長時間勉強に集中する方法よりも、長時間勉強しないで済むコツを教えています

こんにちは。本の勉強戦略コンサルティング指導、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

今日の記事はある日の私のエピソードです。賛否両論あるかと思いますが、私は明確な信念を持って彼女を叱りました。10時間も勉強してきた小学生に対して「そんな長時間勉強したらダメだ」と。どうしてダメなのでしょうか。そして、熊本の個別指導型学習塾ブレイクスルー・アカデミーでは、長時間勉強する方法よりもむしろ、長時間勉強しないで済むコツを教えています。その内容についても合わせてお伝えしていくつもりです。

 

 

ある大手学習塾で迎えた夏期講習の1コマ

これは忘れもしません。熊本にある某◯◯開発センターという塾で非常勤講師をしていた頃の話です。時はちょうど夏期講習プログラムの実施されている真っ最中。通常日程とは異なり夏期講習用のテキストを使った夏限定プログラムで授業が動いている時の1コマでした。

 

 

小学生のクラスで朝礼をしていた時にある講師がこんな質問を小学生に投げかけました。

 

 

「お前ら昨日は何時間くらい勉強してきたんや」

 

 

どうしてそんなこと聞くんだろう?と当時の私は横で密かに疑問を感じていました。当時の私はまだ入社1年も経っていないペーペーですので、先輩講師の話に横槍を入れられるような立場ではありませんでしたから、その場では特に口を挟まずにいたわけです。

 

 

すると生徒たちが口々に言うわけです。

 

 

「ぼくは7時間やりました」

「私は8時間くらい」

「俺は夜中の2時まで勉強しました」

 

 

普通ならこういった頑張りを奨励するのでしょうが、私は彼らの発言に胸が痛くなっていました。ここにはある理由があるのですが、その理由はもう少し後でお話しします。

 

 

さて、そんな中、例の女の子がこう言ったのです。

 

 

「私は10時間勉強しました!」

 

 

「おお!お前そんなに頑張ったとや!えらいな〜」

 

 

先輩講師はそうやって彼女の頑張りを褒めていたわけですが、そんなやりとりを見ていて私はずっとモヤモヤが止まりません。これが今学習塾業界でやりとりされている”普通”なのか。。。一人ゾッとしながら朝礼を終えて、授業の担当としてそのクラスに戻った時に説教を始めたのが、今日の記事のタイトルにあるような内容でした。

 

 

「言っておくけど、小学生で10時間勉強するのはバカだぞ」

 

 

長時間勉強するのはバカだと言った私の真意

このやりとりを聞いていれば、さぞ私がおかしなことを言っているように感じるでしょう。せっかく10時間頑張ってきた小学生を叱るなんてヒドイ!そう思う方もいらっしゃるかも知れません。でも私は違います。これが高校生なら、10時間勉強する理由も分かるのです。しかし相手は小学生。10時間も何を勉強するの?と思うわけです。

 

 

ただ一方で、先ほど少し申し上げたように、彼らの勉強に余計な時間が掛かることも理屈として理解できる部分はありました。それは明らかに能力◯◯センターが抱える悪しき指導法に関係しています。ちょっと脇道に逸れますが大事なことなのでお話しさせて下さい。

 

 

能力開発センターという塾は、ノート作りをメインにおく勉強法を昔から続けてきた学習塾です。それは前もって分かった上で入社しているので、そこは当初納得できると思っていました。が、正直私が甘かった。能力開発センターが教えていた内容はこうです。

 

 

・ノートの右から5cmのところに赤で線を引きなさい

・各分野のテーマと日付を赤で書きなさい(赤でなければ減点)

・プリントの問題は1問1問切り取ってノートに貼りなさい

・プリントを切る時はハサミは使ってはいけません

・プリントを切る時は定規を使い、必ず下から上に向かって切りなさい

・やり直しができるスペースまで考えてノートにプリントを貼り、その下に自分の回答を書きなさい

・間違えた問題は、その下にやり直しをしなさい

・最初に右側に作ったスペースに調べ学習をやってきなさい(やっていなければノート評価D(ダメ))

・そこまでやってきてノート評価C(標準)

・調べ学習のボリュームやノートのカラーリング度合いで良くてノート評価B(良)

 

 

今でもこういった教え方をされているのかは分かりません。ただ当時はここまで細かいことが決められ、ノート作りに時間を掛ければ掛けるほどノート評価が高いという方式を取っていました。つまり、覚えることにではなく、作業に時間を取られていたのです。

 

 

ですから本来2時間程度で終えられていた勉強に、作業時間が余計に取られた上に、無理やり調べ学習で余白を埋めてこないとダメと言われるので、結果勉強時間が無駄に膨れ上がって6時間とか7時間とかになってしまったわけです。

 

 

そして中にはそういったノート作りにハマってしまう子が出てきて(大抵は女の子ですが)、10ページ20ページもノート作業をやってきて「10時間頑張りました!」と言ってしまうわけです。

 

 

じゃあその結果頭にどれだけん内容入ってますか?という話ですが、その子の場合はそこまでやっても確認テストで満点取れていませんでした。これではいけないわけです。

 

 

ノート作りは時間の無駄です!

