公立の夜間中学校が熊本(勇心館高校敷地内)に開校!学び直しの受け皿へ|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

熊本日日新聞(令和5年8/16の記事)

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。


2024年4月に、ついに熊本で公立夜間中学校が開校します。場所は勇心館高校(〒862-0941 熊本県熊本市中央区出水4丁目1−2)の敷地内に新設される校舎にて。3学年構成で、各学年20名を想定しているとのことです。


様々な事情で学ぶことを断念せざるを得なかった方々に、再び学びの保障を、ということで、熊本では全国的にも珍しく、行政主導の中で今回の公立夜間中学校の設立の運びとなりました。


そこで今回は、夜間中学校とは何か、どんな場所になるのか?という点について共有させていただければと思います。熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーがこれまで行ってきた「学びのサポート」にも密接に関わるテーマですので、是非お付き合い下さい。そして、もし身近に、こういった環境をお探しの方がいらっしゃれば、是非情報の共有をお願い致します^ ^


夜間中学校とはどんなところ?

岡山初の民間夜間中学校、香川初の公立夜間中学校を立ち上げられた 城之内先生と

実は先日7月20日に八代で行われた夜間中学の説明会に参加してきました。


これも不思議なご縁の巡り合わせだったのですが、日頃あまり目を通さない広報誌。7月も同じように軽く流し読みして紙ごみにまとめていました。すると知り合いの方から連絡があり「広報誌に面白い記事がありましたよ」とのこと。あれ?そうだっけ?と思いながら改めて引っ張り出してきて読んでみると、確かに気になる記事がありました。その時には全く気に留まらなかったものが、不思議とこの時目に留まったのです。


さらに、その記事以外にも気になるイベントが2,3あり、早速その場で3件の連絡先にコンタクトを取って、うち2件に参加することにしました。そのうちの1件がこの夜間中学校の説明会だったのです。


正直その時にはどうして自分がそのイベントに申し込んだのか分かりませんでした。ただ、フリースクールとは違う毛色の情報だったのに、妙に気になり説明会に申し込んだのですが、まさかそれがその後の城之内先生とのご縁につながっていくとは。。。


では、その時にいただいた資料に基づきお話ししていきます。


夜間中学は、仕事が終わってから学校に来ることができるように夜の時間帯に授業を行います。大体午後5時半から午後9時過ぎまでの間の時間帯です。内容は昼間の中学校と同じく副教科も含めた各教科の勉強をします。


夜間中学校は昼間の学校と同じように、中学校の先生が授業をします。そして夜間中学校を卒業すると中学校の卒業証書が取得できるのです。


ではなぜ、夜間中学校というものが存在するのでしょうか?


日本国内には、様々な事情から学校に通うことができず、卒業資格を得ることができないまま、社会で暮らさざるを得なくなった方が沢山いらっしゃいます。例えば全国で小学校卒業が最終学歴である方の数は80万4293人(2022年5月)。その9割は80歳以上の高齢者です。この世代の方々が多い理由は当然、第二次世界大戦。戦前、戦中、戦後の混乱期の中で、十分に学校に通うことができなかった方々です。


他にも、いじめや差別、不登校が原因であったり、外国籍の方が学校という場に馴染めなかったり通うこと自体ができなかったりという理由から、卒業資格を得られずに大人になってしまったという方も多いのです。


そんな方々は日常生活において、文字が読めない、理解できないという状況で暮らしておられ、生活の安定に支障を来たす方も多くいらっしゃいます。もっと言えば、あの時はできなかった、学校で学ぶということをもう一度実現したい、もっと勉強したい、卒業証書が欲しいといった思いをお持ちで、そんな方々のために必死に活動をされ、実際に岡山で中国地方初めての民間夜間中学校、そして香川では初の公立の夜間中学校を立ち上げられたのが城之内先生です。そして全国でも公立の夜間中学校を立ち上げて欲しいと精力的に活動された結果、この度熊本にも公立の夜間中学校が設置されることに繋がっているのだと思います。


