課外制度は悪しき慣習?学校教育制度とキャリア教育|熊本市の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本市の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。


先日FBで流れてきた記事で「九州の朝課外」に関するものがありました。私も学生時代を熊本で過ごしていたので、この課外というものは身近でしたが、ありがたいことに私の母校である熊本高校は課外が免除されていたので”犠牲”にならずに済んだ形です^ ^;


逆に言えば、熊本では熊本高校以外の高校では朝課外や夕課外が当たり前のように実施されていたわけで、”そのせいで”学生全体の成績の伸び悩みが起こっているようです。なぜ「そのせいで」と言えるのかと言うと、私が受け持った生徒さんから間接的にもたらされる情報で感じ取ることができたからです。「あ、これはまずい」と。


そこで今回は、前回と引き続き、私が今後キャリアコンサルタント兼勉強戦略コンサルタントとして活動していくことを前提とした視点から記事をまとめていきたいと思います。特にこの課外制度がなぜ悪しき慣習だと言えるのか、今後の未来のために今あるべき教育制度とは何かという点について言及していきたいと思います。


なお現在(2022年11月11日時点)の私はまだ国家資格キャリアコンサルタントの資格試験で学科&論述試験を終えただけのタイミングであり、面接試験を後日に控えている身でして、正式にはまだキャリアコンサルタントは名乗れませんので、「今後正式に合格して、キャリコンになったら」ということでお話させていただきます。

課外制度はあり?なし?九州独自の制度に迫る!

まず今回流れてきたNHK NEWS WEBさんの記事ですと、そもそもこの課外制度は戦後まもなく始まったのではないか、ということで、少なくとも熊本に夏目漱石さんが赴任されていた当時はすでにあったようだ、ということでした。漱石先生が正規の授業外に行っていた授業が評判となり、それが派生する形で九州全域に広まったのか?という説まであるとのことで、結構、制度として始まったというより何となく皆んながやり始めたという感じのようです。それがいつしか制度化してしまったと。


だからでしょうか、現在「希望制」と表面上はなっているものの、実態は強制であるという課外制度の有り様は。この曖昧さが残っているのは、始まりが”何となく”だったからであり、本来は参加したい者だけで成り立っていたものが、いつの間にか「あれ?君は参加していないの?」という差別や競争や見栄張りで助長されて、どうも学力向上にも効果があるらしいということで、学校側が正式に取り入れていったのが経緯なのではないでしょうか。


今回のNHK NEWS WEBさんの記事では、肯定的な側面から言及しつつ、アンケート結果もしっかり出して「決して全面的に肯定されている制度ではない」という点も明記されていたので、健全な内容ではあるなと感じました。課外制度はやはり”悪しき”慣習と言わざるを得ません。当時のまま、本当に希望者だけが自由に参加する形で残っているのなら、現代版の寺子屋のような存在なのでしょうが、今のように強制的に参加させられる課外は学生たちの足枷になってしまっています。


実際この記事の中で取られたアンケートでも「朝課外が役に立つ」と回答しているのは22%。「朝課外が必要だ」と感じている生徒は6%でした。勿論、このアンケート結果を理由に「課外制度はやっぱり要らない!」と評しているわけではありません。皆んなが不要だと感じていても、課外そのものには見えざる価値がある可能性もあるからです。しかし私の場合は、課外を受けている生徒さんをサポートした経験が多くあり、”課外のせいで”志望校合格を逃している生徒さんを数多く見てきた経験があるため、やはり課外は学生の学力向上にとって弊害であると結論付けた経緯があります。


ではその結論に至った経緯についてもう少し詳しくお話します。

課外のせいで志望校合格を逃した生徒たち

熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーは決して大きくない、というより規模の小さい学習塾です。ですから、私の塾でもそういう生徒さんがいたのであれば、それは氷山の一角に過ぎないでしょう。


以前は熊本大学の医学部の学生の皆さんに協力していただいて個別指導塾として運営していましたが、その時には担当講師と私のコンサルティングとを併せたダブル指導で成績アップ、合格率アップをサポートしていました。今は完全に私個人のマンツーマンコンサルティングサポートがメインなのですが、その時に指導していた生徒さん方でちょっと”問題”が起こったのです。


その問題とは「課外のせいで本来やるべき対策ができない」というものでした。


熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーの勉強戦略コンサルティングとは、担当講師が日頃の指導の中で感じ取れる生徒さんの勉強の進め方や勉強への姿勢などの印象と、客観的に把握できる現在の習得状況や成績、志望校までとのギャップ、残された時間から、今後何をどれくらい仕上げれば合格するよねっていうことを個別にお話していくものです。これが、受験が迫れば迫るほど、残された時間が少なくなっていくわけですから、やるべきことの優先順位はシビアになっていきます。