勿論これは多少言い過ぎです。が、ノート作りを勉強法に取り入れている人で結果が出ている人は一握りでしょう。少なくてもノート作りをちゃんとやれば成績が上がる、と考えている人でスムーズに成績アップを達成できている人は稀です。大抵は発想が逆で「勉強していたら結果的にノートがまとまっていた」となっているはずです。目的は成績を上げることであって、この塾のようにノート作りそのものを目的にしてしまうような勉強は百害あって一利なしです。

 

 

だから私は何度ももどかしい思いをしてきました。この子の頑張りなら第一志望校行けるのに、ノート作りさえしなければ。。。実際公立高校入試100日以上前に中学生の生徒さんから相談されたこともあります。

 

 

「この勉強法って合ってるんでしょうか。」

 

 

私は歯に絹着せずに返答しました。

 

 

「もし私が君だったら、このタミングで塾をやめて後は自分で勉強するよ」

 

 

と。でもその子は辞められませんでした。まだ中学生です。あと100日ちょっとで入試というタイミングで、今まで何年も通ってきた塾を今更辞めるというのはかなりの勇気が要ることです。結果彼女は志望校に落ちてしまいました。

 

 

中には調べ学習で時間が掛かってしまい、夜中の2時まで勉強している我が子を見ていて、このままで本当に良いのでしょうかと保護者さまからご相談を受けたこともあります。その時にも私は正直にお答えしました。

 

 

「それが本当に必要な勉強かどうかに依ります。お話しを聞く限りでは、そうではないと思います。」

 

 

と。これは業務違反であるかも知れませんから記事に書くのも気が引けましたが、もう時効でしょう。でも本当に深刻なのは、こういった塾にも何の疑問もなく通い続ける方が多いということです。勉強とは何かが分かっていれば「いやいや、そんなの明らかに非効率でしょ。もっと楽に成績上げようよ。」と思うものですが、勉強のことがまだ分かっていない方は判断ができない。ノート作りに没頭することが勉強だと思ってしまうのです。

 

 

なぜ長時間勉強した彼女を叱ったのか

さて、では本題に入りますが、10時間勉強した小学生の女の子をなぜ私が叱ったのか。そこで褒めておけば彼女はそのあとも頑張り続けて成績を伸ばしたかも知れません。なのに私は、そういった可能性も全てひっくるめて彼女に言いました。

 

 

「10時間も勉強するのは明らかにやり方がおかしい。間違っている。」

 

 

と。おそらく彼女の能力なら、ノート作りさえしなければ2時間半程度でその範囲を終わらせられていたはずです。それをわざわざノート作りという作業にプラス7時間も当てている。これは明らかに勉強のやり方としては非効率です。

 

 

そもそも、先ほど申し上げたようにノート作りは手段に過ぎません。目的はないのです。だからノート作りにそこまで時間を取られるはずがないわけです。でも調べ学習が楽しくなったりレイアウトにこだわったりカラーリングをし出すと、それが目的化して楽しくなってしまいます。それで知識が頭に入るならまだ良いのですが、大抵はそうはなりません。意外なほど頭に残っていないのです。

 

 

ノートにどんなに知識を綺麗にまとめ直しても、大事なのはどれだけの内容が頭に刻まれたかです。ノートではなく頭に情報を残さなければなりません。ノート作りに時間を掛けるくらいなら、頭に残す復習に時間を使って下さい。それが勉強です。

 

 

ましてや彼女はまだ小学生。小学生の段階で10時間も勉強に時間を掛けていたら、中学生になったらどれだけの勉強をすることになるでしょうか。中学レベルの内容も10時間13時間も掛けないと覚えた気になれないとしたら、高校に上がった瞬間に詰みます。まず確実に挫折することになるでしょう。明らかに物理的に時間が足りなくなるからです。

 

 

ですから今のタイミングで気付かせる必要があったのです。そんな時間の使い方じゃダメだと。その10時間掛かった勉強を、これまでの半分の5時間で済ますにはどうしたら良いのかをもっと考えなさい。もっと言えば、それをさらに3時間とかで終わらせることは本当にできないのかを常に検証しなさい。同じ成果を上げるんだったら、短い時間で済ませられる人の方が社会では評価が高いのだから、と。

 

 

これが小学生にどこまで伝わったかは分かりません。しかしとても大事なことだと私は思っています。そしてそういうことを教えて行ける大人になろうと決意をしました。その結果今に至ります。

 

 

まとめ

かなり厳しめの内容になりましたし、私が結構厳しい先生だと思った方もいるかも思います。その印象は間違いありません。私は子供たちに無駄な時間を使ってほしくありませんし、若い時の人生をもっと大切にしてほしいと本気で考えています。そのために私のこれまでの35年間の経験が活かせれば、それ以上の幸せはありません。私がセルフブラッシュアップを続けるのは、一人でも多くの子供たちがより適切な努力ができるようになるきっかけになるためです。

 

 

時には生徒さんに嫌われるようなことも言わなければなりませんし、その結果当塾を去っていく生徒さんも中にはいます。でもそこで気付かせてあげないと、一番困るのはその生徒さんなのです。ちょっとでも頭の片隅にでも私の言葉が残っていれば、ある瞬間に必ず気付きます。「あぁ、あの時に言われていたのはこういうことだったのか」それで良いのです。その人にはその人のタイミングがありますから。私にできるのは、一人一人の生徒さんに本音でぶつかることです。それが私と縁を持っていただいた方への誠意だと思っています。

 

 

勿論、常に厳しいわけではありませんよ。大抵はおちゃらけていますから^ ^ 大事な時だけしっかり締めて、あとは気楽に勉強していくのがスタンスとしては一番パフォーマンスが発揮できるので、そんな感じで一緒に頑張っていきたいという方は、是非熊本の学習塾ブレイクスルー・アカデミーにご連絡下さい。あなたとお会いできるのを楽しみにしています。

 

 

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