熊本大学理系の英語対策!過去問2014年度を紐解いてみよう!※ネタバレあり※

こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導塾、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。
 
 
今回は熊本大学理系前期英語対策として2014年度の過去問を扱っていきたいと思います。2015年度とはまた印象が異なり、かなり全体的に取りやすい印象でした。文章量も少なく、大問2が小説ではないという点が個人的には大きかったですね。
 
 
ちなみにかなり覚悟をして臨みましたが大問2も論説文。ただ設問数が9問と多かったので時間はそれなりに取られるかも知れません。全体を通してみると、ここでタイムロスを少なくできれば、全体としては得点を狙いやすかった年だと思われます。勿論、こういった年は英語で点差が付かない分、他の教科での得点差が合否に直結するか、もしくは全体としてかなり点数的に競ってしまって、発表されるまで合否が見えないという感じにもなりかねません。
 
 
では全体的な構成を見ていきましょう。
 
 
 

熊本大学理系前期2014年度はどんな感じか

まずは120分で大問4問構成であることは例年通りです(2017年度から遡って見た場合の「例年」です)。2015年度との比較で言えば、以下のようにほぼほぼ同じですが、先ほども申し上げた通り大問2だけが少々様子が異なりました。

 

 

大問1:論説文の文章読解

大問2:論説文の文章読解(英問英答)

大問3:和文英訳

大問4:会話文を伴う選択問題(英問英答)

 

 

なお、内容についても以下のような構成でした。

 

 

大問1:脳の共感能力に着目した心理学の話
大問2:レゴを女児向けに市場展開していったことへの考察
大問3:夢の奇妙さ
大問4:うなぎの話
 
 
2015年度と同じく大問1から脳の話かなと思いましたが、出だし以降はどちらかと言うと心理学的な話になっていました。大問2はレゴブロックを扱う企業の市場展開や戦略の話で、大問3は夢とはその創作者である私たちのコントロールできないものだから奇妙なものだ、といった具合でした。大問4は何か食べにこうとしていた二人の友人が、「そもそもなんで鰻って値段が高いの?」という疑問から話が明後日の方に行ってしまうというストーリーでした。
 
 
全体として様々な分野からのボキャブラリーが登場するごちゃ混ぜタイプの文章で、熊本大学が英語に込めた意図が垣間見えてくる感じがしました。

 

 

熊大理系英語2014 大問1の文章読解

大問1はいつものように論説文の文章読解です。例年安定している感じがしてきました。少なくても2014年度〜2017年度の4年間についてはそうです。文章量も大きな変動がなく、単語レベル、読みやすさも同じくらいに感じられます。
 
 
今回は設問から目を通してもヒントは何もありませんでした。注釈もありません。これまでのように注釈がないと難しい単語が出ていないのか、あえてそうしているのかの真意は分かりませんが、大問2に関しては注釈もなくNotesもない中で「直後に( )して加筆」という手法を採っていましたので、おそらく対応の仕方が違っていたのだと思われます。
 
 
社会知能と呼ぶ人もいますが、脳には他者との円滑な社会構成を実現すべく、ある脳機能的なスキルがいくつか備わっています。その1つが共感能力です。。。という始まり方で、一瞬「これも2015年度と同じく脳の話かな?」と思いきや、その後は共感能力そのものにフォーカスして、二人の友人の実験から、心理学的な話になっていきました。
 
 
2014年度のテーマはどうやら「話題の転換」というものらしく、これが大問4にも見受けられます。
 
 

熊大理系英語2014 大問2の文章読解

大問2ですが、ここは2015年度の流れから「小説が来るか!?」と身構えていましたが、まさかの論説文でした。それも文章量も少なく内容も掴みやすい。これは逆に言えば2015年度を受けた方々が「え、今年小説じゃん!」と動揺したのではないかという想像を掻き立てます。2015年度組にはかなり焦った方も少なからずいただろうなと。
 
 
話の内容としては、レゴブロックを扱う企業さんが、女児向けの商品展開を始めて成功を収めたという話です。元々レゴブロックユーザーの90%は男児で、女児は少なかったのですが、その原因を追求し、男児と女児の遊び方の違いを見つけ、そこに適切な戦略を採って仕掛けたら思った以上の結果が得られた、というものです。
 
 
途中、レゴの人形の可動域から女児への悪影響を指摘する有識者の批判的な話が引用されたりして、話が少し小難しくなる部分があります。そんなこと考える?というレベルの話をされると、こちらも入試当日の焦りもありドキッとするので、ある種の思考の柔軟性を持って読んでいきたいですね。
 
 

熊大理系英語2014 大問3の和文英訳

大問3は2015年度と同様、和文英訳の問題が3問出題されます。ただ、地の文を読むことなくダイレクトにアプローチできてしまうので、負担は決して大きくありません。むしろ地の文を読むとかえって混乱を来すかも知れません。
 
 
下線部に代名詞や指示語が入っている場合は、その語が指す内容を明確にしてから取り組んだ方が良い時もあるのですが、熊本大学理系前期の英語においてはそんなことはなく、そのまま訳出してしまえば良いようです。
 
 
話の内容は夢とは何とも奇妙なものだ、という話になります。夢の創作者はあくまでもその夢を見ている本人であるはずなのに、夢についてコントロールできる要素があまりにも少ない。それがかえって夢を自分が生み出しているという事実を疑わせてしまう、という話です。結構面白い内容になっています。
 
 
これが自由英作文だったらもっと手こずっていたかも知れません。
 
 

熊大理系英語2014 大問4の選択問題

大問4は友人同士の会話に伴う選択問題です。設問8問全てが選択問題である上に、文章量が少なく、かつ内容も流れが掴みやすい展開なので得点は狙えそうです。
 
 
ただ、出だしは「ご飯食べに行こうよ」という話から始まり、「鰻にしない?高いけど」という話から「そもそもなんで鰻って高いの?」と食事の話題から離れて行ってしまいます。その理由についても設問で聞かれています。
 
 
また途中途中にトラップめいたものがあって、需要と共有といった経済系の話が出てきたり、「あれ?あなた海洋生物学採ってなかったっけ?」「いや、遺伝学だよ」というワードに突然触れられたりするので、ドキッとします。ですが話の本筋にほとんど関係しないことですので、仮にワードとして分からなかったとしても、設問1問に影響するかどうか程度で済むはずです。
 
 

まとめ

今回は熊本大学理系前期英語対策について、2014年度の過去問を使って考えていきました。このシリーズでは、各回の問題への手応えや年度毎の変化に対してどう対処するかといったことがメインになっていますが、実際この「戦略的発想」があることで、感情的なブレを最小限に抑えることができるようになります。
 
 
本番での緊張や不安、焦りや混乱、動揺といった感情的な部分とも冷静に対しなければなりませんが、それを意識でどうこうするのは困難です。緊張するなと言われても困るでしょうし、緊張してはいけないと分かっていてもコントロールが利くものではありません。であれば、元から発想としてブレない準備をしておく方が賢明であると考え、熊大理系前期への英語対策を具体的に取り扱っている次第です。
 
 
より内容的な部分や、英語の知識そのものに関するやりとりは、個別で対応させていただく時に十分させていただけますので、本気で熊本大学を狙っている方で、現状まだ不安が残られている方は、是非熊本の個別指導型学習塾ブレイクスルー・アカデミーまでご連絡下さい。まだ間に合う時期にお会いできますのを楽しみにしております。
 
 

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