。西軍の秀秋が東軍に寝返ったことで、一気に形勢が東軍に寄って勝負がついてしまいました。その小早川秀秋ですが、実はその父である小早川隆景(たかかげ)は毛利元就の三男です。
時は過ぎ明治維新。土佐脱藩浪士だった坂本龍馬に動かされて、薩長同盟を実現したのが薩摩の西郷隆盛と長州の桂小五郎。長州藩の桂家とは元々毛利家の忠臣だった桂元澄から連なる家柄です。その父・桂広澄もいるのですが、彼は元就の父・毛利弘元の代に毛利家の重臣だった人物で、実は裏では尼子氏と通じており、最終的には毛利家に対して謀反を起こすのですが、クーデターに失敗し亡くなってしまうのです。そんな父の復讐を考えていた息子・元澄を説得し、毛利家の忠臣に据えることに成功するのが毛利元就というわけです。そして彼から始まる系譜が桂小五郎を通して明治維新に繋がり、さらには日露戦争時の内閣総理大臣・桂太郎に繋がっていくことになります。
さらには、毛利元就が作った長州という地から生まれた様々な人物が政界に進出し日本の行く末に影響を与え続けているのは、現代でも変わリません。最近で最も日本の政治に力を発揮したのが安倍晋三首相です。その安倍晋三元首相のお祖父様が岸信介元首相であり、その岸信介さんの実弟が佐藤栄作元首相。日本初の内閣総理大臣である伊藤博文も山口出身ですし、さらにはそんな伊藤博文をはじめ、山縣有朋や前原一誠、高杉晋作や久坂玄瑞などを生み出し幕末から明治にかけて大きな影響力を及ぼした吉田松陰の松下村塾があったのも長州です。
毛利元就の下剋上物語
Wikipediaの文章を採用すると、長州藩は、江戸時代に周防国と長門国を領国とした外様大名・毛利家を藩主とする藩で、元々は安芸広島を本拠に山陽道・山陰道の8か国を領有していた毛利家が関ヶ原の戦いに敗れ、防長二国に領地を削減されたことで成立した藩とされています。先に挙げた関ヶ原の戦いにおいて石田三成率いる西軍に付いていた毛利家は、勝利した東軍からすれば外様大名の扱いです。よって中国地方の覇者だった毛利家も大幅な減封を余儀なくされ、その際に結果として生まれたのが長州だったということになります。
そんな毛利家も、当初は安芸国という小国の緩やかな連合国家の中にあって、国人領主の一人に過ぎませんでした。さらには元就は次男。本来であれば当主になる立場ではなかったのです。それが若くして兄の興元(おきもと)が亡くなったことで家督が巡ってきます。
野心に欠ける元就でしたが、西国一の戦国大名・大内氏と、出雲の守護・尼子氏の両方に挟まれ、利用され、手伝い戦に振り回される日々に疲れたことでついに奮起。安芸国を一枚にせんと智略を働かせ始めます。その過程で長女・可愛(えの)は宍戸家へ嫁ぎ、次男の元春は吉川家の当主となり、三男の隆景は小早川家に養子となり、最終的には小早川家の家督を継ぐことになります。こうして周辺の国々と同盟を結ぶことによって安芸国を一つにまとめ、その後世代交代によって内輪揉めが始まった大内氏を突き崩し、そのままの勢いで反対側の尼子氏をも打ち破ることになるのです。
そう、毛利元就が武器としたのは智略でした。手勢の数では圧倒的に敵わない中で、智略によって内側から突き崩していく様は圧巻です。それを長男である毛利隆元は当初「人を騙すは道理に反く」と反発しますが、真っ向勝負では勝てない戦に頭脳戦で挑む父の姿が徐々に心を動かし、それも戦い方の一つと受け入れられるようになります。
大内氏、尼子氏が揺れた大きなきっかけはやはり世代交代。当初大内を西国一まで押し上げた功労者は大内義興(よしおき)でしたが、その子・義隆(よしたか)は真反対の性格で公家のような考え方の持ち主でした。戦乱の世にあって華やかな京都を夢見る心許ない義隆に対し、家臣が謀反を画策するは必定。さらには尼子の方でも天才・尼子経久(つねひさ)が亡くなり、孫の晴久(はるひさ)が家督を継ぐことになるわけですが、力の差は歴然。人心が自分から離れていくことに苛立ちを隠せない晴久は、元就の策略にはまり自ら尼子陣の内部崩壊を引き起こすことに。
こうして徐々に勢力を拡大させていく毛利元就は、ついに中国地方統一を成し遂げるのです。
熊本の塾長が教える日本史の醍醐味
なんと言っても目の前の日本の在り方が深く見えるようになるというのが日本史を学ぶ醍醐味ですよね。私もついこの間までは毛利家がここまで日本に大きな影響を与える家柄だったとは知りませんでした。この大河ドラマは2004年のものですから、今から17年前のもの。当時20歳だった私がそこから感じ取れた何倍もの気付きが今回得られた気がします。
後日改めて共有しますが、関ヶ原の戦いにおいては偶然ではなく、確実に毛利家の人間たちが戦略的に動いたことで東軍の勝利が確定するに至りました。通説では小早川秀秋が裏切ったことで勝敗が決したように言われていますが、実は彼に裏切りを決断させた者が別にいたと言うのです。その人物もまた毛利家の人間でした。
また、毛利家が統治していた長州藩からその後幕末から明治にかけて重要な影響を与える人物が多く輩出され、その後の歴史を大きく動かした事実は決して小さくありません。
最近私自身が、こうした日本史や世界史において、多少細かい内容になったとしても、広く深く学び直すことで、世界の見え方が大いに深まっていくことを実感しています。そして本当に思うのは、学校や学習塾で受験のために色々頭に入れてきた歴史の内容では、全くこの世界を知ったことにはならないという現実です。それこそ日本史に関して言えば、日本最古の正史とされる古事記と日本書紀すらその内容が疑わしいというのが今の専門家の方々の共通見解。つまり普通に習っただけならば、そうして習得した私たちの歴史認識は誤っているということです。そして多くは学校を卒業すると同時に(おそらくは高校卒業時点で!)歴史認識は固定化されてしまう。私たちはどんどん歴史の真相から遠ざけられているのです。
こう言ってしまうと陰謀論のように聞こえますが(笑)、でも実際古代史の歴史から物部氏が消され、秦氏が消され、戦国時代の毛利家の下にしても、当時誰が勝って誰が負けたとか、その後家康の下で江戸時代になって平和が続き、黒船が来て事態が一変し、明治維新が起きて第二次世界大戦で敗戦して今に至る、、、といった「事実の数珠つなぎ」だけでは、全く現状を理解する助けにはならないわけです。本当はそのことを教えるべきです。これは事実だが、それを知ることで満足してはいけない。これは世界を知るスタート地点にすらならない、と。
熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーの言うことは、いつも厳しくて説教じみたことが多いのですが、真剣に教育に向き合えば向き合うほど、学校や学習塾の事情に巻き込まれる子どもたちの現在も、その先にやってくる未来も、本当に心配になってしまうのです。だから私は私で信じたように子どもたちに関わっていこうと思うわけで、点数が伸びたから良かったね、受験頑張って乗り越えようね、勉強頑張れば将来はより良くなるんだよ、みたいな表面的なことで誤魔化したくない。真実を教えたい。
私もまだまだ知らないことが多い段階ですが、もっともっと見識を広げて世界を俯瞰できるようになろうと思います。その上で子どもたちと対した時、おそらくこれまで以上の本質的なサポートができるようになると思っています。知は力なり、です。
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