オーバーシュートの本当の意味と、日本の新型コロナ感染者数が増え続けている理由?|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー

こんにちは。熊本の教育&勉強攻略アドバイザー、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

今回の記事は、前回の用語解説まとめ記事の延長で、「オーバーシュート」について特化して書いてみました。というのも、数学的な話も絡んで来るので幅広く解説が必要だと判断したためです。テレビやメディアではとかく「感染爆発」と訳されていますが、現実問題としてその意味ではないということで、事態をしっかり把握していくためにも、こういった用語の定義は明確にしていた方が良さそうだなと考えました。ご興味があられましたら是非ご通読ください。

 

 

また、オーバーシュートの本当の意味を知ることで、今日本での新型コロナ感染者数がなかなか止まらない理由も見えてきます。もちろんこの部分については私の仮説でしかありませんが、感染者数が少なすぎるとかえって良くないこともあるようなのです。その点についても言及します。

 

 

なお、アウトブレイク、パンデミック、ロックダウンなどの用語の解説はこちらにまとめておりますのでご覧下さい。

 

 

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オーバーシュートの本当の意味

日本ではよく「感染爆発」という訳語で使われているオーバーシュートですが、実はこの意味ではありません。というよりも、あまりにこの「感染爆発」というワードがパワーがありすぎて耳に残るのですが、実際にはもっと実質的な意味があります。

 

 

オーバーシュートはもともと制御工学の言葉です。ある目標値があって、そこに向かってデータが減衰して振動していく収束する場合に、実測値が目標値とズレてしまった場合のそのズレてしまった幅のことをオーバーシュートと呼ぶのです。

 

 

 

「振動」というのは、対象物質が実際に運動しながら振動している、ということではなく、対象物質の必要なデータをグラフにした時の曲線の波形のことです。実際にはたくさんの実測データを測ってそれをグラフにプロットしていって結果的に曲線ができるわけですが、そのグラフが綺麗な曲線になることはほとんどありません。目標値に向けて綺麗にまっすぐ値が収束していってくれれば問題ないのですが、実際にはデータが上下しながら少しずつ目標値に近づいていくことになります。その場合に目標値をすぎてしまった分をオーバーシュートと言うわけです。

 

 

これを感染免疫学的に解釈し直せば、今回のコロナウィルスに関するパンデミック状態も、総じた意味でのアウトブレイク(通常よりも高い発生率で感染が広がっていく状態)だとすると、アウトブレイクを防ぎたいとした場合の、理想の感染者数の最大値が計算上求められることになります。つまり、これくらいの人数が感染すれば、かえってアウトブレイクを起こさずに終息させることができるぞ、と言う数値のことです。これを目標値とします。

 

 

ここに向けて適正なレベルで感染者数を増やしていくことを考えます。当然、増やしていくというのが前提になるのは、新型肺炎コロナウィルスがその感染を最早止められないものであるからです。感染症は、その感染力が強い場合にはある瞬間から一気に指数関数的に感染者数が増えていき、ここに介入することで感染者数に歯止めをかけることになります。

 

 

この介入のタイミングと強さが重要で、仮にこのタイミングが遅かったり弱かったりすると、先ほどの目標値よりも感染者数が増えてすぎてしまうことになります。これは必要以上に感染者が出てしまったということになり、この実測値が目標値からズレてしまった、その幅を指して「オーバーシュート」と呼ぶことになるのです。

 

 

ですから、オーバーシュートの本当の意味は感染爆発ではないということになります。

 

 

日本が感染者数を増やしたい理由

さて、ここからは少し私の仮説も入りますが、日本の場合には上記の例の反対のことが起きています。本来の「理想の感染者数の最大値」に比べて、現在の感染者数が圧倒的に少ないのです。そしてその原因は今のところ分かっていません。

 

 

実はコロナウィルスには8種類あると言われているのですが、アメリカやヨーロッパ諸国で猛威を奮っているコロナウィルスの型と日本のそれはどうも違うものらしく、それが一つの原因ではないかと言う専門家もいれば、日本が民族的に当初から免疫を持っている可能性、そして日本人の生活習慣的に靴で家の中に上がらないことやお風呂に入る文化などを挙げて「日本人は比較的衛生意識が高いからだ」と考えている専門家の方もいます。しかし未だ明確な理由は分かっていません。

 

 

話を戻すと、原因はさておき、現実問題として感染者数が圧倒的に、しかるべき数値から離れてしまっているのが今の日本の状況です。

 

 

「え?それっていいことじゃないの?」

 

 