「◯◯君の志望校はここまで必要だから、今の状況から考えて、あとはこの教科とこの教科をこれくらい仕上げていけば間に合いそうだね」


このようなアドバイスをしていくのですが、すると生徒さんからこんな返事が返ってくるのです。


「でも先生、それ、する時間ないっす。」


「え?」


「いや、課外があるので。その予習と復習をしないといけないんです。受けないわけにはいかないし、受けるんだったらやっぱり予習はしないと全然分からないんで。で、課外受けたら今度は復習要るじゃないですか。そうすると、今先生から言われたこと、やる時間ないんです。」


と言われてしまったわけです。そんなことが1回や2回ではありませんでした。


「いやいや、君、志望校合格したくて勉強してるんだよね?課外を受けるために勉強してるんじゃないよね?」


「いや、まぁ、そうなんですけど、受けないって無理みたいだし、内職やっててバレたら先生に怒られるし、、、」


こう言われてしまうと外部のサポーターは何もしてあげることができません。当然彼は志望校に合格することはできませんでした。もう少しで手が届くところまで来ていたのに、優先順位を間違えたおかげで志望校を逃し、そこから浪人するので1年先延ばしです。当然、1年遠回りする分志望校も引き上げて辻褄を合わせようという思考も働きますから、色々考え直しです。受験戦略も練り直さなければなりません。


課外はこういうことが起きるのです。これは夕課外の話ではありますが、ましてや朝課外は1限目の前にやる早朝課外ですから、必然的に朝早く起きなければなりません。放課後に学習塾に通っている子や家が遠い子にとって、朝課外は睡眠時間を最も圧迫する要因となります。そしてこの時期の若い子たちにとって睡眠時間を減らされるのは健康にとってよろしくない。健康を害するということは勉強内容を習得することに弊害となるわけで、十分な睡眠を確保できない状態を慢性的に経験すれば、学校生活のみならず人生全体の質が低下します。当然脳が正常に機能しませんから、ホルモンバランスも崩れて感情的になりやすくなり、自己肯定感も下がり気味になり、成績に悪影響を及ぼしかねません。その不振を埋め合わせるためにさらに勉強時間を増やしたり勉強量を増やさねばならないとなると、それはもう悪循環です。


日本国憲法の精神に則って、教育の基本を確立すべく制定された教育基本法では、その第一条でこう記しています。


「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない」


まず朝課外が”強制”なのであれば、これは決して民主的ではありませんし、朝課外が子どもたちの睡眠時間を奪っているなら、それは心身の健康を阻害しているわけですから、教育の目的からも逸脱しています。その上子どもたちの勉強マネジメントの自由の足枷になっているのなら話になりません。受験勉強は優先順位に従ってやるべきことから順番にこなして行って合格ラインを超えるように攻めるのがセオリーですが、課外は「学校が学生にさせたいこと」を押し付ける場になってしまっています。これでは学生たちが第一志望校を逃しても仕方ありません。仕方ありませんが、それは子どもたちの未来、将来に関わる問題ですから、仕方がないでは済まされません。ですから私は「課外制度は悪しき慣習である」と結論付けたわけです。

課外制度の弊害は中途半端な姿勢が問題悪化させた結果?

前回の記事でもお話しましたが、私はこの世にある学習塾の8割は要らないと考えています。この意味からいくと、この課外制度も「本来の学校制度」の外にある仕組みなので、学習塾と同じ扱いになります。その証拠に、今回のNHK NEWS WEBの記事にもある通り、朝課外を担当する教師は「兼業届を提出」することになっていますので、「正規の仕事以外の仕事」である認識があるならば、それは課外が学習塾機能を持っているということ。なので、私の中では同じ分類として考えることができるので、課外制度もやっぱり不要という結論になります。


ではなぜ不要なのか。そもそも学習塾がないと学生の学力が維持できない状況が普通になっていること自体おかしいことだと思うからです。本来ならば学校の登校時間内で必要なことは終わっていなければならない話です。学校の授業時間内で、学生は受験制度への対策も含めて、学生の本分とされる内容は全て習得されて、学校が終われば自分の時間として自由に活用するという状況。言ってしまえば、学校が終わった後の時間は学生それぞれのプライベートな時間ですから、その時間に更なる”労働”を課す「宿題」というのも法律違反となります。宿題への取り組みを強制することはできません。ですがこの宿題というシステムも、今や慣習として当たり前になっていて、それを疑問に思う人はほとんどいません。


課外制度が中途半端だと思うのは、学校が生徒たちの学力に関して責任を持つつもりがあるのかないのかハッキリしないからです。学校の正規の授業では足りないから課外をするのであれば、それはちゃんと受験制度への対策を見越した内容となっているのか、学生一人一人のニーズを考慮した構成になっているのかが問われます。もしその認識がないまま、ただ「足りないから補講を」ということであれば、子どもたちの合意が必要でしょう。それが希望者制の根拠です。


