学歴ってそんなに大事？？大学受験生にとって本当に大切なモノとは｜熊本の塾長談
こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導塾、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。
おそらく一度は考えたことがあると思います。「人生にとって学歴ってそんなに大事なのだろうか。。。」勿論、私自身も自分のキャリアを吟味する過程でそういった疑問も抱いたのですが、起業して色々な人生の歩み方があることが分かってくると、その捉え方にも深みが出てきました。
そこで今回は大学受験生に対して、学歴の持つ意味とその重要性の如何、そして本当に大切にすべきモノとは何なのかについて考えたことを共有したいと思います。
Contents
人生にとっての学歴ってそもそも何のこと？
おそらくあなたがイメージしている学歴は「学校歴」のことだと思います。東京大学なのか熊本大学なのか、四年制大学なのか短期大学なのかといった、そういった学校の性質を言っていると思うのです。
すると、学歴が高いとか低いとかというのが、おそらく偏差値が高い大学なのか低い大学なのかという意味合いと直結して語られていると考えられます。
では、そういった意味合いでの「学歴」がどれくらい人生にとって、もっと言えば「あなたの」人生にとって重要なのかを考えたい場合には、どうしても「あなたの」人生にとって学歴がどれくらい重要な要素なのかに依るとしか言えないわけです。あなたの描く将来像に学歴があまり関係しないなら、あなたにとって学歴は追うべきものではありませんし、あなたの将来就きたい仕事が学歴重視の採用方式を経てでなければたどり着けないものなら、学歴はあなたにとって重要なファクターになり得ます。
例えば医学部などの医歯薬系や、法学部などのキャリアを辿るなら、その学部に合格していないとたどり着きたい職を得られません。ですから、その意味では重要です。そして、医学の世界が学閥などの派閥争いでドロドロで、自分の取り扱いたい分野の派閥はここの大学が強いから◯◯大学に行きたい、というところまで分かっているとベストです。
また、ある大企業や組織で出世コースに乗るのに◯◯大学以上のステータスが必要だというデータがあれば、そのデータに則って(のっとって)志望校を選定すべきだと考えられます。
学歴の”何が”そんなに大事なの？？
では、学歴が自分の人生にとって重視すべき要素だと分かったとしたら、次に考えたいのは「学歴の一体”何が”そんなに学歴を重要足らしめるのか」ということです。漠然と「学歴」と言ってみても、学歴という言葉に含まれるニュアンスというか、その背景にあるものは結構色々です。その中でも、特に私が重要だと感じる部分は
① 環境
② ブランド的波及効果
③ 学歴を獲得するために身に付けたスキル
の３つです。「学歴が重要」という場合の「何が重要なのか」に当たる部分が、これら3つの要素だと考えて下さい。
①の環境というのは、
・人的環境
・地理的環境
・キャリアサポート的環境
など多岐に渡ります。というのも、例えば熊本大学と東京大学とでは、そこに在籍している生徒の層も、その大学がある土地や周囲の環境も、その大学が生徒のキャリア形成に対してどんなメリットを与えてくれるかといったキャリアサポート力も、まるで異なってきます。
日本の中心地である東京に身を置くことと、熊本で過ごすことで得られる体験の差は、4年間もあれば天と地です。さすがに情報の質が違います。それこそ関東であれば本社就職がメインになるでしょうが、熊本では本社採用よりも支社勤務となりますから、就職への斡旋力も違ってくるでしょう。そして偏差値が高い低いということ以上に、本質的な意味での優秀層が東大には集まりやすいので、そういった意味でも繋がる人脈の質も変わってきます。
②ブランド的波及効果は言わずもがなでしょう。「私は東大です」というインパクトと「私は熊大です」というインパクトの差は歴然です。これは良いとか悪いとかの話ではなく、現在の日本の一般的な反応の違いを言っているに過ぎません。だからこそ東大を必死に目指す人もいるでしょう。全国共通「東大はすごい」というブランド認知がある以上、熊大と東大のブランド力の差は人に与える認識の差となって印象の差になってしまいます。
