引きこもり、ニート、不登校。”最先端”を生きるあなたへ|熊本の塾長談
こんにちは。熊本の勉強戦略コンサルティング指導塾、ブレイクスルー・アカデミー代表の安東正治です。
引きこもり、ニート、不登校。そんな生き方を選んだあなたに今日はメッセージを贈ります。と言っても、引きこもりやニートや不登校が”最先端”の生き方だなんて考えたこともない、という方がほとんどだと思います。実は私も先日までそうでした。でも、確かにそう解釈する方もいるのです。それも、誰もが知る大企業の幹部の方で、誰もが知るアレを開発された超大物。
今日はそんな話に加えて、脳があなたに不安を誘発するメカニズムなども併せてお話ししたいと思います。
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私が車の中で聞くオーディオセミナーより
今回のネタは実は私が日頃の仕事の行き帰りに、車の中で聞いているオーディオセミナーからのものなんです。移動時間にぼーっとしているのが勿体ないので、車の中で学べるようにと音声データを持ち歩いているのですが、その中である対談セミナーが流れてきました。
今回ご紹介する超大物、その方の名前は天外伺朗(てんげしろう)さん。こちらは実はペンネームで、本名は土井利忠(どいとしただ)さんと言います。もともとSONYという企業で上席常務をされていた方であり、誰もが知るコンパクトディスク、そうCDを開発された方なんですね。犬型ロボットのAIBOの開発や、人工知能と脳科学を統合した新しい学問「インテリジェンス・ダイナミクス(動的知能学)」を提唱するなど、一見ガチガチの理系だと思いきや、精神世界についての話や独特の死生観、そしてアメリカン・インディアンの長老から聖なるパイプを授与され司祭として認められるなど、幅広い実績をお持ちです。
そしてそんな方と対談されているのが神田昌典(かんだまさのり)さん。世界的マーケッターであり、ここ熊本にも何度か訪れて下さっている著名人。私のようにビジネスをやっている人間なら、おそらく知らない人はいないのではないでしょうか。それくらい有名な方なんですね。
今回対談セミナーはこのお二人のお話しを収録したものになります。インタビュアーを神田昌典さん、インタビューを受けるのが天外伺朗さんという位置付けです。
実際のセミナー内容では話題が多岐に渡りました。しかし今回ご紹介するのはその中で特に私がドキッとした内容。「引きこもり、ニートといった人種が、もしかしたら最も意識レベルの進化した人種なのではないか」という天外さんのお話しです。なお、今日お話しする内容は私の解釈が多分に入っているため、より正確に天外さんの思想をお知りになりたい方は、天外さんのご著書を是非ご覧下さい。
引きこもりが最終進化形!?そのワケを探る!
「引きこもりが人類が最も進化した形かも知れない」と言う発言を聞いたときは「どういうこと!?」と思いました。結構難しい話しも絡むので、大きくは割愛してポイントだけお話しすることにしますね。
まず人間には、成長過程でいくつかの段階を超えていきます。そのうちの1つの段階に「後期自我」というのがあって、その段階にある人というのは攻撃的であるそうです。「攻撃的」と言っても物理的に戦争を起こすとかではなく、何かに挑戦しているという姿勢のことだったりします。積極的に生産性の高い行動を取りたがる状態でしょうか。
そういった状態にある人を攻撃的だと考えると、それはある意味でよろしくない状態とも言えます。できれば平和が良いですよね。平和ということは、戦わないということです。何かに挑戦していないと自我を保てないという状態から、さらに成熟した大人に成長するということのようです。
正確には「天外レポート No85 (2015.01.01)」から引用した以下の文章をお読み下さい。
「『成熟した自我』は、シャドーの自我への統合がある程度進んだ段階です。そうすると、戦わなくても精神は安定しており(戦いたいときには戦うことはできる)、上昇志向が減り、『いい・悪い』を判別せずに現状をそのまま受容するようになり、多様性を受け入れ、自己顕示欲が減り、論理より情動を大切にします。」
ちょっと文面が難しいのですが、これを正に体現しているのが引きこもりやニートだと言うのです。学校に行かない引きこもりのことを「不登校」と言いますので、教育的な内容に合わせて加えていますが、おそらく意味は崩さないでしょう。
「後期自我」の先に「成熟した自我」があるという位置付け、今のほとんどの者(分かりやすい例としてホリエモンこと堀江貴文さんを例に挙げて)は戦っていないと精神を保てない「後期自我」の段階にあるが、究極には戦わない生き方を選んだ引きこもりやニート、不登校といった方々の生き方こそが「成熟した自我」であろうというのです。
そしてさらに「彼らは時代の変遷にある被害者かも知れない」とまでおっしゃいます。時代が追いついていないがゆえに、少数派である彼らは排斥される対象となり、誰にも理解されない立場で苦しんでいる。平和主義はまだまだ20年30年は実現されないだろう、ということでした。
妙に腑に落ちる話です。
不登校が、むしろ理想的な生き方
これは個人的に考えている、かなり過激な発想ですが、私は不登校でいる子の方が、よっぽど理想的な生き方をされているのではないかなと思っています。既存の学校システムに無理に合わせて自分の良さを潰してしまうよりは、嫌な環境、苦手な集団、身の危険からはしっかり距離をとって、自分にとって有意義な時間の使い方ができる選択をする方が、よっぽど建設的だと思うのです。
それが今ではあまり良い評価はされませんし、学校に行くのが当たり前という風潮がある現代では、不登校という不本意なレッテルを貼られてしまっていますが、本来であればセルフラーナー(self-learner 自ら学ぶ者)といった意味合いになるのではないでしょうか。「学校をサボる」等のネガティブな印象を与えていますが、本来は学校に行かずに別の教育環境を選んだというだけの話なので、悪いことをしているわけでも何でもないわけです。
かく言う私も、じゃあ自分の息子を既存の学校システムに安心して委ねられるかと聞かれれば、はっきりNOです。ですから現在、知人と話をしながら、既存の学校システムに代わる、より本質的な問題解決能力を直接子供たちに身に付けさせられる環境作りを模索しているところです。
つまり既存の学校システムから離脱することが「サボり」「不登校」と言うのなら、縛られずに自分の人生に直接向き合える生き方ができる「サボり」「不登校」こそが、実は最も理想的な選択であることが分かります。
まとめ
今回は私のオリジナルではありませんでしたが、解釈を大きく転換する発想をあなたにお届けしました。マイノリティはいつも肩身の狭い思いをするものですが、それでも自分の選択を信じて進むべきです。いずれ必ず時代が追いついてくるからです。
問題はその間にメンタルがやられてしまわないように、セルフコントロールスキルを身に付けておくと良いということ。これが勉強というテーマをきっかけに、あなたが身に付けるべきスキルなのです。
引きこもりや不登校という選択が、実は人類の到達すべき最終進化形だという発想。決してこれ自体は突飛なものではなく、争いから真に解放された在り方と言えます。この状態が全てにおいて最も高いパフォーマンスが発揮される状態だったりもするので、私自身も今後、天外伺朗さんの著書をもっと読み込み学び取ろうと思っています。そしていずれは既存の学校システムから解放された、真に自分のための生き方ができる方が増えていくよう、私自身が今度は有益な情報を発信できる人になることが目標です。
いつかそちらの方面でもご一緒できたら良いですね。
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