音楽を聴きながらの勉強、アリ?なし?|熊本の塾長談
こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導塾、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。
あなたは勉強している間音楽を聴きながらやる派ですか?それとも無音でも平気な派ですか?もし無音でも平気な派であれば全く問題ありません。今回の記事は読まなくて大丈夫です。でももし「音楽を聴きながら勉強します!」「音楽を聴く派です!」という場合には、実感はなくてもかなり勉強効率を落としている可能性があるので注意しましょう。
少し工夫すれば、音楽を聴きながらでも効率を上げる方法もあるので、今回の記事ではそこまでを含めたお話をさせて下さい。
Contents
音楽を聴きながらの勉強の方が集中できますか!?
先にお伝えしておきますと、音楽を聴きながら勉強するのは明らかに効率低下を招きますので、ここでお話することの方向性は「音楽は聴きながらしない方が良い」というものです。でも中には「音楽を聴きながらの方が自分は集中できるんです」と主張する方もいます。それはなぜなのでしょうか。
まず、他の記事で「集中力」についてご紹介しましたが、巷で言われている「集中力」というものの認識が、本来の集中力とはズレているということを思い出して下さい。
そうすると、音楽を聴きながら勉強している方が集中していると「思い込んでいる」可能性が出てきます。というのも、耳にイヤホンかヘッドホンをして音楽を流すことで、個人的な空間が非日常に隔絶されることになるからです。映画館のように暗転した中で大きな画面に爆音を流される環境の中では明確ですが、自分にしか聞こえない音に浸ることで同じような状況を作り出しているということです。
この隔絶された感覚を「集中」しているように感じているのですが、残念ながら耳が音楽という情報に絶えず晒されている限り、脳は勉強している内容を覚える作業を邪魔され続けることになります。なぜなら、耳という感覚器官が人間の五感の中で最も進化しているからです。
耳は無意識下でも絶えず情報を拾い続ける
以前どこかの記事でお話したように、人間の脳というのは一万年前の環境をベースにした進化を遂げています。1万年前というと狩猟採集の時代です。その環境において最も情報を得るのに重要な役割を担ったのが耳。他のどの器官よりも、遠くの情報をより早く手に入れられる感覚器官なので、他の機能よりも鼻ん間になりました。
例えば私たちも、街やモールやパーティなどの人がごった返す中にいて誰かと話をしていたとしても、ふと近くで自分の名前を話題に挙げたりされると、途端に「お?」と気付いてしまえるでしょう。目の前の相手の話に意識を傾け、かつ周囲は大きなノイズが溢れているのに、自分の名前が聞こえただけで一瞬にして意識がそちらに行ってしまいます。それくらい耳は敏感にできているのです。
こういった反応が無意識下で起こっていることに注目して下さい。意識しなくても起こっていることには、私たちは意識しなければ気付けません。呼吸している、脈が打っている、まばたきしている、目を細めている。無意識でやってしまっている行動や体機能は、あまりに自然すぎて、それが起こっていることも忘れかけてしまいますが、ふと意識すると「ああ、そうか、そうなってるな」となる。5秒に1回呼吸して下さい、と言われるから呼吸の速度を意識しますし、「目悪いんですか?」と聞かれてふと「あ、また目を細めてたな」と気付くのです。
ですから、それだけ敏感な感覚器官に、強制的に音を流し込めば、嫌でも耳はその情報を拾うでしょう。そして聴覚刺激を受けながらモノを覚えろと言われているわけですが、そもそもモノを「覚えない」「忘れる」ことがメインの脳ですから、そういったマルチタスク下で効率的に働くわけがありません。
つまり、音楽を聴きながら勉強するのは明らかに非効率だと言えるわけです。
どうして”音楽アリ派”が多いのか
では、どうして音楽を聴きながら勉強する人が多いのでしょうか。おそらくそれは「音楽を聴きながら勉強した方が長時間勉強できるから」ではないでしょうか。日頃勉強が嫌いな人が、音楽を聴きながら勉強することによって、いつもより長く勉強に取り組める。だから音楽は勉強に欠かせない、というわけです。
しかし残念ながらこれもよろしくない。なぜなら、ダラダラ勉強しても意味がないからです。なぜ意味がないのか。それは、そんな勉強をしても頭に情報が残らないからです。
勉強はあくまでも受験のために知識を頭に残す目的を取り組むものだと考えています。もしあなたが同じ考え方なら、頭に残らないような勉強をすることに意味を見出せるとは思いません。勉強は長くやればいいというものではなく、必要な情報を頭に入れられれば1時間で終わろうと30分で終わろうと結構なのです。
にも関わらず、未だに勉強のことを「机に向かって問題を解くこと」だと思っている人がいて、そういう人ほど「机に向かって問題を解くこと」という状況に身を置くことを大事だと考えてしまいます。そうすると、耳にイヤホンを突っ込んででも、テキストに向かっている姿勢を机で3時間4時間続けることが勉強だと思ってしまうのです。
その結果、頭に入っているのかどうかを考えずに、勉強時間を確保できるようになったのだからと、音楽はアリだと思ってしまうというわけです。
音楽は本当に悪い影響しかないのか!?