熊本の公立夜間中学校について

説明会でいただいた資料

それでは、より詳しい部分を熊本の公立夜間中学校を例にお話ししていきたいと思います。


熊本における公立の夜間中学校は「熊本県立ゆうあい中学校」と言います。現在の勇心館高校の敷地内に新校舎を建て、そちらで開校されます。


開校は2024年4月。ただし対象は「15歳以上」であり、義務教育を修了していない方、または卒業はしているけれど様々な理由により十分に学ぶことができなかった方を、国籍関係なく受け入れる方針です。
※15歳以上、ということは、現在現役の中学生の子どもたちは通うことができないということになります。これは県の夜間中学設置の目的が、戦前戦中戦後期に学齢期にあった方々の救済に主眼を置いているからです。


学区は熊本県内全域。授業料や教科書代は無償とし、教材費などの個別に必要なものについては実費を負担して受講することになります。


勉強の方法としては、
・授業担当の先生が教える+分からないところは他の先生も一緒に考えてくれる
・友達同士で教え合う+一人1台タブレット
といった方法が取られます。


1日の流れとしては
・17:30のホームルームから始まり
・1時間目を受けて
・給食があり
・2時間目~4時間目があって
・ホームルームで終了
です。


月曜日から金曜日まで週に5日登校し、1日4つの授業があって、1つの授業時間は40分。希望者には給食があるのが嬉しいですね!


開校までの年間スケジュールとしては、今後10月と1月に、体験授業会と学校説明会が行われる予定ですので、興味のあられる方は是非日程を確認してみて下さい^ ^ また、11~12月には入学希望者全員を対象に面接が行われる予定になっています。


夜間中学校を見守り支える必要性

例えば私自身は、熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーとして勉強攻略を教えていますが、夜間中学校という居場所は学習塾やフリースクールに求められているものとも違います。それは「人間の尊厳に関わるものなんだ」と城之内先生に教わりました。


私は勉強攻略を教える立場上、勉強と学びが異なるもののため、自分が今求めているものが勉強なのか学びなのかを明確に理解することが大切だ、という考え方を持っています。例えば勉強に困っている方がいた場合、それが仮に40代50代60代の方であって、分からないことが小学生レベルの漢字や計算であったとしても、それをサポートすることはできますし、ご本人さまに学ぶ意欲さえあれば、小学校6年分の漢字や計算、理科、社会、英語を数ヶ月でフルカバーすることもできます。


ただそういう”効率”ではカバーできない
・学校を卒業しておきたい
・卒業証書が欲しい
・学校というあの環境で学ぶことそのものを体験したい
といった、その方の生き方の尊厳に当たるものがあるということを、この夜間中学校を知ることで認識できたと感じています。


このテーマが勉強に関するもの、教育に関するものである以上、私も大いに関わることのできるものだと思っていますので、今後もこの夜間中学校の存在には気を留め続けます。


それこそ熊本の場合には、行政主導というレアなケース。言い方は悪いですが、行政は形だけ作って安心してしまうところがありますから、それが本当に、そこに通うことを望んでいらっしゃる方々にとって適切な環境になっているのかどうかが重要です。学校という箱モノではなく、その中での体験が望みだからです。


熊本にも、教育に関心の高い、そして実際にアツい思いで活動されている方々がたくさんいます。そういった方々と一緒に、この夜間中学校という学校の在り方をしっかり見守っていくことが大切だと、城之内先生に教えていただきました。私も本当にそうだと思います。


学びを必要とする全ての方に、適切な居場所を作ってあげたい。私の場合は「勉強に関するあらゆる悩みに終止符を」という信念で活動しています。勉強に関することなら誰よりも理解している人間として、このテーマはライフワークとして一生付き合っていくものですので、是非夜間中学校というテーマでも、大いに貢献させていただきたいと思っています。


今回は、2024年4月に熊本でも開校される予定の、公立の夜間中学校についてお話ししてみました。何かの参考になれば幸いです^ ^


 

まずはお電話での無料相談から!

気になった方、今現在勉強で悩まれている方は、今すぐお電話下さい!代表が直接あなたの悩みにお答えします!

 

相談内容はなんでもOK。成績が上がらない、志望校があるけど諦めかけている、勉強へのやる気がわかない、勉強の仕方が分からない。きっとモヤモヤがおありかと思います。誰かに相談するだけでスッキリするかも知れません。その”誰か”が勉強のプロであれば、そこに具体的な解決策を教えてくれるかも!?当塾の代表はまさにそんな勉強のプロ!勉強戦略コンサルタントとして11年目の現役コーチです!

 

メールからのお問い合わせ

tel:0964275708
お問い合わせ