目標は立てない方がいい?本当に要領のいい勉強のやり方|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー
こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。
先日生徒さんからこんなことを言われて考えさせられました。
「目標立てるとキツいっすね」
なるほど、そういう発想か。私は目標がある方が自然な感覚になってしまったので、目標があるとキツいという発想がなかったのですが、逆に生徒さんのその一言でハッとさせられました。目標がないと何をどうしていいか分からないから、目標を決めてやるべきことを絞り込む方が効率的な勉強ができるというメリットがある半面、目標と自分とのギャップを常に認識させられることになるので確かに精神的にキツい人も出てくるかも知れません。ここは価値観ということになります。
なりますが、さて目標や効率の良い勉強、要領の良い勉強をやろうと思った時に、これらをどう整理して取り扱えば良いのでしょうか。今日はそういう話をしていきたいと思います。熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーはこういう原理原則に則った思考を常に全開で回して効果的な勉強法を追求しているので、他の学習塾とは異なるスタンスになります。これが人によって合う合わないが生じる原因にもなるのですが、あなたは果たしてどちらでしょうか?^ ^
目標を立てるとキツい理由
生徒さんの感覚も最もです。目標を立てるとキツくなる。それは間違いない。その理由は先ほど申し上げたように、その目標を達成できるラインに至っていない自分を常に意識することになってしまうからです。これは一種の自己否定ということになります。
自己否定しながら勉強するのはキツいです。だから目標を立てるとキツいということになってしまうのですが、問題はこの「目標と今の自分とのギャップ」を「自己否定」と認識している点です。
私がいつも生徒さん方にする話の中に、心屋仁之助さんの理論があります。「がんばるから報われないんだよ」というアレです。
普通は「がんばれば報われる」と考えそうなものですが、心屋仁之助さんは「がんばるからダメなんだ」と言います。その理論はこうです。
がんばるということは、今のままではダメだと考えているから。今のままで良いならがんばらないはず。つまりがんばろうとすればするほど、それは自己否定をしていることになる。自己否定から始まったがんばりが報われるわけがない、というわけです。
私がここで明確に「努力」という言葉を避けたのには理由があります。「がんばること」と「努力すること」は全く異なるものだからです。
ざっくり言えば「がんばる」とは感情的なものです。主観です。がんばっていると思うかどうかは本人の気持ち次第ということになります。勿論、周囲が「あの子がんばってるね〜」と表現することもあるのですが、今回は自分の行為、特に勉強をするということに対する個人(勉強をやる当人)の行動にフォーカスしているので、「がんばる」は主観ということになります。
一方で、「努力」とは客観的にやるべきと判断されることをこなすことを言います。私がよく「適切な努力」と表現するのは、努力はあくまでも結果を出すために、成果を実らせるために思考し仮説し精度を上げていくものだからです(ただし勉強に関する努力に関しては私が精度を保証しているので、あとは私のアドバイスした内容をちゃんと行動に移せるかどうかに掛かってきます)。結果が出るかどうか分からないけどとにかくやってみる、というのは「努力」とは言いません。それは「がんばり」です。報われることを前提に、結果を出すことを絶対条件だという前提の下に思考を巡らせ、その上で取り組むものを努力と呼びます。
すると、がんばろうという主観的なやり方を前提に考えていけば、目標を立てて自分と目標とのギャップを見せつけられることが苦痛に感じられることもうなづけます。最初から感情優位に立っているので、何事も主観的に判断してしまうからです。ギャップは別に自己否定とは別の物だから、淡々と「これくらい離れてるのね、了解」としておけば良いのに、それを感情的になって勝手に「自分はこんなにも目標から離れているんだ。なんてダメなやつなんだ。」と考えてしまう。だからキツくなる。しかしこれは間違った認識なのです。
要領の良い勉強のためには目標が必要
では目標を立てるメリットの方を考えてみましょう。
客観的に勉強というものを考えてみた場合、何をどれくらいすればどのくらい成績アップが望めるのかを事前に知れた方が、その先の勉強という旅が楽になると思いませんか?これからどっちの方向にどれくらい歩かなければならないのか、その先に一体何があるのか分からないまま旅に出るのも、確かに楽しいかも知れませんが、それが時間の限られたレースだったら、攻略本片手に確実にゴールに直結した道を進めた方が圧倒的に有利なはずなんです。しかし不思議なことに、こと勉強に関してはそういうことに意識が回らない、そういう話をしてもいまいちピンとこない人が結構多いのです。
