浄土真宗のお盆の流儀|熊本の夏に宗教を考える

こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導塾、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

お盆の時期になりましたね。ちょうどこの記事を書いている辺りから帰省ラッシュが始まったようで、日本国中で民族大移動さながらの国民大移動が行われています。

 

 

さて、お盆お盆とは言うものの、お盆というのがどういうイベントかご存知でしょうか。恥ずかしながら私はあまり把握できておりませんでした。特に宗派によって内情が異なるという点も勉強不足でしたので、今回は熊本のを機会に、お盆の流儀について調べて直してみたいと思いました。なお、私自身が浄土真宗でしたので、浄土真宗のお盆の流儀について深堀していきたいと思います。

 

 

仏教はどうやって生まれたのか

さて、浄土真宗が日本仏教の1つの宗派である、ということはご存知かも知れませんが、日本仏教自体が実は不思議な宗教であることはご存知でしたでしょうか。

 

 

そもそも仏教という宗教はインドで生まれました。今から約2600年程前です。当時のインドではバラモン教というのが隆盛を誇っておりましたが、そこにバラモン教を批判し新たな宗教を立ち上げたのが創始者であるゴーダマ=シッダールタ(釈迦)です。

 

 

今でこそ世界的にも有名になった仏教も、当時はまだ新興宗教の1つにすぎず、その存在もカリスマ的存在であった釈迦によって保たれていました。当然、釈迦なき後の仏教はバラモン教に競り負けて歴史から消えてしまうかも知れなかった。

 

 

しかし釈迦から仏教を引き継いだ者たちは、仏教を残すべくあらゆる手を尽くしました。それこそバラモン教の要素も取り込みつつ、民衆に迎合する形で姿形を変えていったのです。ちなみに今私たちがよくお経を読んでいただく際に使う数珠や鐘といったアイテムは、皆もともとバラモン教のものでした。

 

 

こうしてカリスマを失った仏教は、その教義を守り抜こうという派閥や、生き残りそのものを重視し形を変えていくことも厭わなかった派閥などに分裂していきました。その一派が長い長い布教活動の果てに行き着いたのが、ここ日本だったのです。

 

 

鎌倉時代に多様化した日本仏教

インドから中国、韓国を通って日本にやってきた仏教は、12世紀の日本で多様化していくことになります。伝統的な仏教の13宗は、華厳宗、法相宗、律宗、真言宗、天台宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、曹洞宗、臨済宗、黄檗宗ですが、教科書で習うのはそのうちの半分ほどでしょう。日本仏教は18宗とも言われているので、まだまだ他にもあるということです。幕末までは、日本は仏と神を一体で不可分とする神仏習合の時代でした。

 

 

勿論それ以前から日本には仏教というものがありました。それこそ世界最古の木造建築とされるのは聖徳太子の時代に建立された法隆寺です。607年に建てられたその寺は、日本という国を仏教という法で統治しようと考えた聖徳太子の意志が込められたものです。

 

 

私的に仏教が持ち込まれたのが最初とされていますが、公的に仏教伝来が記載されているのは『日本書記』で、それによると538年とされているようです。その後聖徳太子の『十七条の憲法』や法隆寺の建立で、宗教としての立場が明確になり、奈良仏教(奈良時代に日本に伝わってきた仏教)として鑑真が持ち帰った律宗が、唐招提寺と共に教科書で確認できますね。振り返ってみればなかなかに深い。。。

 

 

この後平安時代になると空海と最澄が登場し、それぞれが開祖となって真言宗と天台宗を宗派として確立させました。今回特に着目した浄土真宗といった浄土系は、鎌倉仏教としてカウントされています。

 

 

実は不思議な日本仏教

さて、日本仏教と書きましたが、このフレーズを選んだことには意味があります。日本の仏教とは、本来の仏教とは別の、独自の進化を辿った仏教だからです。

 

 

そもそもインドから中国、韓国を経て日本に行き着いた仏教が、本来の純粋な仏教のまま日本に入ってきたとは考え難いですよね。そこには中国大陸の人々の宗教観が混じってきたはずです。特に日本に渡ってきた仏教には儒教色が入り混じっていました。儒教とは古代中国で生まれた、孔子を開祖とする宗教観です。それこそ儒教自体も2000年以上にわたる歴史を持ちます。それだけ中国大陸の人々の価値観に刷り込まれているということです。

 

 