そのため、最も分かりやすいのは家庭教師や塾の講師といった教育分野でのアルバイト料。熊大医学部であれば東大と同じくらいのアルバイト料、大体時給4000円5000円というラインになるかと思いますが、普通に家庭教師となると時給2000円程度〜です。東大理Ⅲであれば時給10000円とも言われています。これは受験の過程で身に付けた能力がそのまま仕事に反映されるからです。もしこれが営業職のアルバイトなら、東大生であろうと即戦力になれない限り他の大学の人と同じ水準で見られることでしょう。受験での得点力と営業力の間に関係が全くないからです。
ちょっと別の側面から考えてみると、ブランドがもたらす最高の価値は「自信」ではないかと思います。自分の能力の高さを表す指標だからです。特にその学歴が高いほど、求められる素養は高くなりますので、「③学歴を獲得するために身に付けたスキル」として単純な知識量に加えてメンタルタフネスやセルフコントロールスキルは高い水準を要求されたはずです。それらの総合的な結果が学歴ブランドとして与えられたということです。
勿論それが「プライド」になってしまっては足を引っ張ってしまいかねませんが、それこそブランドに飲まれず、あくまでもツールとしてブランドを活用していくという観点からすれば、あなたに自信をもたらしてくれることは間違いありません。
これからの時代、学歴そのものの価値はどうなっていくのか
こうして考えてみると分かってくるのは、得点力を身に付けた経験が活かせる仕事であれば学歴が担保になるけれど、それ以外の仕事ではなんの価値もないということにもなってしまいます。どんなに勉強を頑張っても、人と対話する能力に欠けていれば人間関係が築けないのと同じで、学歴の高さがそのまま人格的な優秀さに直結するわけではないわけです。
むしろ、これからの時代はAIやロボットの時代。暗記なんてものは全てコンピュータに代替されていきます。そこに暗記大会である受験制度での覇者がどれほどの価値を持つのか、という問題があります。勿論、暗記大会での能力の高さが、どんどんその価値を失っていくのは明らかですよね。
頭の中にあらゆる情報が詰まっているということについては間違いなくアドバンテージです。検索すれば答えがすぐ得られるとは言っても、頭の中にある情報量が実力のベースですから、検索精度も検索活用能力も必然的に情報量に相関します。
ただし問題なのは、これまでのように「覚えることが目的」という受験制度の「結果」だけが反映された学歴は、単なる参考資料くらいにしか扱われなくなるでしょう。その過程で得たスキルを使って一体どんな付加価値を自分に増やしてきましたか？それが相手の最も関心を寄せてくるところになると私は考えています。
だからその付加価値に着目した指導を心がけているのが、熊本の塾ブレイクスルー・アカデミーなのです。
まとめ
中高生の皆さんというのはどうしても勉強勉強〜と視野を狭くした状態で取り組みがちです。その先に勉強がどんな価値をもたらしてくれるのかをあまり深く考えません。その結果、勉強を頑張って学歴を得ても、その勉強に取り組んできた「我慢の過去」の反動で、合格後にハジけてしまったり、「遊べるのは学生のうちだけだ」なんて時代錯錯誤的なことを言い出して無為に時間を浪費してしまったり、中には良からぬ事件を起こしてしまったりする者が出てくるのです。
そうではなくて、将来のために今の努力をしているのだから、先を見越した努力の仕方をしようね、という話を当塾ではします。学歴も大事だけど、それはあなたにとって意味があればの話であって、学歴よりも、自分が学びたいことが学べる場所に行くのが目的でしょ？と。ブランドで行けばどうしても偏差値で順位をつけられて、一流大学、二流大学なんて呼ばれるけれど、本来そんなもの意味の呼称です。自分が行きたい場所ならそこが一番なのです。
ですから今回の記事で分かっていただきたいのは「学歴とは何か」ということと、学歴に縛られない形で、本当に自分が大切にすべき価値感は何なのかということ。このことさえご理解いただければ、勉強をしていく上での方向性が見失われなくて済むかも知れません。是非参考にされてみて下さい。
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