さて、音楽を聴きながら勉強するのは良くないと散々言ってきましたが、実は私は音楽を作業効率を上げるために使うことがあります。「おいおい、矛盾しているじゃないか」と思われるかも知れませんが、音楽も何を聴くかに依るのです。
例えば一番悪いのはJ-POP。これは絶対やめて下さい。勉強内容が全く頭に入ってきません。私たちの慣れ親しんだ日本語歌詞が嫌でも聴覚フィルターに掛かってしまいますので、作業効率は確実に減退します。
では私が何を使っているかというと、主に以下の3つです。
・クラシック
・JAZZ music
・EDM
これらに共通するのはメロディーのみということ。日本語、英語、その他の言語に関する歌詞は一切入っていないものに限ります。歌手の音声があると途端に耳が反応してしまうので、歌詞はNG。その代わり、メロディーだけであればまだ効果的です。
できればイヤホンやヘッドホンではなく、BGMとして部屋に流すのがベストですが、できなければ最悪イヤホンやヘッドホンでも良いでしょう。それらをお勧めできない理由は単純に耳が悪くなるからです。耳にダイレクトに音を流し込む習慣が、鼓膜が反応しにくくなる原因になりますので、できるだけ音は外で流す方が良いと私は考えています。勉強で健康を害したり、耳を悪くしたりするのは勿体無さすぎです。
私の場合、歌詞なしのEDMでアップテンポのものをBGMとして流して勉強したり作業をしたりしています。するとそれが効果的な日もありますし、「今日はうるさいなぁ」と思えば無音で仕事をします。無音と言っても日常音はあるので、程よいノイズです。できればスターバックスやマックやファミレスのような場所での、あの程よいノイズ感を思い出していただいて、そのイメージで音楽を活用していただくのが、勉強効率を上げるという意味ではアリかなと思います。
まとめ
今日は音楽アリ派の方にはムッとする内容だったかと思います。しかし「やった気になって」時間だけを浪費しているとしたら、あまりにも勿体無いではありませんか。大切な友人にも黙っている人間なら、こんな話はわざわざしませんが、そこで浪費された時間であなたが合格を逃したりするかも知れないのだから、言わずにはいられない。
確かに音楽には、テンションを上げてくれたり、作業効率を上げてくれたり、落ち込んだ気持ちを支えてくれたり、不安な気持ちを払拭してくれたりといった様々な効用、効果があります。そういった点をどんどん活用していくことは本当に大切です。一方で、効率が悪い部分は効率が悪いと認識しなければなりません。酷な話ですが、音楽を聴きながら3時間勉強するくらいなら、音楽を聴かずに1時間半で勉強を終えてしまおうと取り組んだ方が、はるかに記憶定着率は高められます。ダラダラとした時間を増やすより、勉強時間を短く縮めて好きなことに時間を残してあげて下さい。
私も、あなたの勉強効率を上げたい気持ちは一緒ですから、今回の記事内容も是非、覚えておいていただけたらと思います。
熊本の塾でもっと効率的な勉強を
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