さらに言えば、日本は日本で独自の文化を持っていました。宗教という見方とは異なりますが、そう「八百万の神」という発想です。全てのあらゆるものには神様が宿るとする宗教観で、いわゆる多神教に当たるものかも知れません。

 

 

つまり日本で生まれ独自の進化を遂げた日本仏教は、仏教にバラモン教、儒教、日本神道がミックスされた、完全にオリジナルな宗教ということになるのです。

 

 

先ほども言いましたが、数珠や鐘はバラモン教のものですし、お寺からお坊さんを呼んで先祖崇拝のためにお経を読んでいただくと思うのですが、あの「先祖崇拝」という発想もバラモン教や儒教に当たります。そもそも仏教には「霊(たましい)」という概念がないからです。ですから輪廻転生もまた、仏教ではなくバラモン教の概念ということになります。

 

 

浄土真宗は新しいのか古いのか

さて、浄土真宗を立ち上げられたのは親鸞上人とされています。が、実際のところは分からないのだそうです。私が以前宗教の研究をしていた頃、熊本にあった浄土真宗の宗教組織に2度ほど通ってみたことがあり、その時に講師の方から伺った話では、本来的には浄土真宗の開祖は親鸞上人ではなく法然なのだそうです。浄土真宗の前に浄土宗というのがあるのですが、その開祖法然の意志を最も等身大で受け継いだ弟子が親鸞上人だったのだとか。11人いた弟子のうち、純粋に浄土宗をそのまま受け継いだのは親鸞であって、その他の弟子は自身の解釈を交えて形をオリジナルに変えて別れていったのだそうです。そういう意味では、浄土真宗は浄土宗そのものであり、その開祖は親鸞ではなく法然である、という考え方になっていたのです。

 

 

そんな親鸞上人ですが、それまでは出家したら家には戻らず仏のために修行するのが常識とされていた時代に、在家のまま(出家しなくても)修行さえすれば浄土に行ける、という斬新な発想で注目された人物でした。宗教者として初めて妻もめとったとされています。それまでの厳格な宗教観に、初めて現代感(当時の)を取り入れた新しい人だったとも言えます。が、その実は、仏教本来の、釈迦の創始した仏教に近いものを取り入れようとしていた伝統を重んじる人物でもありました。

 

 

例えば浄土真宗には先ほども申し上げた「霊(たましい)」という概念がないことからも分かります。

 

 

浄土真宗のお盆の流儀

そもそもお盆というイベントはどういうものかと言うと、成仏され浄土におられる先祖の方々がこの時期に現世に戻ってこられるというもの。そのために迷わず家に帰って来れるように提灯を出したり飾りをして待つのだそうです。メキシコで言う「死者の日」のようなものですね。

 

 

ある人が亡くなって初めてのお盆のことを初盆と言いますが、この初盆は特別な位置付けです。亡くなられた方が初めて現世に戻って来られるということで、初めてなので迷いやすいはずだと考え、特別目立つように飾り付けをして待つ、という発想があるからです。

 

 

日本仏教では四十九日というのがありますが、あれは亡くなった方は49日間は「霊(たましい)」としてこの世に止まり、その後成仏して浄土に行かれるという考え方です。ですから、葬儀などに出席する際には「御霊前」をお持ちするわけですが、その四十九日を過ぎてからの”仏”前には「御仏前」という名前に変わるのです。

 

 

ただ、これが浄土真宗では勝手が違います。即身仏と言って、亡くなった方はすぐに仏になられるのであって、そもそも「霊(たましい)」という発想がなく、亡くなった方は浄土にも行かずに仏として子孫たちを現世で見守り続けるという考え方をするからです。つまりお盆の設定上欠かせない「浄土から先祖が帰って来られる」という考え方自体がないわけです。勿論「御霊前」というものもありません。霊ではないからです。

 

 

まとめ

こうして見てみると、宗教の変遷って面白く感じませんか?当たり前だと思っていたものには実は裏があって、そういった歴史的背景を知っていくことで、また見え方が変わる。私はこういう感覚が好きで学び好きになった経緯があります。

 

 

仏教界に新風を巻き起こした親鸞上人の宗教が、今や日本国民の中に浸透し、今後も残っていくということを考えると、何だかすごいことだなぁと感じます。こういったリアルな感覚を持って社会などを勉強していけると、それは良い学びになることでしょう。

 

 

調べて詳しくなる楽しさ、少しでも伝われば幸いです。

 

 

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