現代の学校教育はまだ薩長による官軍教育下にある!?私たちの歴史認識はここまで歪められている!?|熊本県の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

こういう話はいかにも陰謀論のように扱われるものですが、実際どうなのでしょうか。私たちは信じ難いものを「陰謀論」として脇へやってしまいがちですが、どこまで史実を受け入れることができるか、だと思ったりします。こちらの本の印象やタイトルも、いかにも怪しい「The 陰謀論」チックに見えるかと思うのですが、中身は王道中の王道である詳述日本史となっています。つまり、これは史実なのです。

 

 

私たちは騙されていた、私たちは嘘の歴史を教えられている。こんなことを学習塾の代表が口にすることはおかしいでしょうか。でも常に歴史は勝者によって創られるものです。それは日本においても古代から行われていること。古事記、日本書紀から既に、時の権力者によって改竄、創作をふんだんに盛り込まれていることから考えても、それから1000年以上経った明治期に、それをしない保証はありません。ましてや学制を発布し今の学校教育の骨子を創ったのは、天皇のいらっしゃる御所に大砲を打ち込むような連中が、まだ幼い天皇を担ぎ上げて勝手に錦の御旗をこしらえ、自らを官軍と称して旧幕府軍を逆賊として殺しまくって築いた新政府です。ちょっと言い方酷かったですね。でも、感情を抜きにして事実だけ並べるとそうなってしまう。

 

 

熊本県学習塾ブレイクスルー・アカデミーで大事にしているものが「解釈」です。しかし解釈というのは使い方によって諸刃の剣。いくらでも対象の見え方を変えてしまえます。学校でどう習うか、何が正しいと教えられるか、正解を書かないと点数がもらえない受験制度の中で、私たちは何を奪われているのか。このことに少しでも意識を向けることは、自分の歴史認識を守ることに繋がるかと思います。今日はそういう話をさせて下さい。

 

 

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熊本県の学習塾で唯一「真実の明治維新」を語る塾?

ちょっと大袈裟にサブタイトル付けてみました。普通は学習塾や学校という場所は「正解」を教える場所です。教科書にある記載をわかりやすく教えることが是とされます。しかしもし、その教科書の記載が間違っていたとしたら?

 

 

2012年に人工多能性幹細胞(iPS細胞)の研究でノーベル医学・生理学賞を受賞された京都大学iPS細胞研究所長・教授の山中伸弥先生も、ケーザイしゃべり場のレインボーニュース2016年Vol.30のインタビューの中で「自分で考 えて尊敬を持って疑うといいます か、教科書に書いてあることも間 違っているかもしれないと、まっ さらな目で見ることも大切です。」とおっしゃっています。私も、単になんでもかんでも疑えと言ってるわけではないのです。ただ「これは間違っているかも知れない」とどこかで意識を持ち続けることが冷静な思考を可能にするという意味であって、教わったことを何も考えずに鵜呑みにすることほど危険なことはない。

 

 

地動説を証明してみせたガリレオ・ガリレイもまた、学生時代に受けた物理学(当時は科学哲学)の授業で違和感を感じていました。教師たちは1000年も前のアリストテレスの書物を教科書として教えているが、それを本当に自身で実験し確かめたのだろうか?と。アリストテレスが言っているから正しいのだと教えられても、ガリレオは納得しませんでした。

 

 

私は熊本県の学習塾ブレイクスルー・アカデミーを運営していますが、そこで教えたいのは「正解」ではなく「考える力」です。そして、あわよくば真実を伝えたい。今回ご紹介した本でも書かれているように、私たちはいつの間にか「古代よりも近代、近代よりも現代の方が優れている」とどこかで思いこまされている。だから明治維新によって近代化が進み、鎖国をしていた江戸期は閉鎖的で遅れていたのだと認識してしまう。しかし実際には江戸期の日本の数学力は世界でも群を抜いており、今では当時の徳川家をトップとする統治体制が「江戸システム」として評価され始めているように、あのままの日本でもいずれ近代化を果たしていたと考えられます。あんな血生臭い戦争で多くの犠牲者を出さなくても、明治維新なんてなくても、日本は変われたのです。しかしそれを許さず、どうしても幕府群を武力で蹂躙し尽くしたい者たちがいた。そして彼らを焚きつけた者たちがいた。それが明治維新だった。あれは「起きた」のではなく「起こされた」のです。

 

 

吉田松陰はただの不良のリーダー

かく言う私も、この本を読むまでは吉田松陰は優れた教育者であると思い込んでいました。2015年の大河ドラマでも松陰の妹・文(ふみ)を主人公とした『花燃ゆ』で触れられたように、松下村塾の松陰の元には高杉晋作や伊藤博文、山縣有朋、桂小五郎など、明治維新を彩る錚々たるメンバーが縁を持っていました。

