Z会『速読英単語』シリーズから『多読英語長文』の使い方|熊本の塾長談

こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導塾、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。

 

 

Z会『速読英単語』シリーズはご存知でしょうか?このシリーズは今では中学生バージョンからあり、とても使いやすいラインナップが準備されています。これはどういう参考書かというと、通常は英単語のボキャブラリーを増やそうと思った時には『データベース4500』とか『システム英単語』といった英単語帳というものを使うと思うのですが、そこに長文を読み込むことを通して英単語の習得をしませんか?と提案したのが、このシリーズです。

 

 

個人的にはこのシリーズをメイン使いしていましたし、一気に長文慣れと合わせて体系的に単語習得が図れる上に、短期間(それこそ3ヶ月程度)でも十分な単語習得効率を実現できるため、かなり重宝させてもらいました。もしご興味があればこちらの参考書は本当にオススメです。

 

 

今回はその中でも難関大志望者向けになるであろう『多読英語長文』をご紹介します。使い方を理解して上手くご自身の勉強戦略にお役立ていただけたらと思います。

 

 

Z会『多読英語長文』の特徴は!?

ではまずシリーズの簡単なご紹介です。まず『速読英単語』のラインナップは以下のようになっています。

 

 

『速読英単語[中学生編]』

『速読英単語[入門編]』

『速読英単語[必修編]』

『速読英単語[上級編]』

『速読英単語[熟語編]』

『多読英語長文』

 

 

つまりステップアップできるようになっているわけです。高校生であっても単語力が壊滅的だという方なら、思い切って中学生編から取り組まれるといいでしょうし、もう標準レベルの単語力はついているという方なら上級編に挑戦してみてもいいでしょう。自分のレベルに合わせた使い方が可能です。

 

 

では[上級編]と多読長文の線引きはどうなっているのでしょうか。単語レベル的にはどちらも難関大志望者向けであることは変わらないのですが、使う目的が違うと考えられると分かりやすいと思います。

 

 

『速読英単語[上級編]』に関しては単語レベルが高いのは高いのですが、主な使い方としてはやはり単語帳機能がメインとなります。入門編→必修編→上級編の流れを組む、ステップアップの発想です。

 

 

一方で『多読英語長文』は切り口が単語習得そのものにはありません。ここのメインの特徴は

 

 

・テーマ別

・同じシリーズの約2〜6倍の長文ボリューム

 

 

という点にあります。

 

 

テーマ別とボリュームというのは、要するに音楽なら音楽、環境問題なら環境問題と、1つのテーマに関して内容の濃い英文がボリューミーに与えられるということです。これはほぼ入試問題と同じレベルで対処せねばならないということであり、実戦レベルで単語習得までできてしまうということなのです。

 

 

効率を優先して取り組むにはうってつけの参考書ということになります。

 

 

『多読英語長文』の超効率的な使い方

このことを踏まえると[上級編]との明確な違いは、入試問題を想定したレベルでの体系的な単語習得ということに尽きます。

 

 

環境問題に関する文章がまとめて与えられた時に、環境問題に関係する単語がガンガン文章中に使われるわけですが、こうやって1つのテーマという枠が与えられた上で色々な単語を出されれれば、その枠内の関係性のある単語が一気に体系的に学べます。全く意味的に関連性のない単語を100覚えさせられるよりも、環境なら環境というテーマに関連性のある単語を100覚えさせられる方がはるかに脳に定着しやすく効率的なのです。それが脳の特性からも言えます。

 

 

では上級編と『多読英語長文』のどちらをやるべきなのか。勿論ベースはあなたの状況を伺わないと分からないのですが、難関大志望者で受験教科数が多いのであれば、上級編よりも『多読英語長文』を優先した方が無難でしょう。英語だけに時間を掛けるわけにもいきませんし、どちらも難関大レベルであり、かつ『多読英語長文』の方が入試問題に直結する実戦練習にもなるというならば、効率的にはそういう判断になります。

 

 

ただし必ずやらなければならないものではありません。時間的に圧迫されているのであれば、自分の志望校の過去問を使って『多読英語長文』と同じ使い方をしてみるとさらに速いです。

 

 

『多読英語長文』のさらなる魅力

じつはもう1点強調しておきたい『多読英語長文』ならではの魅力があります。それはパラグラフ分析ができるという点です。

 

 

各文章の後に付属する形でワンポイントアドバイス的なページが用意されています。ここにパラグラフ構造を示した部分があるのです。ここをどう使うのかというと、言わずもがな「読解力の養成」なのですが、ここをしっかり使うことでなんと国語の力も同時に養うことが可能なのです。

 

 

段落構成を頭の中で整理できることのメリットはとてつもなく大きいです。国語も英語も、基本的には論理的な文章が与えられて、作者がその部分で主張したいキーメッセージが1つ示されています。それを違った言い回しで何度も繰り返したり、誰かの意見を引用したり、例示やエピソードを補強に使ったりすることで、なんとか読者に自分の意図を伝えたい、というのが作者の考えであり、それが文章に込められているからです。

 

 

ここに読解のための見方を多く持っていればいるほど、作者の主張にダイレクトに辿り着けるようになるのですが、その1つが段落構成を把握するという点。これを『多読英語長文』は長文を扱うだけあってパラグラフ構造を載せてくれているので、少し時間を掛けられるのなら、ここにもこだわって分析をしてみると読解力が格段に向上します。

 

 

気にするべき点としては、段落と段落の関係を示唆する接続後や代名詞、慣用表現といったものです。東大には以前段落の並べ替えの問題がありましたが、全部を読んで意味的に並べ替えるだけではなく、そういった段落の関係性を示すキーワードを追って組み立てるというものでした。長い文章の中で自身の考えをなるべく誤解なく伝えたい作者は、意識的にしろ無意識的にしろ、文章の中にそういった構造的なヒントを残してくれているので、そういった点もパラグラフ分析の際に気にしていただけると良いかと思います。

 

 

まとめ

1冊の参考書をどれだけの武器に昇華できるか、そしてその昇華された参考書が各教科にあることで、かなり効率的な勉強が実現していきます。この効率化の積み重ねが周囲を圧倒するほどの成果を引き寄せてくれるのです。

 

 

戦略なき勉強に勝利はありません。たかが1冊の参考書でも、考えて使えば武器になります。限られた時間の中で競争に勝たねばならないのなら、その発想そのものをまずは習得するべきなのかも知れません。

 

 

参考書、問題集、単語帳に加え、教科書、塾のテキスト、自分で買い足した市販の教材など、アイテムはどんどん増えていきます。それらをトータルで自分の望む成果に直結させるためにはいつ、どのタイミングで、どうやって使うと最も効率的かつ効果的なのか。そういった細かい部分から幅広く指導ができるのが、熊本市の個別指導型学習塾ブレイクスルー・アカデミーの強みです。

 

 

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