梅雨前線異常あり!天気予報から学ぶ「未来を読む技術」|熊本の塾長談

こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導塾、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。
 
 
現在2018年の7月頭ですが、西日本にある熊本でも未だに大雨が降り続いています。関東甲信が6月中に梅雨明け発表!ということだったので、西日本も今年は早いのでは!?と思われていましたが、未だに雨続きの毎日です。一体何が起きているのでしょうか。
 
 
今回の記事では、目の前の天気の在り方と自身の未来の読み方を無理やり紐付けてお話ししたいと思います(笑)でも本当に、気象予報のメカニズムがそのまま未来の読み方に繋がる発想なので、是非今回の記事内容も覚えておいて下さい。
 
 
 

梅雨前線異常あり!何が起きている!?

まずは今の日本がどういう状況にあるのか、その点を少し説明させていただきますと、現在梅雨前線は2つの気団に挟まれたまま動けない状態になっています。
 
 
小学生の頃に理科や社会で習ったと思うのですが、日本の周りには4つの気団があります。
 
 
・太平洋気団(小笠原気団)
・オホーツク海気団
・シベリア気団
・揚子江気団
 
 
ここに、台風を発生させる気団である赤道気団を加えて5つとすることもありますが、今回は上記の4つであると考えていただいて構いません。
 
 
そして、現在梅雨前線を挟み撃ちにしているのが、上記の4つのうち上2つの「太平洋気団」と「オホーツク海気団」です。
 
 
4つとも勿論高気圧ですが、高気圧が迫ってきたということは、梅雨前線に向かって風が吹き込んできているということになります。太平洋高気圧は海の上から来るので、その風は湿気を伴ってきます。そしてオホーツク海高気圧は寒いところから降りてくるので冷たい風です。
 
 
両側から風が吹き込んでくるのですが、その抜ける先は当然上しかありません。上に巻き上げられた風は水をたっぷり含んだ大きな雲になり、上空の冷たい空気に触れて凝結した水蒸気が水に戻って下に落ちてくる、ということです。
 
 
ということは、この2つの太平洋高気圧とオホーツク海高気圧が元気なうちは、梅雨前線は動けないので、このまま雨を降らせ続けるしかないということになるわけです。これが大雨が長期化している原因です。
 
 

どうして天気が予報できるのか

しかし、そもそも天気予報ってどうしてこんなに当たるのでしょうか。昔からしたらありえないことです。
 
 
その精度に最も貢献しているのは勿論気象衛星「ひまわり」。昭和52年に日本発の静止気象衛星がアメリカから打ち上げられ、宇宙からの日本の気象把握が可能になりました。その時からずっとデータを撮り貯めて、そのデータの蓄積の上に、今の天気予報の精度が実現しています。
 
 
「ひまわり」自体、これまで何度も、大体5年毎くらいを周期に新たなものが打ち上げれて、2018年の今では2014年に打ち上げられた「ひまわり8号」と2016年に打ち上げられた「ひまわり9号」が気象衛星として機能しています(1996年打ち上げのものと、2007年打ち上げのものの時だけ、その後の打ち上げ時期まで間が10年程度空いています)。
 
 
天気の予報もある意味では確率論なので、これまでの同じような雲の配置図と降雨の状況から、パーセンテージを算出しているはずです。あとは高度な数学を背景とする風向シミュレーションによって、これから起こりうる天気変化のパターンを抽出します。数年前から言われ始めたビッグデータ分析ですね。
 
 
つまり、何かを予測しようと思ったら、そこにはある程度の情報が必要だということです。それが多ければ多いほど精度が上がる。それが確率論をベースにした予測メカニズムのようです。
 
 

天気予報に学ぶ「未来を読む技術」

私たちも時々、人生におけるこれからの風向きを推し量ったりすることがありますよね。でも大抵は「未来は読めない」「一寸先は闇」等と言われる。これは本当なのでしょうか?
 
 
実はこのことに私が一番最初に意識を向け始めたきっかけは、ホリエモンこと堀江貴文さんのある著書を読んだ時でした。そこで書かれていたことは「情報があれば未来を読める」というものです。
 
 
気象予報だって、これまでの天候変化のデータや雲の配置データから、この先の未来の雲行きを計算して出します。いつまで雨は降り続けるのか、いつくらいに台風が到達するのか、その日は何度まで気温が上昇しそうか。そういったあらゆる未来予測はデータ(情報)ありきなのです。
 
 
例えば、昔の人の中には、今現在の雲行きや風の湿り気具合から、近々雨が降るとか嵐が来るといった予測ができる人がいました。神しか本来知り得ないこれからの天気を当ててみせる彼らを、周囲の人々は崇めるわけですね。ですから情報量によってどれくらい先まで読めるか、どれくらい正確に読めるかが大きく変動するということなのです。
 
 
これは私たちが自分の人生を模索する上でも役立つ発想です。情報があれば考えることができる。そして、大抵必要な情報は自分の外にあるので、まずは自分に欠けている判断材料についての情報を積極的に集めに行かなくてはならないわけです。それをしなければ答えは出ません。出したとしても精度は低い。
 
 
例えば、勉強しなければならないことは分かっているのに勉強に手が付かないというご相談を生徒さんからいただきますが、その場合最も可能性が高いのは「志望校が決まっていない」「志望校は決まっているのに、その選定に納得がいっていない」というものです。
 
 
では志望校を決めましょう、もしくは、納得のいく志望校選択をしましょう、という方針で話を進めていくわけですが、如何せん志望校選択に必要な情報自体を生徒さん自身が持っていないということがあります。感覚で決めようとしてしまうのです。すると今の成績から行けそうだからとか、ネームブランドの認知度合いなどから何となく決めようとして、でも決めたけどまた迷って、ということになってしまいます。
 
 
ここでもやっぱり情報収集が不足しているわけです。
 
 

まとめ

最後にちょっと固い話をさせていただくと、この「情報」への重要感は是非持って下さい。情報が足りていない状態でどんなに頭を使おうとしても、「考える」ことはできません。必要な情報が頭に入っているからこそできるのが「考える」です。しかし大抵の方は情報が十分足りていないのに答えをひねり出そうとする。これは「そう思う」の段階なので、感覚的です。感覚的に出した結論はその時の心理状態や精神状態、要するにテンションによってコロコロ変わってしまいます。
 
 
そうではなく、まず志望校が決められない理由を自分なりに把握して下さい。どんな情報があれば納得して志望校が決められるのかはあなた次第です。一人一人異なります。ですから、あなたが欲しい情報が分かったら、あとは本を読むなりネットで調べるなり然るべき人に聞きに行くなりして、とにかく自分が納得するまで情報収集しましょう。これは私が代わりにやってあげられない部分ですし、そうしない方が絶対に良い部分です。でも方向性のアドバイスはいくらでもできますので聞いて下さい。
 
 
とにかく、何かの問題を解くにしても(数学や英語や理科や社会といった教科)、志望校を選択するというより高次の問題においても、十分な情報を持った上で考えること。それさえ心がけていただければ、きっと迷いのない、自身が納得するブレない答えが導き出されるはずです。
 
 
もしお一人で答えを模索することが難しいと判断される場合には、熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーにお気軽にご連絡下さい。一緒に道を切り拓きましょう。
 
 

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