 

 

例えばこの「松下村塾=吉田松陰」という印象も違いますよね。松下村塾は吉田松陰の叔父である玉木文之進が開いた私塾であり、そこで面倒をみてもらっていたのが松陰。その松陰がいる松下村塾に出入りするようになった面子が彼らだったという感じです。なので別に松陰が講義をして彼らが学んでいたのではなく、ただ尊皇攘夷について熱く語り合っていたという話。

 

 

さらには水戸学にかぶれていた吉田松陰は、とにかく斬殺、暗殺と喚き、長州藩の中でも特に過激な思想を持っていました。いや、思想を持っていただけではなく、実行こそが大事と、自らもプチャーチンを暗殺するためにロシア軍艦に乗り込もうとしたり、ペリーを暗殺するためにアメリカ軍艦に乗り込もうとして捕まります。そうです。吉田松陰は密航しようとして捕まっているのです。

 

 

ちなみに長州藩は300藩あった当時にあって、薩摩藩と共謀して倒幕を企てる主犯の一つです。冷静な思考を併せ持ち、過激な行動には出ない一方で、こうと決めたら藩が一丸となって動く薩摩藩と異なり、長州藩はとにかく荒い。何せ天皇のいらっしゃる御所に向けて大砲をブッ放すほどイカれています。その長州藩にあって、長州藩ですら手を焼くほどの問題児、それが吉田松陰なのです。あまりに手を焼きすぎて、最終的には武士の身分を剥奪された上に家禄まで没収という扱いを受けます。

 

 

じゃあどうしてそんな問題児が、明治維新の精神的支柱というような神格化をされるようになったのか。それは彼の身近に伊藤博文や山縣有朋がいたからです。伊藤博文は初代総理大臣、山縣有朋は日本陸軍創設者という、日本の在り方を決定できる立場にある人間が「吉田松陰は素晴らしかった」と語ったことが、彼に関する歴史認識を大きく変えたということになります。

 

 

テロリスト集団である長州藩の中でも、特に手を焼くほどの問題児でも、歴史の勝者が「素晴らしい」と言えば、そういった人物として扱われる。これが解釈の怖さでもあるわけです。

 

 

現代学校教育は官軍教育

勝てば官軍。結果が全て。死人に口なし。1872年に学制が発布されてまもなく150年が経ちます。しかし教えられてきたことはこの150年間ほとんど変わっていません。つまり今学校教育を通して教えられている歴史とは、150年前の学制発布時に選ばれた歴史です。ではその学制を発布したのは誰だったのか。それは明治新政府です。ではその明治新政府の主だった要人は誰だったのか。長州、薩摩、土佐の人間です。つまり歴史の勝者です。

 

 

彼らは自分たちを官軍と称しました。まだ幼い明治天皇を担ぎ、天皇家の家紋の入った錦の御旗を勝手に作り掲げて、「我らこそ正義」と幕府軍を武力でねじ伏せていった。それができたのは裏でイギリスと組んでいたから。ジャーディン・マセソン商会の長崎支店長であるトーマス・グラバーと通じて、最新の武器を調達して薩摩、長州両藩にさばいていたのは、土佐藩の坂本龍馬。そして彼らを朝廷側と繋げていたのが岩倉具視。そして彼らが国を壊して創ったのが、大英帝国を文字って名付けた大日本帝国。

 

 

薩摩藩は鎌倉時代から続く名門中の名門で、その点で言えば江戸300藩の中でも別格。しかしその後大久保利通と西郷隆盛が割れて、西郷隆盛は西南の役で自刃。長州藩は先ほども申し上げたようにほぼテロリスト集団。天皇のいらっしゃる御所に向けて大砲をブッ放すような連中です。土佐の坂本龍馬の中立で成立したとされる薩長同盟の薩摩藩の代表であり、かつ勝海舟と対談して江戸城無血開城に臨んだ新政府軍の顔とも言える西郷隆盛でしたが、いざ政権を奪取してみれば新政府軍の腐敗は目に余るものがあった、だから耐えきれずに離脱し反旗を翻した。そうして大久保と西郷の割れた薩摩藩の勢力はガクンと落ちて、相対的に長州閥の勢力が上がる。つまり官軍教育の思想の根幹は長州閥から芽吹いたものと言えそうです。

 

 

そうした流れの上に今の日本があると考えると、ちょっと今の見え方も変わるかも知れません。Aだと思っていたものが、実はBだった、Cだった。こういう気付きの先に、本当の歴史が垣間見えるものです。勿論この本で紹介されている史実を信じるか信じないかという問題もありますが、学校教育で教えられてきた歴史認識が正しいのかどうか、一歩引いて考えてみるのも面白いのではないでしょうか?^ ^

 

 

 

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