とお思いの方もいらっしゃるかと思うのですが、実はそうでもありません。というのも、この感染症の場合、仮に今のように感染者数が少ない場合には、この後に来る第二次アウトブレイクのタイミングで感染拡大が深刻化する可能性が高いからです。

 

 

現在のところ特効薬やワクチンができていない以上、感染する以外に免疫を作る手立てがありません。免疫がなければ「感染しない」という方法でしかこの感染症を回避する術がありませんが、この新型コロナウィルスに関しては感染力がものすごいので、そうすると世界の在り方のように外出を自粛して完全にウィルスの猛威が過ぎ去ってしまうまで待たねばなりません。

 

 

現在のデータでいくと2週間でコロナウィルスは消滅するとのことですから、日本人全員が揃って2週間(バッファを取って3週間)家に引きこもれば、このコロナウィルスの脅威から身を守れることになります。

 

 

でも、そんなことは非現実的です。

 

 

仮にそうしようと政府が言ったところで、その措置を強制させる術を日本政府は持ちません。これは人権と深く関わる問題ですから、仮に国からの「命令(要請や指示ではなく)」で外出”禁止”とした場合にも、それに違反する者を警察や自衛隊に拘束させることはできません。人権侵害に当たる行為だからです。そんな独裁国家のようなことをすれば支持率を一気に手放しかねません。

 

 

であれば、今を「感染拡大ありき」で考えねばなりません。とすると、今の感染者数では絶対的に足りない。であれば、重症化リスクの高い高齢者の方や持病をお持ちの方、そして子どもたちをその脅威から守るとして、それ以外の健康体の日本国民には、少なくても感染してもらって免疫を持ってもらった方がいい。それこそワクチンを待っていても1年半以上先とのことですから、それまで今のような外出自粛を続けるわけにはいかないわけです。

 

 

だから日本は今、あえて感染者数が増える方向で動いているのではないかというのが私の仮説です。

 

 

コロナウィルス感染者数を増やして大丈夫なのか

現在のデータからすれば、感染する人が60代前半(50代以下の方が無難ですが)であれば重症化の確率は著しく低いので大丈夫かと思います。海外のコロナはさておき、日本のコロナの致死率はかなり低いので、仮に感染しても2〜3週間苦しいだけです。データを信じるならば、の話ですが。

 

 

それから別の問題もあります。経済の問題です。今のままでは経済が破綻します。お金が回らなくなるからです。

 

 

人の移動がないだけでなく、人の移動をなくすためにお店も開けられないということであれば、お金の動きが取れません。お金の動きが止まると収入も入ってこなくなります。収入がなくなるとさらに財布の紐が固くなります。

 

 

今一番キツイのは航空業界。毎月の支出が半端ないので、ここ数ヶ月で倒産してしまうレベルです。毎月数百億円ずつ飛ぶし、内部留保なんて数ヶ月分あれば良い方なので、おそらく保ちません。当然日本の航空会社が倒産すれば大変なことになるので、かつてのJALのように企業再生はなされるのだと思いますが、かなり深刻なダメージは受けますよね。

 

 

そしてホテルや旅行、外食産業も同じように深刻な影響を受けます。人が県をまたげないのであれば、JR関係も軒並み大ダメージですし、でも止まれないという「進むも地獄、退くも地獄」という状態です。

 

 

となると、どこかで反強制的に経済再開を優先せねばならないタイミングがきます。コロナがどんなに感染拡大していても、経済をどこかで再始動させないと再起不可能なダメージを受けるからです。当然、現時点でも会社を止めずに頑張っておられる企業さんも数多くあり、それがかえって社会から批難されるわけですが、生き残るには仕方のないことだったりもします。そしてどんなに泣き言を言おうとも、生き残らなければ未来はないのです。

 

 

感染者数を増やすことについては今の日本はまだ大丈夫な状況にあります。もちろんこれは統計的な話で、それを個人のレベルまで視点を落として考えると、亡くなっている方や今も苦しんでいらっしゃる方もたくさんおられると思いますので、あまり失礼なことは言えませんが、それでも冷静にデータと現状を照らし合わせると、これからの日本の動きや、自分がどう行動すればいいのかが見えてこられるはずです。

 

 

今回はオーバーシュートの本当の意味について解説させていただきました。そしてそこに伴い私の仮説を申し上げました。生き残るために今できることを各自で考えてやりましょう。命が何よりも大事です。そしてその命を燃やすための”仕事”も同じように大切なのです。このバランスを今、個人個人が各自で冷静に捉えて実際に動くことが求められています。

 

 

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