勉強は決まった勉強法がありません。それぞれがやりやすいようにやってくれればいい。しかし試験があるし入試もある。そして試験も入試もいつ受けるかは決まっています。つまり時間が限られた中で周囲の同じ世代の子たちと成績で競わないといけません。これは競争なのです。長い時間を掛けた競争です。
ただ、多くの子どもたちは、その競争に掛かる時間があまりに長いために、自分が競争させられていることを忘れてしまいます。見えない場所で、まだ出会ったことのないライバルたちが凌ぎを削っていることを意識できず、目の前の見知った同級生たちや環境についつい同調しマンネリしてしまうのです。だから皆と同じように授業を受け、言われた通りの宿題をし、日頃のテストで身近な仲間と小さな争いに明け暮れていても気にならない。逆に周囲ができていることを自分ができていないと無駄に気になり、焦り、劣等感や自己嫌悪に陥る。そうやって別の、入試のためではない個人的な妄想的競争(自分で勝手に作り出した想像上の競争状態)に埋没していきます。
そうならないために必要なのが目標です。自分が一体何のために勉強しようとしているのかを忘れないための目印というか、船乗りたちが常に方向を見失わないために使う太陽や北極星のようなものです。波がどうとか天気がどうとかではなく、辿り着きたい島がどこにあるのかは太陽や北極星といった方向を教えてくれる信用のおける指標があれば助かるものです。それが勉強では目標ということになります。
あなたが自分の目標を達成するために何をするべきかは、隣のあなたの友人がするべきこととは異なるはずです。仮に志望校が同じであっても、あなたと友人の得意不得意が違う以上、何をどんな順番でどうやって仕上げていくかは同じではあり得ない。でも大抵は皆同じことをやらされる。そしてそれを不思議に思わずに、ただただ教師や講師の指示に従い課題を処理する日々に邁進する。これで要領の良い勉強ができるわけありませんよね。
目標を立てるのか立てないのか
目標を立てるべきか立てないべきか。それを価値観次第だと先述したのは、どんな人生を望んでいるかに依るからです。
心穏やかに日々波風の立たない平凡な暮らしがしたいのであれば、難しいことは考えず目標も立てずに目の前の幸せだけにフォーカスして過ごせばいい。私もある時期はそう過ごしていましたし、それで良いと思っていましたし、今はそうでなくても究極はそこに辿り着こうとも思っています。
一方で、でも今はそういうのんびりした感覚にはなれないなと感じるのは、まだ私が若いからであり、若いうちにできるだけ高みに駆け上がりたいと考えてしまうからです。私にも野望があり使命があります。もっともっと知りたいことがあるし、もっともっと欲しいものもあるし、もっともっとやりたいこと、行きたい場所があります。それを元気に動けるうちに全部やろうと思ったら、よっぽど効率的に行動しなければならず、そのための要領の良い努力の仕方をしようと思ったら、目標をしっかり立てて、それを常に意識しながら日々を過ごすのが良いと考えているからです。
どうせいつかは寝たきりになる。いつか歳を取って動きたくても動きたいように動けないようになるし、疲れて動く気にもなれなくなるかも知れません。そうなってから自由になれても意味がない。元気なうちに自由でないと楽しめない。だから一日でも早く目標を達成したいと思うし、でも同時に今目の前の幸せも謳歌したい。だからついつい色々必死に考えて、その都度目標を明確に意識してやるべきことをはっきりさせて適切な努力を心がけています。これはもう習慣みたいなものになりました。
ですから、志望校とか、本当に行きたい進学先があるなら目標は明確に持てた方が絶対いいわけです。今が悪い成績で、それを何とか引き続き上げたいと思う時にも「じゃあ何点まで上げたいか」くらいははっきりさせたい。そしてもし本当に成績を上げたいと思うなら、どうして成績を上げたいのかもはっきりさせた方がいい。じゃないと「がんばる」羽目になる。がんばってもキツいだけで、思いの外成績は上がりません。だって上がらなくても実際別に困らないから。でもそれでも上げたいなら上げなければならない理由が要るのです。それが目標でしょう。
あなたが目標を持つべきか持つべきではないかを判断するポイントは、ここら辺にあるのではないでしょうか。あなたが本当は何を望んでいるのか。勉強は身近すぎて考え方がかえって難しいかも知れませんが、せっかく何よりも大事な人生を投資するのであれば、有効に使いたいですよね^ ^
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