「学校で習得できなくても、どうせ学習塾に皆んな行ってるんだろ?だったらそれはそれでいいじゃないか」と思われている教員の方も少なくないと聞きます。それは保護者さま方がそう感じていらっしゃるという話からも伺えます。学校は学習塾に責任を投げている。全員ではありません。ですが、その部分は全くないと言える学校がどれくらいあるでしょうか。


私は、学校制度と受験制度の乖離が問題だとは思いますが、それでも学校制度が全て受験制度にマッチしなければならないとか、学校は受験対策をすればいい場所だ、と言いたいわけではありません。私は自分で勉強できる生徒さんを輩出したいですし、効率的な勉強法を身につけて欲しいと考えて指導、サポートをしていますが、それは要領のいい生徒を増やしたいということではないのです。そうではなく、それは勉強マネジメントの話であり、未来構築力に繋がる話なのです。学校の中でやるべきことが終わるようにするためには、「勉強とは何か」をちゃんと理解しないといけません。これは教師の方々もそうです。学問として教えるのか、受験制度への対策も視野に入れて包括的な指導をするのかを、明確に頭の中で認識して授業を構成する必要があります。子どもたちには受験制度への適応が絶対不可欠だからです。


学問は確かに必要です。各教科の魅力を伝えて、学生の皆さんが数学の深淵さに心震わせ、紡がれてきた歴史に思いを寄せて、目の前の現象の背景に意識を向けるような素養を身に付けられるよう、それぞれの担当をされている教師の方々が授業に創意工夫をされるのは素晴らしいことだとは思います。ただ、それが受験制度を無視した形で行われると、結局は子どもたちは学習塾にも頼らざるを得なくなります。彼らには受験制度で志望校合格を実現させる勉強が求められているからです。すると学校+学習塾が生活の中でかなりの時間を占めるようになる。学習塾にはお金もかかるため、家計も圧迫する。じゃあ子どもたちがそれを望んでいるのか、勉強をもっとしたいから学習塾に行くのか?いや、違う。彼らのほとんどはしたくもない勉強をするために学習塾に行き、そのために保護者さまはお金を払っているのです。もう何ヶ月も通塾しているのに、一向に成績が伸びないという生徒さんも多くいます。でも、それでも学習塾に通い続け、お金を払い続けるわけです。残念ながら、それで幸せになるのは学習塾を運営されている方々だけでしょう。これまでで結果が出なかったのなら、同じことを続けても結果が出るわけがありませんから。


私が効率的な勉強方法やそれを可能にする発想法を広めたいのは、子どもたち自身の勉強マネジメント力の養成は、そのままセルフマネジメントに繋がるからです。子どもたちは勉強するために生きているわけではありません。ほかにもやりたいことが沢山ある。だから何にどれくらい時間やお金を配分するかを考えて行動する必要があります。これが抜群に上手いのが成績優秀者たちです。彼らは自分の好きなことを大事にしながら成績もキープしています。一方成績が芳しくない生徒さん方は頑張っても頑張っても成績が伸びないでいる。その根本的な原因は一体どこにあるのか。それを「頭の良さ」だと言ってしまえば問題は永遠に解決しないでしょう。ただ実際には、それを地で行き、とにかく勉強量や勉強時間の増大で何とか解決を図ろうとしているのが学習塾です。だから世の中に5万教室も学習塾が溢れていても、子どもたちの勉強の悩みが一向に解決しないわけです。そうではなくて、その原因がものの考え方であり、マインドであり、勉強との付き合い方であると気付きさえすれば、「適切な努力の仕方を知っているか否か」「それを知って実行するか否か」だけの話になります。それが「効率的な勉強のやり方を教える」という言葉の背後にある理屈です。


子どもたちのマインドが変わって、勉強というものが一体何者で、どんな風に努力するのが適切なのかが分かれば、子どもたちの人生は学校を中心にガラッと変わります。マインドが変わって学力が上がって、生活に余裕が出てくれば、もっと学びたいという生徒が増えるのは必然です。その学びの対象が今の学問の延長なのか、全く新しい分野なのか、はたまた自身の趣味や関心の高い何かなのか。なんにせよ彼らは彼ら自身のために思考を使い、行動するようになります。そこに、これまで学習塾で”溶かしてきた”お金や時間を投資すれば、子どもたち自身のための人生が拓けていくのです。これが子どもたちの未来構築力の養成です。


課外制度一つを取り除けば済む話では勿論ありませんが、「これは良くない」と気付いたものを、気付いた時に取り除くことは、いい結果を産む行動の一つでしょう。なぜ課外制度が良くないのか、課外制度を取り除いた後、どんな改善、フォローが必要なのか。そういうことを念頭に、課外制度の価値を検証し直すことが、今求められているのだと思います。


 

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