熊本の塾長が「受験必勝テクニック」の真相を暴露!?|熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミー
こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導塾、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。
今日はかなり重要なポイントを暴露します。これはブレイクスルー・アカデミーの提供するサービスのベースにある最も重要なものの1つです。それが受験必勝テクニックの本質の部分について。もしご興味があられれば是非ご一読下さい。
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受験必勝テクニックは存在するか
そもそも論ですが、受験必勝テクニックなるものは本当に存在するのでしょうか?という話です。勉強本などにはしょっちゅう見かける”受験必勝テクニック”ですが、難しいのはこの”受験必勝テクニック”だけをマスターしようと思ってもマスターできないということなんです。
テクニックは誰かが生み出すものですよね。そしてテクニックを生み出す誰かは、そのテクニックが生まれるまでの見えない部分で、相当の努力をしています。その努力という背景があってこそ機能するのがテクニックです。その努力の部分を全部すっ飛ばして「これさえやれば君も受験必勝だ!」と喧伝しているのが勉強本でのテクニック。そしてこれを読むあなたはきっと「お、これで努力なんてせずに結果出せちゃうかも!?」と期待することでしょう。
こうして考えてみると、確かに受験必勝テクニック自体はありそうな気もしますが、現時点では決してそうとは言い切れません。なぜならテクニックにおける最も重要な点が抜けた議論になってしまっているからです。
受験必勝テクニックの本質とは
実はテクニックそのものを身に付けることは難しくありません。それは英数国社理の知識を覚えるのと遜色ないからです。しかしそれだけでは残念ながら絵に描いた餅。一番の問題は、その覚えたテクニックをどこで使うのかにあるからです。
問題のパターンは非常に多岐に渡ります。似たように見えても少しずつ条件が異なってきますから、テクニックを使うにしても覚えたテクニックを使うべきタイミングが分からなければ使えないということになるのです。
そうなると、テクニックを使いこなせるようになるには、テクニックを使う練習をする必要があります。すると「これはテクニックが使える」「これはテクニックが使えない」という選別ができるようになるといい。ただこういった練習は「テクニック」に期待される効力を実感できるものかというとそうでもありません。テクニックを知るということが、実際にはあまりアドバンテージになっていないのです。
つまり、受験必勝テクニックが受験必勝テクニックとしての効力を発揮するには、ある種の万能性が欲しいところですが、そういったことはほぼほぼないわけです。この状況で「受験必勝テクニックがある」と言えるでしょうか。
ここに、努力の末にテクニックを編み出したテクニックの生みの親と、努力などせずに結果を出したいとテクニックを求める読者の間にある”溝”が見え隠れしますね。
公式とテクニックのすごく似た性質
実は同じような事情が「公式」というものにも存在します。そう、数学の教科書にいくつも出てくるアレです。英語の文法や漢文の句法も公式と言えますね。これらの公式は、テクニックと非常に似た性質を持っているのです。
子どもたちの多くはこれらの公式を「覚える」ことに一生懸命になります。暗記というやつです。しかし公式を覚えることには弊害が数点生じます。
1つは、常に完璧な記憶として保持されていなければならないということ。少しでも記憶が曖昧になれば使い物になりません。2つ目に、公式そのものを完璧に覚えたとしても、その公式の意味まで理解できていないと、問題の条件がちょっと変わっただけでその公式が使えないということになってしまうことです。
ですから当塾では、公式を覚える時の注意点も併せて伝えるようにしています。そう、公式はその公式が導かれる過程も併せて覚えておかないといけないという点です。「公式」になる背景が理解できていれば、問題の条件に合わせて公式を変形させて活用することができます。
受験必勝テクニックも全く同じです。テクニックは覚えて終わりなのではなく、テクニックを条件変化に応じて柔軟に使いこなせるようになって初めて、テクニックとして使えるというものなのです。つまり、テクニックを使いこなすためには数多くの問題演習を繰り返して実戦で慣らしていく段階が必須ということです。
本当の受験必勝テクニックとは何か
こうして考えてみると、本質的な意味での受験必勝テクニックとは一体何なのでしょうか。私が考える最強の受験必勝テクニックはズバリ「テクニックを覚えないこと!」です。
!?って感じですよね(笑)しかしこれは非常に理にかなった戦略です。
東大理Ⅱから脳科学者になられた池谷裕二さんはこうおっしゃっていました。「私はなるべく覚える量を減らしていました。数学の公式もなるべく覚えませんでした。その場その場で導いて使うことにすれば覚える必要がないと気付いたからです」と。
パッと聞くと「その場で公式を導くなんて頭が良いからできるんでしょ」と思うかも知れませんが、その発想の意味さえ実感できれば、これこそが最強の受験必勝テクニックだとお分かりいただけるはずです。公式をあえて覚えないことで、公式を絶対視してその知識に縛られることから解放され、その問題その問題の条件に合わせて臨機応変に対応できるようになります。
公式そのものよりも、公式の導き方が分かっているので、問題に合わせて公式を変形する、というレベルでもなく、自然に純粋に問題の条件に合わせた解き方ができるのです。「問題の条件」と「公式が使える条件」とをすり合わせる必要もなくなるので、問題処理速度も格段に上がります。問題を解くということが、公式を使って解くパズルではなく、意味を理解して必要な手順を踏むという、より本質的なアプローチに変わるのです。
ちょっと哲学っぽく聞こえるかも知れませんが、最強の受験必勝テクニックの真髄とはテクニックを覚えないことにある。このことを是非頭に刻んでおいていただけたらと思います。
まとめ
今回のテーマは受験必勝テクニックという”まやかし”についてでした。あってないようなもの、努力をしないで結果を出したいと思う者にとっては決して手にできない立体ホログラムみたいなものです。そこに浮いていて実在するように見えても、実際手を伸ばして掴もうとすると手をすり抜けてしまう、あれです。その原理を理解した者には「それはそこにはない」と分かるのですが、理解できないうちは「あれ〜不思議だな〜」としか思えず、頭の中は??となってしまいます。
ですから受験必勝テクニックなどに頼ろうとせずに、テクニックを超越した発想で勉強に取り組んだ方がかえって遠回りをせずに済みます。楽をしようとして遠回りをさせられて結果脱落させられる罠みたいなものですから、すがりたい気持ちも分かりますが、むしろテクニックを自分で生み出すぞ!くらいのテンションで勉強に挑んでいただきたいと思います。
勉強は追いかけるものではありません。その上から眺めてコントロールするものなのです。
熊本の塾で受験必勝!
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