【AO入試対策①】小論文対策のココがポイント!|熊本市の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導塾、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。


今回から3回に渡っての記事は、私が受け持っている生徒さんのAO入試対策としての小論文対策を共有する内容になります。特に私立の大学では過去の入試問題(過去問)を公開していないところも少なくないので、小論文対策で困ってしまう生徒さんが非常に多いと聞きました。そこで予想問題を使った過去問対策になりますが、これらの記事が求めている生徒さんに届いてくれることを願いつつ、小論文対策にとって重要なポイントをアドバイスさせていただきます。


過去問がない!困った時の受験対策はこうやる!

まず、私立の小論文対策を考える上で、過去問がないという問題をどう乗り越えるかをアドバイスします。


本当であれば過去問を分析して今後の傾向を掴み、それに対して準備をして臨むのがセオリーなのですが、過去問がない場合はその手が使えません。勿論、去年の問題くらいであれば比較的手に入りやすいので、そこから想定される傾向を暫定的にモデルにしてみましょう。


するとある私立文系学部の小論文が仮に「タイトル・テーマ型」であると予想されるとします。この小論文の型の話についてはこちらを参考にしていただければと思いますが、東進ハイスクールの樋口裕一先生によると小論文には4つの型があるそうですので、その分類で今回の小論文が上のように「タイトル・テーマ型」になると仮定するわけです。


そこで次に、ここが仮に女子大ということであれば、拡張して、他の私立女子大の(できれば同じ人文系学部のものが良いですが)小論文の過去問情報を集めます。どういった方向性の問いが来るのかの参考にするためです。そうやって情報収集した上で、今回のように「こういった課題がこの大学のAO入試の小論文でも問われるだろう」という予想問題を類推していきます。


そういった流れから、今回はその中の3つのテーマを抜粋して共有します。ちなみに熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーの生徒さんには、週に1本ずつのペースで書いてもらっています。週2回来られるので、最初の回に添削をして、修正・書き直しをしたものを2回目に持ってくるというペースです。


その書く練習と並行して、そのテーマに関する情報収集も進めていただく必要があります。関連した背景情報が頭の中に十分にないと、書く内容がスカスカになってしまったり、完全に個人的なエピソードになって一般化できないからです。小論文は主観的に個人的経験を話す場ではなく、あくまでも自分の見解を一般論にして客観的に論じる必要があります。そのためにも本を読んだりネットで検索して関連情報をなるべくインプットしていきましょう。それらを小論文の型に合わせて落とし込んでいく作業が、「書く練習」という位置付けとなります。

ココで差がつく!小論文の”暗黙の了解”とは!?

さて、先ほど申し上げたように、小論文は「自分の見解を一般論にして客観的に論じる」わけですが、論じる際の方向性はご存知でしょうか?一体何をどう言えばいいのか。この点を理解している生徒は意外と少ないようです。


今回の予想問題をベースに考えていきましょう。今回ご紹介する課題は「あなたが入学前の4ヶ月の間にしたいことは何ですか?」というものです。実際にこういった課題が出たのかは分かりません。ただ集めた情報から方向性が近い大学の過去問をその大学の受験対策という位置付けで予想問題として活用してみることにしましょう。


するとここで、「入学前の4ヶ月でやりたいことか〜。そういえば旅行もしたいな〜。友達ともゆっくりしたいし、家族とも過ごしたい。ずっと我慢してた趣味の読書もやれるし、観たくて録りためてたドラマも観たい。映画も行きたいし〜」と自分の願望が噴き出してくる方もいらっしゃると思うのですが、それでは小論文にならないんですね。そのまま書けば、ただの独り言です。相手には一切メッセージが届きません。なぜなら、このままでは相手の意向を完全無視したままだからです。


小論文には、前提というか、暗黙の了解とも呼ぶべきことがあります。それは「この課題を通して、大学側が自分に何を聞こうとしているのか」というものです。これはあくまでも入学試験なので、試験を通してあなたの何かを知るために課す課題になっているはずでしょう。「この生徒は入学させるに値する生徒なのか。。。」大学側が知りたいのはそこです。すると単にあなたがやりたいことを並べ立てても「だから何ですか?」と思われて終わります。軌道修正をしてみましょう。


その大学はAO入試であなたのココをみる!

すると、この課題のポイントは2つあることが分かります。

・入学前に何をしたいのか

・なぜ入学前のこの時期にしかそれができないと言えるのか
(or ・なぜそれをやるタイミングとして入学前がベストだと言えるのか)

そして、こういったポイントも踏まえて改めて志望大学の暗黙の了解を探ると、結局はこの課題を通して「あなたはどれくらい本校への入学に高い意識を持てていますか?」ということを知りたいということになるわけです。


そして、必然的に、入学前にやりたいことの延長線上には、「入学後のあなた」を考えているわけですから、入学後のあなたのビジョンから逆算した、4ヶ月間の使い方を論理的に述べられるかどうかが問われている、と考えなければならないわけです。


「私は貴校が合格させるに値する生徒です」「私は貴校にふさわしい人材です」「私は貴校への入学を真剣に目指してきました」そういったメッセージを小論文で醸し出し、その論において相手の試験官に「なるほど」と思わせる内容を書くことができれば、あなたはまず確実に合格することでしょう。


こうして考えてみると、小論文も意外と奥が深いと思いませんか?奥が深いだけにしっかりとした準備が必要そうですよね。書いて書いて添削を受ける。そしてまた書く。書けば書くほど合格に近づく。とても分かりやすい入試制度です。


まとめ

今回はAO入試対策を前提とした小論文対策について考えてみました。実際には小論文対策のポイントを掴めるように枠を曖昧にして語らせていただいています。ですから、自分の志望大学や志望学部に合わせた発想で今回の記事をご活用いただけたら幸いです。


小論文を通してあなたが身に付けるべきは「客観性」であるとも言えます。が、この主観と客観の感覚を身に付けるのが意外と難しいようです。これはもう反復されるトレーニングの中で感覚を慣らしていただくのが早いでしょう。客観性がなぜそこまで重要なのか、その客観性が一体どんなメリットをあなたに与えてくれるのか。AO入試対策をしっかり仕上げていきたいという方は、是非熊本の個別指導型学習塾ブレイクスルー・アカデミーまでご連絡下さい。勿論、小論文対策の折には私が直接添削を行いポイントの解説まで行います。


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